必然は偶然、偶然は必然 第十六話
「・・・ま、あんまり黙っててもなんなんでな。ゆっくりじゃあっけど俺達がどんな風にして今ここに集まったのかを話すぞ。質問は出来る限り話終わった後にしてくれ、いいな?」
「はい、です・・・」
沈黙が場を支配していた中、ルークが話を進めようと注意をして聞くことを促せばアリエッタも重く頷く。
・・・そこからルークが話し、時折ディムロスも補足をして話す話にアリエッタは驚き絶句しつつも最後までその話を聞いた。
ルークとイオンはローレライの薦めでかつてヴァン達と戦った後の未来より戻り過去を変えようと動いた事、その際にウッドロウがローレライの力によりこの世界に来ようとしてハロルドの作った装置とのエネルギーのぶつかり合いの末に今のメンバーがこのオールドラントに来たこと、そしてその末に今こうやって皆が協力して動いていることを・・・
「・・・ってな訳だ」
「・・・そう、だったんですか・・・」
「・・・やっぱ混乱してるか?」
「はい・・・でも、納得してる自分もいる、です・・・」
「えっ?」
・・・あらかたの事を全て話終わったルーク。意気消沈と言った様子のその姿にルークは気を使い声をかけるが、納得してるとの言葉が出てきた事に意外そうに目を瞬かせる。
「アリエッタ、不思議だった、です。謡将もアリエッタ達もずっと内緒で行動してきたつもり、でした。でもルークもイオン様も、それを見抜いてたように行動してたの不思議だって、シンク達、言ってた、です。アリエッタもなんで内緒にしてるのにこうなるんだろうって、少し思ってた、です」
「・・・そっか」
アリエッタなりに自身らの行動がことごとくうまくいかないことに疑問を感じていた、そう言うその姿にルークも納得していた。
「・・・それにアリエッタ、少しですけど、謡将のやること知ってましたから、ルークの言ってた事が嘘じゃないっていうの、分かるんです。フェレス島の事も、ルーク、言ってたし・・・」
「・・・あぁ、言ったな」
「・・・多分、アリエッタ、何も知らないでママも、今のイオン様もいなくなったら、どうしようもなくなって、謡将に頼るしかないって、思うんです。だからそう考えたらアリエッタ、そうならなかったことが、嬉しいんです・・・ありがとう、ルーク・・・ママの事も助けてくれて、イオン様の時も、励ましてくれて・・・」
「っ・・・気にすんな。アリエッタの事は俺もどうにかしたいって思ってたんだからさ・・・」
その上で自分の知っていたこと、そしてルークから自身の結末を聞いた上で今がある喜び。それを想い涙混じりな満面の笑みを向けてきたことに、ルークは少しドギマギしながらも視線を背け精一杯に自身の本音を偽りなく口にした、アリエッタの事が心残りであったと。
「えっ・・・!?・・・ルーク、アリエッタの事、そんな風に思ってた、ですか・・・!?」
「えっ・・・あっ、それは・・・い、いや、違わないけどなんか違う・・・あぁ、どう言えばいいんだよ・・・!?」
・・・だがそのルークの動作に発言は妙に意識を始めたアリエッタからしてみれば、もしやと思えるものだった。
嬉しそうにキラキラと自分を見つめるアリエッタにルークは自分の取った行動が如何なものかに気付き慌てふためくが、事実は事実なだけにどう言うべきかと顔を赤くしながら頭を抱えるしか出来なかった。
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「はい、です・・・」
沈黙が場を支配していた中、ルークが話を進めようと注意をして聞くことを促せばアリエッタも重く頷く。
・・・そこからルークが話し、時折ディムロスも補足をして話す話にアリエッタは驚き絶句しつつも最後までその話を聞いた。
ルークとイオンはローレライの薦めでかつてヴァン達と戦った後の未来より戻り過去を変えようと動いた事、その際にウッドロウがローレライの力によりこの世界に来ようとしてハロルドの作った装置とのエネルギーのぶつかり合いの末に今のメンバーがこのオールドラントに来たこと、そしてその末に今こうやって皆が協力して動いていることを・・・
「・・・ってな訳だ」
「・・・そう、だったんですか・・・」
「・・・やっぱ混乱してるか?」
「はい・・・でも、納得してる自分もいる、です・・・」
「えっ?」
・・・あらかたの事を全て話終わったルーク。意気消沈と言った様子のその姿にルークは気を使い声をかけるが、納得してるとの言葉が出てきた事に意外そうに目を瞬かせる。
「アリエッタ、不思議だった、です。謡将もアリエッタ達もずっと内緒で行動してきたつもり、でした。でもルークもイオン様も、それを見抜いてたように行動してたの不思議だって、シンク達、言ってた、です。アリエッタもなんで内緒にしてるのにこうなるんだろうって、少し思ってた、です」
「・・・そっか」
アリエッタなりに自身らの行動がことごとくうまくいかないことに疑問を感じていた、そう言うその姿にルークも納得していた。
「・・・それにアリエッタ、少しですけど、謡将のやること知ってましたから、ルークの言ってた事が嘘じゃないっていうの、分かるんです。フェレス島の事も、ルーク、言ってたし・・・」
「・・・あぁ、言ったな」
「・・・多分、アリエッタ、何も知らないでママも、今のイオン様もいなくなったら、どうしようもなくなって、謡将に頼るしかないって、思うんです。だからそう考えたらアリエッタ、そうならなかったことが、嬉しいんです・・・ありがとう、ルーク・・・ママの事も助けてくれて、イオン様の時も、励ましてくれて・・・」
「っ・・・気にすんな。アリエッタの事は俺もどうにかしたいって思ってたんだからさ・・・」
その上で自分の知っていたこと、そしてルークから自身の結末を聞いた上で今がある喜び。それを想い涙混じりな満面の笑みを向けてきたことに、ルークは少しドギマギしながらも視線を背け精一杯に自身の本音を偽りなく口にした、アリエッタの事が心残りであったと。
「えっ・・・!?・・・ルーク、アリエッタの事、そんな風に思ってた、ですか・・・!?」
「えっ・・・あっ、それは・・・い、いや、違わないけどなんか違う・・・あぁ、どう言えばいいんだよ・・・!?」
・・・だがそのルークの動作に発言は妙に意識を始めたアリエッタからしてみれば、もしやと思えるものだった。
嬉しそうにキラキラと自分を見つめるアリエッタにルークは自分の取った行動が如何なものかに気付き慌てふためくが、事実は事実なだけにどう言うべきかと顔を赤くしながら頭を抱えるしか出来なかった。
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