必然は偶然、偶然は必然 第九話
・・・そして厳正な話し合いの末、組分けは完成した。その組分けはアクゼリュスに残るメンバーはルークにイオンにティアにアニスにディムロスにクラトスにセネル、住民の看護兼護衛を務めるのはウッドロウにハロルドにジェイドにガイという物だ。
何故こういう組み合わせになったのかと言えばルークとイオンはヴァンの狙いという事もあり下手に看護側に行かせれば神託の盾が実力行使に出かねないと考えティア達をうまく丸め込んだ結果で、ティアはヴァンが個人的に助けたいと思っているから神託の盾が探しに来るだろうとルーク達同様に看護側に付かせるのはまずいとの思惑があるからである。
その他の面々で分けた理由はアニスは導師守護役だからと言って今更まともぶってイオンに付いて、ウッドロウは看護側に付かせることでローレライからの連絡をイクティノス経由で受け取ってもらい両グループの状況を伝えてもらう狙いがあるからだ。最もそれだけでもないのだが・・・それは置いておき残りの面々は出来ればアクゼリュス側に救援の人手を割きたいのと、ガイにジェイドまでアクゼリュス側に残してはクラトス達がそちらに入るには厳しい数になるとルークは感じてマルクトの代表として看護側の責任者として動いてくれと命令した。ジェイドはまぁいいでしょうと特に断りを入れる理由も無かったので了承し、ついでにガイもとルークは看護側に押し付けこのような割り振りになったのだ。
「さて、と・・・ゆっくりじゃあっけど、ここの人達は動き出したな」
「えぇ、けどまだこれは比較的に動けるという人だけですから・・・」
・・・組分けが終わる頃にはパイロープから街の外に出るよう伝えられた人達が続々と街の入口に集まってきていた。だがその様子にはイオンが苦く言うよう、本調子とは言えない様子の人達がフラフラと歩いている。
「・・・さて、行くぜ。俺らは動けない人達の救助活動だ」
「はい・・・」
ルークは表情を必死に引き締め、イオンも同様の様子で頷く。
「・・・んじゃ坑道の方に行くぜ。外はまだいいけど中に人がいたらまずいだろうからな」
「えぇ、行きましょう」
その様子のままヴァンのいるだろうパッセージリングに繋がるダアト式封呪の扉のある第14坑道に誘導するべく、二人は先頭を切って歩き出す。
・・・アクゼリュスの人達を助けたいという気持ちがあるのと同時に、ヴァンを止めねばならないという考えが二人にはある。それはこのアクゼリュスの人達を助けるという意味においても重要である・・・故に二人は先にヴァンと会い見える事にしたのだ、最大の敵を退ける為に・・・
・・・そして第14坑道の入口に差し掛かったルーク達。その際に以前のようにヴァンの差し向けた兵により第七譜石の存在の有無を確認するため、ティアはすぐさまそちらに向かっていった。
「・・・なぁ、アイツの物事の判断基準ってモースと第七譜石の言葉や存在が導師や国家間の重要な儀式より大事なのか?」
「今優先すべきは人命であって犠牲者の数次第じゃ流れる可能性すらある和平への尽力・・・のはずなんだけどアイツはそこんとこわかってねぇからな、返ってくるのはモース様から密命を賜ったからとか世界にとって重要だからとか検討違いの言葉だろうな・・・まぁどんなに言葉飾っても、目の前の公的な任務をほっぽったって事実には変わりはない・・・だろ?」
「・・・そうだな、俺から見てもそうとしか思えないよ」
その姿を見送る中でセネルはティアの行動を疑問視して呟けば、ルークがそれは間違ってないと同意を示せば呆れがその顔に浮かんでいた。
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何故こういう組み合わせになったのかと言えばルークとイオンはヴァンの狙いという事もあり下手に看護側に行かせれば神託の盾が実力行使に出かねないと考えティア達をうまく丸め込んだ結果で、ティアはヴァンが個人的に助けたいと思っているから神託の盾が探しに来るだろうとルーク達同様に看護側に付かせるのはまずいとの思惑があるからである。
その他の面々で分けた理由はアニスは導師守護役だからと言って今更まともぶってイオンに付いて、ウッドロウは看護側に付かせることでローレライからの連絡をイクティノス経由で受け取ってもらい両グループの状況を伝えてもらう狙いがあるからだ。最もそれだけでもないのだが・・・それは置いておき残りの面々は出来ればアクゼリュス側に救援の人手を割きたいのと、ガイにジェイドまでアクゼリュス側に残してはクラトス達がそちらに入るには厳しい数になるとルークは感じてマルクトの代表として看護側の責任者として動いてくれと命令した。ジェイドはまぁいいでしょうと特に断りを入れる理由も無かったので了承し、ついでにガイもとルークは看護側に押し付けこのような割り振りになったのだ。
「さて、と・・・ゆっくりじゃあっけど、ここの人達は動き出したな」
「えぇ、けどまだこれは比較的に動けるという人だけですから・・・」
・・・組分けが終わる頃にはパイロープから街の外に出るよう伝えられた人達が続々と街の入口に集まってきていた。だがその様子にはイオンが苦く言うよう、本調子とは言えない様子の人達がフラフラと歩いている。
「・・・さて、行くぜ。俺らは動けない人達の救助活動だ」
「はい・・・」
ルークは表情を必死に引き締め、イオンも同様の様子で頷く。
「・・・んじゃ坑道の方に行くぜ。外はまだいいけど中に人がいたらまずいだろうからな」
「えぇ、行きましょう」
その様子のままヴァンのいるだろうパッセージリングに繋がるダアト式封呪の扉のある第14坑道に誘導するべく、二人は先頭を切って歩き出す。
・・・アクゼリュスの人達を助けたいという気持ちがあるのと同時に、ヴァンを止めねばならないという考えが二人にはある。それはこのアクゼリュスの人達を助けるという意味においても重要である・・・故に二人は先にヴァンと会い見える事にしたのだ、最大の敵を退ける為に・・・
・・・そして第14坑道の入口に差し掛かったルーク達。その際に以前のようにヴァンの差し向けた兵により第七譜石の存在の有無を確認するため、ティアはすぐさまそちらに向かっていった。
「・・・なぁ、アイツの物事の判断基準ってモースと第七譜石の言葉や存在が導師や国家間の重要な儀式より大事なのか?」
「今優先すべきは人命であって犠牲者の数次第じゃ流れる可能性すらある和平への尽力・・・のはずなんだけどアイツはそこんとこわかってねぇからな、返ってくるのはモース様から密命を賜ったからとか世界にとって重要だからとか検討違いの言葉だろうな・・・まぁどんなに言葉飾っても、目の前の公的な任務をほっぽったって事実には変わりはない・・・だろ?」
「・・・そうだな、俺から見てもそうとしか思えないよ」
その姿を見送る中でセネルはティアの行動を疑問視して呟けば、ルークがそれは間違ってないと同意を示せば呆れがその顔に浮かんでいた。
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