時代と焔の守り手は龍の剣 第六話
・・・そして二人はルークとともに、軍港に着いた。
「・・・どうやら奴らはコーラル城に行ってはいなかったようだな」
「・・・そのようですね、まぁ当然でしょう」
軍港でルークを喜んでアルマンダイン伯爵が出迎える中、比古清十郎の目に映るのはアルマンダインの後ろにいるヴァンと逆位置にいるやたら意気消沈したイオン達がこちらを伺うような姿がある。ただティアは後で話を聞いたのか、やたら二人を責めるような視線を送ってきている。
その視線から比古清十郎とジェイドはイオン達は自身達の言葉を聞いてどうすることも出来ず、コーラル城にいかなかったことを決めたのだろうと小声で会話する。
「・・・では今すぐ船をお出ししますか?」
「ん・・・俺はそれでいいけど、お前らなんかあるか?」
そんな中アルマンダインが船を出すかどうかと言う問いをルークにして、ルークは異論はあるかと周りを見渡す。
「では少しだけ時間をいただけませんか?グランコクマに報告の手紙を出したいと思いますので、その時間だけ待っていただければありがたいのですが・・・」
「ん、あぁ・・・それくらいならいいぜ、時間もそんなかかんねーならな」
「ありがとうございます。では少しだけお待ちください、すぐにすませますので少し机をお貸しいただけませんか?アルマンダイン伯爵」
「では基地の中にある机を使うがいい」
そんな中でジェイドは手紙を出したいと言い出しルークは別段反論することはしない。ジェイドはそれを受けルークに礼を言い、アルマンダインに手紙を書かせてほしいと切り出しアルマンダインもそれを許可する。
「・・・では、これでよろしいですか?」
「・・・・・・ああ、これでいい」
そして二人しかいない基地の中、比古清十郎はジェイドから手紙を受け取り中身に目を通すと確かにとしっかりと頷く。
「これで後はピオニー陛下がこの中身を貴方達に協力するかどうかですが、私個人としては是非とも協力していただきたいものですね」
「それがダアトをマルクトから排するようなことになっても、か?」
「そうですね。もうマルクトはダアトから離れるべきだと思います。色々とダアトに対して思うところが出来ましたが、その中の1つにイオン様の事があります・・・これ以上あの方がトップでいて一枚岩でない組織のローレライ教団に、私は信を置きたいとは思いません」
「成程・・・」
そこからジェイドは自身の本心を周りに人がいないことを確信しているからとは言え堂々と明かし、比古清十郎は今までの旅でダアトに対しての信頼は既にないと感じて納得する。
「まぁダアトに対しての話はこれくらいでいいでしょう。早く手紙を出して船に乗りましょう、ルークを待たせる訳にはいきませんからね」
「あぁ・・・ただ船に乗ったら出来る限りはヴァンの行動に気をつけておけ。何か目立った行動を取るとは思えんが、一応は目を光らせておくに越した事はないだろう」
「えぇ、そうしますか」
そして船に乗ろうとジェイドが切り出すが、これから一緒に船に乗るだろうヴァンの行動に一応注意しろと比古清十郎は言う。ジェイドはすぐに頷き、二人は基地を出るため足を運ぶ。
何の気なしに交わされた会話・・・
だがこれが1つのきっかけを作る事になる
聖なる焔の光を生かす為のきっかけを・・・
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「・・・どうやら奴らはコーラル城に行ってはいなかったようだな」
「・・・そのようですね、まぁ当然でしょう」
軍港でルークを喜んでアルマンダイン伯爵が出迎える中、比古清十郎の目に映るのはアルマンダインの後ろにいるヴァンと逆位置にいるやたら意気消沈したイオン達がこちらを伺うような姿がある。ただティアは後で話を聞いたのか、やたら二人を責めるような視線を送ってきている。
その視線から比古清十郎とジェイドはイオン達は自身達の言葉を聞いてどうすることも出来ず、コーラル城にいかなかったことを決めたのだろうと小声で会話する。
「・・・では今すぐ船をお出ししますか?」
「ん・・・俺はそれでいいけど、お前らなんかあるか?」
そんな中アルマンダインが船を出すかどうかと言う問いをルークにして、ルークは異論はあるかと周りを見渡す。
「では少しだけ時間をいただけませんか?グランコクマに報告の手紙を出したいと思いますので、その時間だけ待っていただければありがたいのですが・・・」
「ん、あぁ・・・それくらいならいいぜ、時間もそんなかかんねーならな」
「ありがとうございます。では少しだけお待ちください、すぐにすませますので少し机をお貸しいただけませんか?アルマンダイン伯爵」
「では基地の中にある机を使うがいい」
そんな中でジェイドは手紙を出したいと言い出しルークは別段反論することはしない。ジェイドはそれを受けルークに礼を言い、アルマンダインに手紙を書かせてほしいと切り出しアルマンダインもそれを許可する。
「・・・では、これでよろしいですか?」
「・・・・・・ああ、これでいい」
そして二人しかいない基地の中、比古清十郎はジェイドから手紙を受け取り中身に目を通すと確かにとしっかりと頷く。
「これで後はピオニー陛下がこの中身を貴方達に協力するかどうかですが、私個人としては是非とも協力していただきたいものですね」
「それがダアトをマルクトから排するようなことになっても、か?」
「そうですね。もうマルクトはダアトから離れるべきだと思います。色々とダアトに対して思うところが出来ましたが、その中の1つにイオン様の事があります・・・これ以上あの方がトップでいて一枚岩でない組織のローレライ教団に、私は信を置きたいとは思いません」
「成程・・・」
そこからジェイドは自身の本心を周りに人がいないことを確信しているからとは言え堂々と明かし、比古清十郎は今までの旅でダアトに対しての信頼は既にないと感じて納得する。
「まぁダアトに対しての話はこれくらいでいいでしょう。早く手紙を出して船に乗りましょう、ルークを待たせる訳にはいきませんからね」
「あぁ・・・ただ船に乗ったら出来る限りはヴァンの行動に気をつけておけ。何か目立った行動を取るとは思えんが、一応は目を光らせておくに越した事はないだろう」
「えぇ、そうしますか」
そして船に乗ろうとジェイドが切り出すが、これから一緒に船に乗るだろうヴァンの行動に一応注意しろと比古清十郎は言う。ジェイドはすぐに頷き、二人は基地を出るため足を運ぶ。
何の気なしに交わされた会話・・・
だがこれが1つのきっかけを作る事になる
聖なる焔の光を生かす為のきっかけを・・・
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