必然は偶然、偶然は必然 第十四話
・・・その後、セフィロトから出たルーク達はアリエッタが呼んだライガにグリフィン達が来たことで図らずもスピードアップする形で次の目的地であるザオ遺跡に向かうことになった。尚余談ではあるが魔物を呼んだアリエッタの姿にハロルドがいたく目を輝かせ、やはりと言った様子で物凄く怯えるアリエッタがいたことを明記しておく。
・・・そんなライガ達の助けで時折休息を挟んだものの、予想より数日分早く移動出来たルーク達はケセドニアへと到着した。
「・・・さて、ケセドニアに着いたけど別に戦争の準備はしてないよな?どっちも」
「ま、アクゼリュス落ちてないし当然なんじゃないの?」
「だが油断は出来ないな。ここで下手に神託の盾なりキムラスカの手の者に見つかれば厄介だ。あまり長居するつもりもないが、早くザオ遺跡に向かった方がいいだろう」
街の入口に立ち至って平穏な様子を見てルークは大丈夫かと振り返り同意を求めるように口にすれば、楽観的に答えるハロルドと少しだけ警戒を滲ませ答えるディムロス。
「ま、そうだろうな。けど今日はライガ達を休ませる意味も含めて休憩しねーといけねーから、宿に行こうぜ。やっぱ砂漠を行くのはきちーからな」
「あぁ、了解した」
「・・・」
答えた二人に同意を返しつつもあらかじめ決めていた休養の為宿に向かうと笑顔を向けて言えば、ディムロスが頷く。その同意を得た上でルークは宿に向かうべく歩き出したのだが、一人アリエッタが顔を俯かせていたことにルークは気付いていなかった・・・
・・・その夜、男と女に分かれて一部屋づつ取ったルーク達。
‘コンコン’
「・・・今、大丈夫、ですか?」
「ん・・・どうした、アリエッタ?」
そんな男二人の部屋に控え目なノックと共に入室してきたアリエッタに、ベッドに腰掛けていたルークが首を傾げる。
「あの・・・ちょっと話があってきた、です、けど・・・」
「・・・成程・・・少しハロルドに用事があるのを思い出した、私はハロルドの所に行こう。いいかな、アリエッタ君?」
「は、はい。大丈夫、です」
「ではゆっくりしていきなさい」
そんなアリエッタはチラチラとディムロスを見て言葉を濁し、そんな姿にピンと来たディムロスは1人小さく納得して呟き有無を言わせぬ優しい笑顔でさっさと退室していく。
「・・・で、アリエッタ。何か俺に用か?」
「あ、は、はい」
その様子を見ていたルークも自身に用があるのだと察し先を促せば、戸惑いながらも首を縦に振る。
「あの、ちょっと話があってきた、ですけど、いいですか?」
「あぁ、いいぞ。何を話に来たんだ?」
「えっと、その・・・ルークはアリエッタのこと、怖くなかった、ですか?」
「は?いきなりなんだよ?」
そして何の話なのかと改まって聞いていれば、自分は怖かったか否かという物。今更問われる質問にルークは訳がわからず、問い返す。
「・・・アリエッタ、今まで友達といるとほとんどの人、気持ち悪がってました。でもルークだけじゃないですけど、ルーク、アリエッタの事そんな目で見ない、です。どうして、ですか?」
「・・・どうして、って言われてもな・・・」
その質問返しに対しアリエッタはうつむきながらかつての自分を思い出し辛そうに訳を言えば、ルーク自身はそこまで意識してなかったことなので少し困ってしまい首を傾げる。が、それでは話が進まないと思いルークは素直な気持ちを口にする。
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・・・そんなライガ達の助けで時折休息を挟んだものの、予想より数日分早く移動出来たルーク達はケセドニアへと到着した。
「・・・さて、ケセドニアに着いたけど別に戦争の準備はしてないよな?どっちも」
「ま、アクゼリュス落ちてないし当然なんじゃないの?」
「だが油断は出来ないな。ここで下手に神託の盾なりキムラスカの手の者に見つかれば厄介だ。あまり長居するつもりもないが、早くザオ遺跡に向かった方がいいだろう」
街の入口に立ち至って平穏な様子を見てルークは大丈夫かと振り返り同意を求めるように口にすれば、楽観的に答えるハロルドと少しだけ警戒を滲ませ答えるディムロス。
「ま、そうだろうな。けど今日はライガ達を休ませる意味も含めて休憩しねーといけねーから、宿に行こうぜ。やっぱ砂漠を行くのはきちーからな」
「あぁ、了解した」
「・・・」
答えた二人に同意を返しつつもあらかじめ決めていた休養の為宿に向かうと笑顔を向けて言えば、ディムロスが頷く。その同意を得た上でルークは宿に向かうべく歩き出したのだが、一人アリエッタが顔を俯かせていたことにルークは気付いていなかった・・・
・・・その夜、男と女に分かれて一部屋づつ取ったルーク達。
‘コンコン’
「・・・今、大丈夫、ですか?」
「ん・・・どうした、アリエッタ?」
そんな男二人の部屋に控え目なノックと共に入室してきたアリエッタに、ベッドに腰掛けていたルークが首を傾げる。
「あの・・・ちょっと話があってきた、です、けど・・・」
「・・・成程・・・少しハロルドに用事があるのを思い出した、私はハロルドの所に行こう。いいかな、アリエッタ君?」
「は、はい。大丈夫、です」
「ではゆっくりしていきなさい」
そんなアリエッタはチラチラとディムロスを見て言葉を濁し、そんな姿にピンと来たディムロスは1人小さく納得して呟き有無を言わせぬ優しい笑顔でさっさと退室していく。
「・・・で、アリエッタ。何か俺に用か?」
「あ、は、はい」
その様子を見ていたルークも自身に用があるのだと察し先を促せば、戸惑いながらも首を縦に振る。
「あの、ちょっと話があってきた、ですけど、いいですか?」
「あぁ、いいぞ。何を話に来たんだ?」
「えっと、その・・・ルークはアリエッタのこと、怖くなかった、ですか?」
「は?いきなりなんだよ?」
そして何の話なのかと改まって聞いていれば、自分は怖かったか否かという物。今更問われる質問にルークは訳がわからず、問い返す。
「・・・アリエッタ、今まで友達といるとほとんどの人、気持ち悪がってました。でもルークだけじゃないですけど、ルーク、アリエッタの事そんな目で見ない、です。どうして、ですか?」
「・・・どうして、って言われてもな・・・」
その質問返しに対しアリエッタはうつむきながらかつての自分を思い出し辛そうに訳を言えば、ルーク自身はそこまで意識してなかったことなので少し困ってしまい首を傾げる。が、それでは話が進まないと思いルークは素直な気持ちを口にする。
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