必然は偶然、偶然は必然 第九話
「・・・なんだよ、お前。いきなり現れて」
「っ・・・そういうてめぇこそ、何をしてやがった!?」
「何をだ?俺を裏切った師匠を倒そうとしてたんだよ」
「何っ!?」
そんな微妙な空気の二組の間で口火を切ったのは冷めた目で言うルークで、アッシュは今までにない変化に動揺してろくな事も言えずにいる。
「チッ・・・ロクに質問にも答えやしねぇで、人にばっか喋らせやがって・・・もっかい聞くぞ、お前何しに来たんだよ?」
「ぐっ・・・てめぇがセフィロトの中に入ったっつーから追いかけてきたんだよ!」
「ふーん・・・でティア、お前なんでそいつと一緒にいんだ?」
「えっ、わ、私は神託の盾に騙されて連れていかれる前にアッシュに助けられてここに来たのだけど・・・その、貴方がアクゼリュスを消滅させると聞いて・・・」
そんな様子に以前からの苛立ちを込め吐き捨てるようもう一度問い返せば、アッシュは沸点の低さを存分に現しながらも正直に答える。そこから今度は何故ティアにアッシュとともにここに来たのかと聞けば、明らかにアクゼリュスを落とす事を前提に思っていたといった風に気まずそうに答えたのでルークは一層冷めた目付きでティアを見据える。
「へー、それでそいつの言葉を信じてこっちに来たんだな・・・敵の言葉を信じて」
「そ、それは・・・仕方ないじゃない。兄が何か企んでいたのは知っていたんだし、それでなんとか止めないとって思って来たんだから・・・」
「何か企んでいたのは知っていた?・・・へぇ、今の言葉聞いたかイオン?」
「えぇ、聞きました」
「えっ・・・!?」
そのまま責めるような視線を持って問い詰めればティアは以前のよう兄は怪しかったからなどと言うが、その言葉にルークとイオンは冷めた笑いを浮かべあいただならぬ雰囲気にティアの表情が恐怖に固まる。
「まぁそれは後ででいい、それでアニスはどうしてここに?」
「えっ、えと・・・私はアッシュとティアの二人がこっちにすごい勢いで走ってきたから、つられてこっちに来たんで・・・」
「ふーん、そう」
「っ・・・!」
しかしティアにあえて追及することなく話をアニスに振れば、場の空気に流されたとまず間違いなく取れるような答え方をされたことにルークは不機嫌とも取れない無の声を向ける。アニスは悲鳴を抑えるような表情で身を引くが、そんな状況を作ったルークは全く動じた様子もなく頭をかきながらアッシュ達のいる方へと歩いていく。その後ろにはイオンもクラトスも付いてきている。
「で、これからどうすんだお前?」
「ど、どうするだと・・・何がだ!?」
「お前の言い分だと俺がこのアクゼリュスを消滅させるだとかなんとかするのを止めに来たんだろ?それでこうやって何事もなくいれてるわけじゃん。だから俺は邪魔者もいなくなったわけだからさっさとここの人達の救助に戻る気でいっけど、これから何する気だ?お前」
「・・・っ!」
その気だるげな様子のままアッシュに向け話をしていくルークだが、明確に自身のやることを明らかにして逆にお前はどうするのかと問えばアッシュは答えを返せず詰まる・・・察するにルークが引き起こすアクゼリュス崩落を止める以外に以降の事を何も考えていなかったのだろう。
・・・そんな様子で答えを返せず止まってしまったアッシュの前にまで歩いてきたルークは、横を通り過ぎる為に身をかわしながら肩をポンと叩く。
「つー訳だから余計な事すんなよ、お邪魔虫」
「っ!!」
そして耳元でルークは邪魔するなと言いさっさと通り過ぎようとするが、アッシュが明らかに自身を侮辱したと取れる言葉を聞いて黙っていられるはずがなかった。
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「っ・・・そういうてめぇこそ、何をしてやがった!?」
「何をだ?俺を裏切った師匠を倒そうとしてたんだよ」
「何っ!?」
そんな微妙な空気の二組の間で口火を切ったのは冷めた目で言うルークで、アッシュは今までにない変化に動揺してろくな事も言えずにいる。
「チッ・・・ロクに質問にも答えやしねぇで、人にばっか喋らせやがって・・・もっかい聞くぞ、お前何しに来たんだよ?」
「ぐっ・・・てめぇがセフィロトの中に入ったっつーから追いかけてきたんだよ!」
「ふーん・・・でティア、お前なんでそいつと一緒にいんだ?」
「えっ、わ、私は神託の盾に騙されて連れていかれる前にアッシュに助けられてここに来たのだけど・・・その、貴方がアクゼリュスを消滅させると聞いて・・・」
そんな様子に以前からの苛立ちを込め吐き捨てるようもう一度問い返せば、アッシュは沸点の低さを存分に現しながらも正直に答える。そこから今度は何故ティアにアッシュとともにここに来たのかと聞けば、明らかにアクゼリュスを落とす事を前提に思っていたといった風に気まずそうに答えたのでルークは一層冷めた目付きでティアを見据える。
「へー、それでそいつの言葉を信じてこっちに来たんだな・・・敵の言葉を信じて」
「そ、それは・・・仕方ないじゃない。兄が何か企んでいたのは知っていたんだし、それでなんとか止めないとって思って来たんだから・・・」
「何か企んでいたのは知っていた?・・・へぇ、今の言葉聞いたかイオン?」
「えぇ、聞きました」
「えっ・・・!?」
そのまま責めるような視線を持って問い詰めればティアは以前のよう兄は怪しかったからなどと言うが、その言葉にルークとイオンは冷めた笑いを浮かべあいただならぬ雰囲気にティアの表情が恐怖に固まる。
「まぁそれは後ででいい、それでアニスはどうしてここに?」
「えっ、えと・・・私はアッシュとティアの二人がこっちにすごい勢いで走ってきたから、つられてこっちに来たんで・・・」
「ふーん、そう」
「っ・・・!」
しかしティアにあえて追及することなく話をアニスに振れば、場の空気に流されたとまず間違いなく取れるような答え方をされたことにルークは不機嫌とも取れない無の声を向ける。アニスは悲鳴を抑えるような表情で身を引くが、そんな状況を作ったルークは全く動じた様子もなく頭をかきながらアッシュ達のいる方へと歩いていく。その後ろにはイオンもクラトスも付いてきている。
「で、これからどうすんだお前?」
「ど、どうするだと・・・何がだ!?」
「お前の言い分だと俺がこのアクゼリュスを消滅させるだとかなんとかするのを止めに来たんだろ?それでこうやって何事もなくいれてるわけじゃん。だから俺は邪魔者もいなくなったわけだからさっさとここの人達の救助に戻る気でいっけど、これから何する気だ?お前」
「・・・っ!」
その気だるげな様子のままアッシュに向け話をしていくルークだが、明確に自身のやることを明らかにして逆にお前はどうするのかと問えばアッシュは答えを返せず詰まる・・・察するにルークが引き起こすアクゼリュス崩落を止める以外に以降の事を何も考えていなかったのだろう。
・・・そんな様子で答えを返せず止まってしまったアッシュの前にまで歩いてきたルークは、横を通り過ぎる為に身をかわしながら肩をポンと叩く。
「つー訳だから余計な事すんなよ、お邪魔虫」
「っ!!」
そして耳元でルークは邪魔するなと言いさっさと通り過ぎようとするが、アッシュが明らかに自身を侮辱したと取れる言葉を聞いて黙っていられるはずがなかった。
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