「ちょ、ちょっ・・・お、俺そんなつもりで言ったんじゃ・・・！」
「いやいや、気にすることはない。アリエッタがかわいいのは事実だからね」
「～～～～～～っ！」
「・・・//////」
そこからすぐに誤解を解こうとするルークだったが、意図してかせずかのウッドロウの発言に反論を潰される。ここで否定すればアリエッタの事を否定してしまうだけに・・・だがそれこそアリエッタの照れを一層誘い、その頬に赤みが更に増す。
「・・・あ～～～っ！俺が言いてぇのはそういう事じゃねぇってのに！」
「ならどういう事なんですか？」
「だ～か～ら！男をかわいい扱いすんじゃねぇっていうことを言ってるだけだって！」
「それでアリエッタの方がかわいい、と言ったんでしょう？貴方は」
「う・・・・・・そ、そうだけど・・・」
「・・・嬉しい、です」
「え・・・っ！？」
そこで必死に性的な欲求からではないと言おうとするルークに、イオンは明らかに口の端を愉快そうに上げそこに至らないように邪魔をする。すかさず邪魔され上手く言えずに口ごもるルークに、アリエッタはウルウルと眼を潤ませルークの前に行き見上げてくる。その所作に不意にルークはドキッと身を引く。
「アリエッタ、今までそんなこと、言われた事ない、です・・・ありがとう、です。ルーク・・・」
「あ、いや・・・そんな大したことじゃねーよ・・・・・・それにホントにかわいいし・・・」
「えっ・・・！？」
その体勢のままにアリエッタが感激して礼を言えばルークは精一杯自分らしくしようと務め首を横に向けるが、後半の聞こえないよう小声で出した声にアリエッタは驚き反応する。
「今ルーク、なんて言ったですか・・・！？」
「っ！いや、何も言ってねぇ！気にすんな！」
「嘘です！何か言ったです！！」
「・・・あ～～～っ！俺ちょっと用事思い出した！イオン、後は頼む！」
「えっ・・・」
‘バタンッ’
「あー、行っちゃいましたね。流石にこの空気に耐えきれなくなりましたか」
すかさず詰め寄られ焦る中で誤魔化しは許さないと言われルークは逃げる為、有無を言わさず苦しい言い訳を口にし部屋から一気に逃げ出す。イオンはそんな様子に軽い笑顔で止めずに見送った。
「・・・どうした？いきなりルークが赤い顔をして出ていったが・・・」
「あぁ、二人とも・・・まぁ気にしないでください、ルークも恥ずかしいでしょうから少し１人でいたいでしょうし」
「「？」」
そこにクラトス達が怪訝な顔をして入室してくるが、イオンの要領を得ない答えに眉を寄せるばかり。
「・・・あの、リグレット・・・アリエッタ、どうしたらいい、ですか？」
「・・・導師の言うようしばらく１人にしてやれ。あぁそれと、ルークは他意なく言ってるというのは態度からわかるだろう。だから今度また会ったら普通に接してやれ、色々・・・難しいだろうがな」
「・・・はい。アリエッタも色々考える、です」
そしてルークがたまらず逃げた当の原因であるアリエッタは戸惑いながらもリグレットにどうするか問えば、自身も今までの経験が少なく不慣れなのと真面目に話をしなければいけないと考え意味深に聞こえるような答えしか返せない。だがそれでも今までの付き合いとこの場の流れがあったからこそアリエッタは重々しくも頷いた、ルークの事もであるがこれからどうするかを決める為に・・・








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