必然は偶然、偶然は必然 第十六話
「さぁルーク様、どちらに飛びますか!?」
「あーっと・・・飛んだばっかで悪いけど、メジオラ高原の中に用があるんだ。とは言ってもちょっと外れた所に行くし、道案内はするからお願いしていいか?」
「もちろんっす!では行きましょう!」
・・・操舵手が本来のギンジのままでということになって、ノエルとは違った元気のいい声がかかってくる。行き先を求めるその声にルークは最初の目的地にしてはちょっと近くて申し訳ないと思いつつメジオラ高原と言うが、全く気にせず明るい声で返すギンジにルークは笑みをこぼした。
・・・元々場所が近かったこともあり、セフィロトに行くためにアルビオールを海につけ狭隘な海路を通り別の場所からメジオラ高原の中に入ったルーク達。今のルーク達を止めることの出来るものなどいるはずもなく、セフィロトに入った後メンテフォニゴを容易くぶちのめし早々とパッセージリングの前に辿り着いた(尚ハロルドはメンテフォニゴを徹底的に分解し、見たことがなくていい部品が手に入ったとセフィロトの中に入れた事より喜んでいた。創世歴の遺産に直に触れて、知的好奇心を非常にくすぐられたようだった)。
「・・・よし、これでここのパッセージリングの操作も終わったな。後はもう一ヶ所別のセフィロト行って、ケセドニアに行くか。それくらいでイオン達と合流するのにちょうどいいくらいだろうからな」
「残っているのはラジエイトにアブソーブを除けばザレッホ火山にロニール雪山だが・・・ザレッホ火山に行くならダアトで合流した方がいいとなるから、次に行くならロニール雪山だろう」
「そうだな」
操作板も操作し終えた所で次の行動方針を決めるルークにディムロスがならロニール雪山になると言い、ルークも納得して頷く。
「ダアトでイオン様達と合流、しない、ですか?」
「ちょっと色々面倒なのよ。合流するだけならそれでもいいんだけど、タルタロスでケセドニアに行ってからじゃないとね」
「・・・そう、ですか」
だがそこに何故ダアトでの合流を避けるのかと訳をそこまで知らないアリエッタは疑問の声を向けるが、ハロルドが意味深にそれでは面倒と返す言葉にそれ以上は何も言わずに終える。アリエッタも色々背後にあると理解したのだろう、それが後々の為であり複雑であるということを。
「それじゃアルビオールに戻ろう、もうここに用はない」
「あぁ」
もう何も留まる理由がなくなった所でルークの戻るとの言葉にディムロスが頷き、ハロルドもアリエッタも二人に続きセフィロトを後にしていく・・・
・・・すぐにセフィロトから出てアルビオールに乗ったルーク達。本来の空を飛ぶという役割に戻ったアルビオールはグングンとスピードを上げ、そう時間も経たない内にシルバーナ大陸へと辿り着いた。
「・・・じゃあ後はアルビオールに異常が出ないよう、注意しながら過ごしててくれ。寒いところだからな。雪山の中に行くからしばらく時間がかかる」
「わかってます!では気をつけて行ってきてください!」
シルバーナ大陸でパワーアップしてないアルビオールを数少なく発着可能な平野部に着けた後、出る前にアルビオールの凍結を避ける為に忠告を残すルーク。ギンジはその忠告を満面の笑顔で受け取りながら、雪原に降り行くルーク達を送り出した。
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「あーっと・・・飛んだばっかで悪いけど、メジオラ高原の中に用があるんだ。とは言ってもちょっと外れた所に行くし、道案内はするからお願いしていいか?」
「もちろんっす!では行きましょう!」
・・・操舵手が本来のギンジのままでということになって、ノエルとは違った元気のいい声がかかってくる。行き先を求めるその声にルークは最初の目的地にしてはちょっと近くて申し訳ないと思いつつメジオラ高原と言うが、全く気にせず明るい声で返すギンジにルークは笑みをこぼした。
・・・元々場所が近かったこともあり、セフィロトに行くためにアルビオールを海につけ狭隘な海路を通り別の場所からメジオラ高原の中に入ったルーク達。今のルーク達を止めることの出来るものなどいるはずもなく、セフィロトに入った後メンテフォニゴを容易くぶちのめし早々とパッセージリングの前に辿り着いた(尚ハロルドはメンテフォニゴを徹底的に分解し、見たことがなくていい部品が手に入ったとセフィロトの中に入れた事より喜んでいた。創世歴の遺産に直に触れて、知的好奇心を非常にくすぐられたようだった)。
「・・・よし、これでここのパッセージリングの操作も終わったな。後はもう一ヶ所別のセフィロト行って、ケセドニアに行くか。それくらいでイオン達と合流するのにちょうどいいくらいだろうからな」
「残っているのはラジエイトにアブソーブを除けばザレッホ火山にロニール雪山だが・・・ザレッホ火山に行くならダアトで合流した方がいいとなるから、次に行くならロニール雪山だろう」
「そうだな」
操作板も操作し終えた所で次の行動方針を決めるルークにディムロスがならロニール雪山になると言い、ルークも納得して頷く。
「ダアトでイオン様達と合流、しない、ですか?」
「ちょっと色々面倒なのよ。合流するだけならそれでもいいんだけど、タルタロスでケセドニアに行ってからじゃないとね」
「・・・そう、ですか」
だがそこに何故ダアトでの合流を避けるのかと訳をそこまで知らないアリエッタは疑問の声を向けるが、ハロルドが意味深にそれでは面倒と返す言葉にそれ以上は何も言わずに終える。アリエッタも色々背後にあると理解したのだろう、それが後々の為であり複雑であるということを。
「それじゃアルビオールに戻ろう、もうここに用はない」
「あぁ」
もう何も留まる理由がなくなった所でルークの戻るとの言葉にディムロスが頷き、ハロルドもアリエッタも二人に続きセフィロトを後にしていく・・・
・・・すぐにセフィロトから出てアルビオールに乗ったルーク達。本来の空を飛ぶという役割に戻ったアルビオールはグングンとスピードを上げ、そう時間も経たない内にシルバーナ大陸へと辿り着いた。
「・・・じゃあ後はアルビオールに異常が出ないよう、注意しながら過ごしててくれ。寒いところだからな。雪山の中に行くからしばらく時間がかかる」
「わかってます!では気をつけて行ってきてください!」
シルバーナ大陸でパワーアップしてないアルビオールを数少なく発着可能な平野部に着けた後、出る前にアルビオールの凍結を避ける為に忠告を残すルーク。ギンジはその忠告を満面の笑顔で受け取りながら、雪原に降り行くルーク達を送り出した。
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