禁忌とされた封印された過去との対峙
「・・・それで一体どうされるおつもりですか、陛下は?ディストの狙いが明らかになりはしましたが、今この時点でどのように処置を下すのか・・・正直な所、微妙なラインだと思うの思うのですが・・・」
そんな中でジェイドは微妙と自身で言うよう、なんとも言えぬ表情でピオニーに問いかける・・・今の時点で特に大事になっていないのだ、ディストの行動は。かといって易々見逃せるほどディストの狙いは穏やかな物でもない、何せ問題のあるレプリカを復活させようと言うのだから。故に事を明るみに出すか否か、そう問うジェイドの発言は間違っていなかった。
「・・・その件に関してだが、俺はカクノシンに一任することにした」
「「・・・は?」」
だがピオニーから出てきた言葉にジェイドもだがディストもたまらず目を丸くした、比古清十郎に任せるとの言葉に。
「それは・・・何故、ですか?」
「何、簡単な事だ。ここでこいつを放っておく事が後の面倒になるかもしれんからだ」
「それは・・・まさか、レプリカのネビリム先生を是が非でも復活させることを懸念してですか?」
「そうだ。話をした上で俺は思った。こいつには諦めとも呼べる区切りが必要だとな。しかしそれを為すには一つ確実にやらねばならんことがある・・・それは最後に残っているだろうそのネビリムのレプリカとやらと会わせてやることだとな」
「「!!」」
ジェイドはその真意を疑念の目で問いかけると面倒と言いつつも諦めさせる必要があるからこそレプリカのネビリムと会わせると比古清十郎から返され、ディストもまた共に驚きに目を見開いた。
「気持ちはわからんでもないが落ち着け、二人とも。これには俺も賛成してる、だからこそ俺は一任すると決めた」
「陛下、何故・・・」
「ディストも聞いたのだろう、今の事態の解決にはプラネットストームの停止が必要不可欠だと。しかしそうすればもうレプリカを造れる環境には程遠くなる。何せ音素がほぼ使えなくなるのだからな。それに加えもうネビリム先生の身体情報はハッキリとないことが明らかになった・・・そうなれば封印されたというレプリカ以外にネビリム先生に繋がる存在はなくなることになるが、それがいかに凶悪で最悪な存在か・・・俺は聞いている。だからカクノシンに任せることにしたんだ、ディストにそのレプリカと会ってもらいそれでネビリム先生への思いを最後にしてもらうためにな」
「・・・っ!」
ピオニーはそこに賛同したと様々考えた末の事と明かし、ディストは唖然としたようにそのピオニーの顔を見る。
「・・・しかしそれは、危険だと私は思うのですが・・・そのレプリカの危険性は私も知っています・・・」
「だから俺が行くと言っているんだ、そのレプリカの元にディストと共にな」
「っ・・・もしや、貴方はもしもの時にそのレプリカを殺すつもりで・・・」
「そのつもりだ。生物のレプリカと言うのなら封印されている間に死ぬ、または心変わりでもしてもらえるのなら楽だがそのようなことがない危険な生物だからやむなく封印されたのだろう。そんな生き物相手に手心を加えるつもりはない・・・そのレプリカが危険だと判断したならな」
ジェイドはそんな判断に反対と意志を示すが比古清十郎が横入りして示した意志にハッと気付き顔を見ると、そこには迷いの一切ない顔があった。
「では・・・安全だと判断されたなら貴方はネビリム先生のレプリカを生かしていただけるのですね・・・?」
「あぁ・・・だがお前も今の話を聞いて感じただろう、そのような可能性は低いことをな。それでも尚会いたいと言うのなら頷け、それでそのレプリカに会いに行くことが決まる」
「っ・・・わかりました、私は行きます。封印を解きに・・・」
ただディストは尚も希望にすがるように声を向けるが可能性は相当に低いことを告げられた上で決めろと返された事にそれでもと頷いた、ネビリムのレプリカに会いに行くと。
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そんな中でジェイドは微妙と自身で言うよう、なんとも言えぬ表情でピオニーに問いかける・・・今の時点で特に大事になっていないのだ、ディストの行動は。かといって易々見逃せるほどディストの狙いは穏やかな物でもない、何せ問題のあるレプリカを復活させようと言うのだから。故に事を明るみに出すか否か、そう問うジェイドの発言は間違っていなかった。
「・・・その件に関してだが、俺はカクノシンに一任することにした」
「「・・・は?」」
だがピオニーから出てきた言葉にジェイドもだがディストもたまらず目を丸くした、比古清十郎に任せるとの言葉に。
「それは・・・何故、ですか?」
「何、簡単な事だ。ここでこいつを放っておく事が後の面倒になるかもしれんからだ」
「それは・・・まさか、レプリカのネビリム先生を是が非でも復活させることを懸念してですか?」
「そうだ。話をした上で俺は思った。こいつには諦めとも呼べる区切りが必要だとな。しかしそれを為すには一つ確実にやらねばならんことがある・・・それは最後に残っているだろうそのネビリムのレプリカとやらと会わせてやることだとな」
「「!!」」
ジェイドはその真意を疑念の目で問いかけると面倒と言いつつも諦めさせる必要があるからこそレプリカのネビリムと会わせると比古清十郎から返され、ディストもまた共に驚きに目を見開いた。
「気持ちはわからんでもないが落ち着け、二人とも。これには俺も賛成してる、だからこそ俺は一任すると決めた」
「陛下、何故・・・」
「ディストも聞いたのだろう、今の事態の解決にはプラネットストームの停止が必要不可欠だと。しかしそうすればもうレプリカを造れる環境には程遠くなる。何せ音素がほぼ使えなくなるのだからな。それに加えもうネビリム先生の身体情報はハッキリとないことが明らかになった・・・そうなれば封印されたというレプリカ以外にネビリム先生に繋がる存在はなくなることになるが、それがいかに凶悪で最悪な存在か・・・俺は聞いている。だからカクノシンに任せることにしたんだ、ディストにそのレプリカと会ってもらいそれでネビリム先生への思いを最後にしてもらうためにな」
「・・・っ!」
ピオニーはそこに賛同したと様々考えた末の事と明かし、ディストは唖然としたようにそのピオニーの顔を見る。
「・・・しかしそれは、危険だと私は思うのですが・・・そのレプリカの危険性は私も知っています・・・」
「だから俺が行くと言っているんだ、そのレプリカの元にディストと共にな」
「っ・・・もしや、貴方はもしもの時にそのレプリカを殺すつもりで・・・」
「そのつもりだ。生物のレプリカと言うのなら封印されている間に死ぬ、または心変わりでもしてもらえるのなら楽だがそのようなことがない危険な生物だからやむなく封印されたのだろう。そんな生き物相手に手心を加えるつもりはない・・・そのレプリカが危険だと判断したならな」
ジェイドはそんな判断に反対と意志を示すが比古清十郎が横入りして示した意志にハッと気付き顔を見ると、そこには迷いの一切ない顔があった。
「では・・・安全だと判断されたなら貴方はネビリム先生のレプリカを生かしていただけるのですね・・・?」
「あぁ・・・だがお前も今の話を聞いて感じただろう、そのような可能性は低いことをな。それでも尚会いたいと言うのなら頷け、それでそのレプリカに会いに行くことが決まる」
「っ・・・わかりました、私は行きます。封印を解きに・・・」
ただディストは尚も希望にすがるように声を向けるが可能性は相当に低いことを告げられた上で決めろと返された事にそれでもと頷いた、ネビリムのレプリカに会いに行くと。
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