必然は偶然、偶然は必然 第一話

一方少しだけ時は戻り、ハロルドとディムロスは・・・



「・・・このぉっ、止まりなさいよぉっ!!」
‘ゴンッ’
暴走・・・正確には時空を超えるエネルギーの共鳴による時空移動の光が自身の意志で収まらないとハロルドは見るや、不良品を止める荒業にして最大の手段の壊すという、ペンダントを地面において杖で殴る行為を行った。
‘キィィィィィン’
「おい、ハロルド!光が収まるどころか、更に光が増していくぞ!」
「やばっ・・・さっきより暴走してる感じが強いわ、これ!想定してた光より全然光が・・・っ!」
だが変にショックを与えたのが災いしたのか、ディムロスの言ったよう光が更に輝きを増しつつある様子を見せる。その様子にハロルドは想定以上だと悪い方に言う。
「うわっ・・・!」



・・・そして光が二人を包み込みディムロスが声を上げるがその声は途中で途切れ、光が消え去った時には二人の姿はその研究室の中には存在してなかった。












「・・・!?なっ、なんだ!?」
「「「「・・・っ!?」」」
」・・・所変わり、宇宙を漂う彗星デリス・カーラーンの中・・・ミトスの妄執を息子ロイド達により止めてもらい、残った元クルシスの天使達を引き連れ宇宙をさすらっていたクラトスを唐突に光が包み込む。



・・・クラトスも周りも誰もがいきなりの事に反応出来ず、クラトスは成す術もなく光の中に消え去った。ただ呆然とするクルシスの者達を残し・・・












「・・・うわっ!?なんだよ、これっ!?・・・うわぁぁぁっ!!」
「お兄ちゃん!?」
「クーリッジ!?」
「セネル!?」
「セネセネ!?」
「セネルさん!?」
「セの字!?」
・・・更に所は変わり、時を同じくした遺跡船の家の中。自身の住家としていた家の2階で唐突に光に包まれたセネルは驚き絶叫を上げ、たまたま下に集まっていた仲間達はその叫びを聞き付け2階に上がる。だがそこには収束し終わり丁度消えたばかりの光と、セネルの影も形も見えない部屋ばかりしかなかった・・・









・・・多様な世界の交錯は多様な意志の元、多様に起こってしまった



この交錯が何をもたらすのか・・・



それは深淵の地にて形を成すだろう、良くも悪くも・・・



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