必然は偶然、偶然は必然 第一話
『礼には及ばない。だが私は今言ったよう、先程死んだばかりの老体だ。出来れば本当にそうなるのかを知るためにも、貴方の言っていた若い時の肉体を私に戻してくれればありがたいのだが・・・』
『・・・む、そうだな』
深々と礼を言ったローレライにウッドロウは肉体の件を口にし、協力してもらうなら先に肉体を戻すべきだとローレライはハッとする。
『ちなみに聞くが、そなたがソーディアンを持っていた時の肉体年齢でいいのか?』
『・・・あぁ、あの時が一番様々な戦闘を重ねていたからね。肉体的なピークはあの時だろうから、それで構わないよ』
『・・・そうか、ならそうしよう』
それで一番ベストな時に戻すべきだからイクティノスを持っていた時に戻せばいいのかと問うと、ウッドロウは何とも言えない間を空け返答する。その答えにローレライはそうすると言いつつ、ウッドロウの魂を自身から分離させた第七音素の光で包み込む。
・・・そして数分後、その光はローレライの元に戻る。
「・・・む、これは・・・」
するとそこにいたのは魂としてのウッドロウの姿ではなく、英雄と呼ばれる程の功績を打ち立てた時の若々しさを取り戻したウッドロウの肉体があった。
「信じられないな、またこの姿に戻る事が出来るとは・・・」
『そなたの遺体を棺桶から呼び寄せ、若返らせた後に魂を定着させた。フォミクリー装置があればレプリカの体にそなたの魂を定着させることも出来たのだが、そうすれば産まれたての赤ん坊のようになりしばらくは自由には動けんからな。そんな状況ではルーク達の手助けは出来ないから出来る限り手を尽くした。なのでそなたの体はレプリカではない。ちなみに服装はソーディアンを持っていた時の物にしておいた』
「そうか・・・」
手を握り開きしながら自分の若い時の体の感覚を確かめるウッドロウに、ローレライは以前の体を使ったからレプリカの体ではないと説明する。そしてその説明を受け、ウッドロウは柔らかいがどこか寂しそうに笑む。
『・・・後は二人の元にそなたを送るだけだと思っていたが、少し待ってくれ。そなたに相応しい武器を我が用意しよう』
「?・・・わかった」
そんなウッドロウを見てローレライは何か決心したよう武器を用意すると言い、ウッドロウは首を捻りながら断る事なく了承する。
‘カァァァッ’
するとウッドロウの目の前に途端に光が現れ収束し、一本の剣の形になる。そして光が消えた時にそこにあった物は・・・
「・・・イクティノス!?」
・・・ウッドロウのかつて使っていた剣にて、掛け替えのない唯一無二の存在だったソーディアン・イクティノスだった。その剣が目の前に現れた事でウッドロウは目を疑うよう、驚きを多大に含ませその名を呟く。
『・・・ウッドロウ?ウッドロウなのか!?』
「やはりイクティノス・・・!」
そしてその剣からハッキリとソーディアンマスターの資質がある者のみに聞こえる声が聞こえ、ウッドロウはその声からイクティノスだと確信を得る。最もイクティノス自身も状況が分からないと、戸惑った声を上げる。
『どういうことだウッドロウ、私はあの神の眼を壊す時にコアクリスタルが壊れ死に至ったはずだが・・・』
「・・・これはどういうことだ、ローレライ?」
状況を察する事が出来ないイクティノスの声に、ウッドロウはこのイクティノスを呼び出した根源であるローレライの方に視線を向ける。
『いきなりこのようなことをしたことについては詫びよう。だが戦力は出来れば充実していた方がいいと思ってのことだ。イクティノス・・・まずは済まないが、我の話を聞いてはもらえないだろうか?』
『・・・あぁ、いいだろう』
そこからローレライは済まないとウッドロウに言いつつも、協力してくれるようイクティノスに頼み込もうとする。その声にイクティノスは憮然としながらも了承を返し、話を聞こうとする。
そしてローレライはゆっくりと話し出した、オールドラントの今の実態とウッドロウへの協力要請の話を・・・
