必然は偶然、偶然は必然 第十一話

「・・・そういう事ならとりあえず、後々に結論を出すということで今はこちらの話を聞いてもらってもいいかな?」
「あ、はい・・・わかった、です」
そんな二人にウッドロウがルークの存在は気にしないよう言外に言いつつ慎重に声をかければ、アリエッタもすんなり頷く。
「それで話とは?」
「あぁ、これからの我々の行動の方針だよ・・・我々は今こうやってアクゼリュスの住民を救出するためにマルクトの兵士をジェイドから秘密に呼んだ訳だが、それが何故かわかるかい?」
「・・・まぁ理由の1つは簡単に想像がつく。と言うよりもわかる・・・ティアも含め死霊使い達が信用が置けないから、だろう」
「それも1つの理由だ。だがまだ理由はある」
「「・・・?」」
そこからリグレットが疑問の声を早速上げれば、ウッドロウはリグレットの答えに続きがあると言い二人は眉を寄せる。
「まぁこれは君も想像出来ると思うが、アクゼリュスが落ちれば有無を言わさずキムラスカが宣戦布告をするのは容易に理解出来るだろう」
「それはまぁ、わかるが・・・私達も本来アクゼリュスが『アッシュ』の手で落ちたと思わせた後、ヴァンと共に動こうとしていたのだからな・・・」
「そう。そういったモースとヴァンの背景があるからこそ我々はマルクトの協力が不可欠だったのだ、彼らの思惑を崩す為にはね」
「どういう事だ?」
「・・・話が少し長くなるが、いいかい?」
「・・・あぁ、聞かせてくれ」
尚も説明をしていくウッドロウにリグレットがまた眉を寄せるが、腰を据えて話をしなければ説明は出来ない・・・そう言外に言うウッドロウに、リグレットも覚悟を決めて頷く。















幼き子の心は焔にとって意外な結末で留まった



幼き子も加わったことにより一層物語は進む



新たな歴史を作る為の新たな物語は・・・






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