禁忌とされた封印された過去との対峙
・・・それから時は過ぎ、外殻大地の降下にプラネットストームの停止に預言を詠む事の廃止・・・これらが無事に済み、ルークに比古清十郎達が各々の場所にまで帰った時にまで話は進む・・・
「・・・ダアトからこちらで預かる神託の盾について、その処遇について返事が届きました。それでダアトはこちらが処分をしてくれて構わない、と言った中身の返信をいただきました。その点でシンク殿はこちらへの協力により条件付きで釈放され、ラルゴを始めとした他の神託の盾は処置を下すことは決定しています・・・残りは貴殿方二人になります」
「「・・・」」
・・・グランコクマのとある一室内、ここで椅子に座り机を挟んで対面上に座るディストとアリエッタの二人を真剣な眼差しで見つめるフリングスがいた。そこで神託の盾の処遇について語るフリングスに、ディストとアリエッタの二人は暗い面持ちで顔を下に向けていた。
・・・さてこの二人が何故共にフリングスからの言葉を受けているのかと言えば、一応二人は同じ降伏扱いになっているからだ。
とは言えアリエッタは何もしてないと思われがちだが、積極的に協力をしたシンクと違いディストはそこまでの事はしていないと言った立場にある。それにネビリムの件もあるため、思想的な考えがまだ危険な域にあれば放っておく訳にはいかない・・・故にアリエッタと同列でフリングスとの対談が組まれたのだ。
「それでですがまずアリエッタ、貴女に聞きます。貴女はこれよりどのようにしようとお思いですか?貴女が望むなら神託の盾として復帰できるよう働き掛けをしますが・・・」
「・・・アリエッタ、どうすればいいかわからない、です・・・」
「・・・どうすればいいかわからない?」
早速と本題に入るフリングスはアリエッタからどうするかとの問い掛けを向ける。しかし帰ってきた返事が弱々しい少女の声だったことにフリングスは眉を寄せる。
「だって・・・謡将がアリエッタに嘘、ついてて、今のイオン様がイオン様じゃないって・・・そんなこと聞いて、アリエッタにどうしろって言う、ですか・・・そんなことなんて、聞きたくなかった、です・・・」
「っ・・・むぅ・・・」
更に続けたアリエッタの嘆きと悲しみを訴える声にフリングスもどう言ったものかと、苦い顔で唸る・・・見た目に付随して精神年齢が幼いこと、そして信じる人間からの裏切り。これらが重なった事は確かにアリエッタにとって辛い事、そうフリングスも理解出来た為の事だった。
「・・・辞めればいいのではありませんか、神託の盾を?」
「・・・え?」
「ディスト、貴方一体何を・・・」
そんな時に声を上げ入ってきたのはどこか決意を滲ませる声のディストだが、その中身に二人ともにキョトンとした目を向ける。
「神託の盾を辞めればと言ったのです」
「いえ、いきなりそう言い出した訳を聞きたいのですが・・・」
「失敬・・・私が言いたいのはそう悩むくらいならいっそ一度離れてはと言ったのです。事実私は神託の盾から離れるつもりでいますからね」
「そうなんですか?」
「えぇまぁ・・・色々と考えた上での結論です」
そんな二人に再度同じ事を述べるが詳しくと言われたのでそう言った訳をディストは告げるが、自身の意思までも一緒に告げたことにフリングスはまた確認の声を向ける。
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「・・・ダアトからこちらで預かる神託の盾について、その処遇について返事が届きました。それでダアトはこちらが処分をしてくれて構わない、と言った中身の返信をいただきました。その点でシンク殿はこちらへの協力により条件付きで釈放され、ラルゴを始めとした他の神託の盾は処置を下すことは決定しています・・・残りは貴殿方二人になります」
「「・・・」」
・・・グランコクマのとある一室内、ここで椅子に座り机を挟んで対面上に座るディストとアリエッタの二人を真剣な眼差しで見つめるフリングスがいた。そこで神託の盾の処遇について語るフリングスに、ディストとアリエッタの二人は暗い面持ちで顔を下に向けていた。
・・・さてこの二人が何故共にフリングスからの言葉を受けているのかと言えば、一応二人は同じ降伏扱いになっているからだ。
とは言えアリエッタは何もしてないと思われがちだが、積極的に協力をしたシンクと違いディストはそこまでの事はしていないと言った立場にある。それにネビリムの件もあるため、思想的な考えがまだ危険な域にあれば放っておく訳にはいかない・・・故にアリエッタと同列でフリングスとの対談が組まれたのだ。
「それでですがまずアリエッタ、貴女に聞きます。貴女はこれよりどのようにしようとお思いですか?貴女が望むなら神託の盾として復帰できるよう働き掛けをしますが・・・」
「・・・アリエッタ、どうすればいいかわからない、です・・・」
「・・・どうすればいいかわからない?」
早速と本題に入るフリングスはアリエッタからどうするかとの問い掛けを向ける。しかし帰ってきた返事が弱々しい少女の声だったことにフリングスは眉を寄せる。
「だって・・・謡将がアリエッタに嘘、ついてて、今のイオン様がイオン様じゃないって・・・そんなこと聞いて、アリエッタにどうしろって言う、ですか・・・そんなことなんて、聞きたくなかった、です・・・」
「っ・・・むぅ・・・」
更に続けたアリエッタの嘆きと悲しみを訴える声にフリングスもどう言ったものかと、苦い顔で唸る・・・見た目に付随して精神年齢が幼いこと、そして信じる人間からの裏切り。これらが重なった事は確かにアリエッタにとって辛い事、そうフリングスも理解出来た為の事だった。
「・・・辞めればいいのではありませんか、神託の盾を?」
「・・・え?」
「ディスト、貴方一体何を・・・」
そんな時に声を上げ入ってきたのはどこか決意を滲ませる声のディストだが、その中身に二人ともにキョトンとした目を向ける。
「神託の盾を辞めればと言ったのです」
「いえ、いきなりそう言い出した訳を聞きたいのですが・・・」
「失敬・・・私が言いたいのはそう悩むくらいならいっそ一度離れてはと言ったのです。事実私は神託の盾から離れるつもりでいますからね」
「そうなんですか?」
「えぇまぁ・・・色々と考えた上での結論です」
そんな二人に再度同じ事を述べるが詳しくと言われたのでそう言った訳をディストは告げるが、自身の意思までも一緒に告げたことにフリングスはまた確認の声を向ける。
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