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『・・・む、そうだな』
深々と礼を言ったローレライにウッドロウは肉体の件を口にし、協力してもらうなら先に肉体を戻すべきだとローレライはハッとする。
『ちなみに聞くが、そなたがソーディアンを持っていた時の肉体年齢でいいのか?』
『・・・あぁ、あの時が一番様々な戦闘を重ねていたからね。肉体的なピークはあの時だろうから、それで構わないよ』
『・・・そうか、ならそうしよう』
それで一番ベストな時に戻すべきだからイクティノスを持っていた時に戻せばいいのかと問うと、ウッドロウは何とも言えない間を空け返答する。その答えにローレライはそうすると言いつつ、ウッドロウの魂を自身から分離させた第七音素の光で包み込む。
・・・そして数分後、その光はローレライの元に戻る。
「・・・む、これは・・・」
するとそこにいたのは魂としてのウッドロウの姿ではなく、英雄と呼ばれる程の功績を打ち立てた時の若々しさを取り戻したウッドロウの肉体があった。
「信じられないな、またこの姿に戻る事が出来るとは・・・」
『そなたの遺体を棺桶から呼び寄せ、若返らせた後に魂を定着させた。フォミクリー装置があればレプリカの体にそなたの魂を定着させることも出来たのだが、そうすれば産まれたての赤ん坊のようになりしばらくは自由には動けんからな。そんな状況ではルーク達の手助けは出来ないから出来る限り手を尽くした。なのでそなたの体はレプリカではない。ちなみに服装はソーディアンを持っていた時の物にしておいた』
「そうか・・・」
手を握り開きしながら自分の若い時の体の感覚を確かめるウッドロウに、ローレライは以前の体を使ったからレプリカの体ではないと説明する。そしてその説明を受け、ウッドロウは柔らかいがどこか寂しそうに笑む。
『・・・後は二人の元にそなたを送るだけだと思っていたが、少し待ってくれ。そなたに相応しい武器を我が用意しよう』
「?・・・わかった」
そんなウッドロウを見てローレライは何か決心したよう武器を用意すると言い、ウッドロウは首を捻りながら断る事なく了承する。
‘カァァァッ’
するとウッドロウの目の前に途端に光が現れ収束し、一本の剣の形になる。そして光が消えた時にそこにあった物は・・・
「・・・イクティノス!?」
・・・ウッドロウのかつて使っていた剣にて、掛け替えのない唯一無二の存在だったソーディアン・イクティノスだった。その剣が目の前に現れた事でウッドロウは目を疑うよう、驚きを多大に含ませその名を呟く。
『・・・ウッドロウ?ウッドロウなのか!?』
「やはりイクティノス・・・!」
そしてその剣からハッキリとソーディアンマスターの資質がある者のみに聞こえる声が聞こえ、ウッドロウはその声からイクティノスだと確信を得る。最もイクティノス自身も状況が分からないと、戸惑った声を上げる。
『どういうことだウッドロウ、私はあの神の眼を壊す時にコアクリスタルが壊れ死に至ったはずだが・・・』
「・・・これはどういうことだ、ローレライ?」
状況を察する事が出来ないイクティノスの声に、ウッドロウはこのイクティノスを呼び出した根源であるローレライの方に視線を向ける。
『いきなりこのようなことをしたことについては詫びよう。だが戦力は出来れば充実していた方がいいと思ってのことだ。イクティノス・・・まずは済まないが、我の話を聞いてはもらえないだろうか?』
『・・・あぁ、いいだろう』
そこからローレライは済まないとウッドロウに言いつつも、協力してくれるようイクティノスに頼み込もうとする。その声にイクティノスは憮然としながらも了承を返し、話を聞こうとする。
そしてローレライはゆっくりと話し出した、オールドラントの今の実態とウッドロウへの協力要請の話を・・・
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