時代と焔の守り手は龍の剣 epilogue
「・・・まぁ今となってはルークに被害もなく終わったからよかったようなものだが、ルークとアッシュに関連して言えばガイもまた面倒だったな・・・」
「・・・そうでしたね・・・彼も当時ティア=グランツ達と共にグランコクマに収監しましたが、いざどのような形で処分するか・・・正直困ったというのは否定出来ませんでした・・・」
・・・だがアッシュの事はもう終わったこと、無事に処断も済んだことで苦労も時間も報われる形で。そしてその流れで次にガイの事を口にするピオニーに、フリングスも同意を示す。一番厄介だったという空気を滲ませて。
・・・3年前の当時アクゼリュスで捕らえられたガイはティア達と同じくグランコクマの牢屋に入れられていたが、それは表向きの理由としてはあくまでマルクトに対しての軽めの敵対行動となっていた・・・本当の理由であるガルディオスの生き残りの事を隠すために。それは牢の中とは言え変に情報を漏らさないようにしてマルクトを混乱させないようにするためでもあり、それは言うなとガイにも言い含めていた。下手にガルディオスとバラせばその時点で処刑すると言う形で。
だがそんな風に口止めこそしたものの、時が経つにつれてどのように処断をくだすか・・・それがピオニー達の悩みの種になっていた。
ピオニーからしてみればガルディオスという一族に対して全く思うところがないわけではないが、かといって個人として見れば惜しいと思えるほどの付き合いも信頼もあるわけでもない。その上表向きのガイ=セシルという立場があることがまた事情をおかしくしていた。
・・・処分するのは簡単、ただどうとも言えないガイの表の事情に背後関係がピオニー達のネックになっていた。処分は簡単といざ対面してみれば言い切れないその事情に、実際にガイと接触した時間がない為に・・・
「・・・あの時はガルディオスという立場に戻せない事を差し引いて、使用人としてだがマルクトに仕えるチャンスをと思ったのだが・・・あれは正直失敗だったな・・・」
「えぇ・・・ルーク殿にアッシュの事を知られた時のガイ=セシルの態度はあまり感心出来るものではなかったと私も記憶しています・・・」
・・・ただそれらだけではピオニー達もそこまで頭を抱えない。その理由の最もたる物はルークとアッシュ・・・二人の存在に対しての態度だった。
・・・ピオニーはそんな事を考えるくらいならいっそ使用人として使えるか確かめてみよう、そう考え試しの機会を与えることにした。とはいえそう簡単に表に出すわけにはいかないとピオニーはその際に条件をつけた。
まず一つは試験期間を設けその期間キッチリとやりきれば使用人としてだが正式に採用する、二つ目は絶対に自分の事をガルディオスと言わないこと・・・そして三つ目は口頭に出されこそしなかったが、ルークと接触しないような配置になるという条件だ。
一つ目と二つ目はまぁ妥当と言えたが、三つ目を明かさない理由はルークの事を知れば以前話に聞いたような気安さを全面に押し出した部屋への不法侵入紛いの押し掛けだったり、何かふとしたきっかけでルークを殺しかねない可能性があると危惧したが故だ。
だからこそルークにも試験期間の最中はガイが立ち入るであろう場所にはいかないようにと念を押した上(ちなみにガイは担当した場所と寝床になる場所以外の行き来を限定した状態にしたので、ルークの方が移動出来る場所はその時は多かった)でガイの使用人としての試験を始めたのだが・・・それが間違いであったと、ピオニー達もだがルークもその後に感じていた。
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「・・・そうでしたね・・・彼も当時ティア=グランツ達と共にグランコクマに収監しましたが、いざどのような形で処分するか・・・正直困ったというのは否定出来ませんでした・・・」
・・・だがアッシュの事はもう終わったこと、無事に処断も済んだことで苦労も時間も報われる形で。そしてその流れで次にガイの事を口にするピオニーに、フリングスも同意を示す。一番厄介だったという空気を滲ませて。
・・・3年前の当時アクゼリュスで捕らえられたガイはティア達と同じくグランコクマの牢屋に入れられていたが、それは表向きの理由としてはあくまでマルクトに対しての軽めの敵対行動となっていた・・・本当の理由であるガルディオスの生き残りの事を隠すために。それは牢の中とは言え変に情報を漏らさないようにしてマルクトを混乱させないようにするためでもあり、それは言うなとガイにも言い含めていた。下手にガルディオスとバラせばその時点で処刑すると言う形で。
だがそんな風に口止めこそしたものの、時が経つにつれてどのように処断をくだすか・・・それがピオニー達の悩みの種になっていた。
ピオニーからしてみればガルディオスという一族に対して全く思うところがないわけではないが、かといって個人として見れば惜しいと思えるほどの付き合いも信頼もあるわけでもない。その上表向きのガイ=セシルという立場があることがまた事情をおかしくしていた。
・・・処分するのは簡単、ただどうとも言えないガイの表の事情に背後関係がピオニー達のネックになっていた。処分は簡単といざ対面してみれば言い切れないその事情に、実際にガイと接触した時間がない為に・・・
「・・・あの時はガルディオスという立場に戻せない事を差し引いて、使用人としてだがマルクトに仕えるチャンスをと思ったのだが・・・あれは正直失敗だったな・・・」
「えぇ・・・ルーク殿にアッシュの事を知られた時のガイ=セシルの態度はあまり感心出来るものではなかったと私も記憶しています・・・」
・・・ただそれらだけではピオニー達もそこまで頭を抱えない。その理由の最もたる物はルークとアッシュ・・・二人の存在に対しての態度だった。
・・・ピオニーはそんな事を考えるくらいならいっそ使用人として使えるか確かめてみよう、そう考え試しの機会を与えることにした。とはいえそう簡単に表に出すわけにはいかないとピオニーはその際に条件をつけた。
まず一つは試験期間を設けその期間キッチリとやりきれば使用人としてだが正式に採用する、二つ目は絶対に自分の事をガルディオスと言わないこと・・・そして三つ目は口頭に出されこそしなかったが、ルークと接触しないような配置になるという条件だ。
一つ目と二つ目はまぁ妥当と言えたが、三つ目を明かさない理由はルークの事を知れば以前話に聞いたような気安さを全面に押し出した部屋への不法侵入紛いの押し掛けだったり、何かふとしたきっかけでルークを殺しかねない可能性があると危惧したが故だ。
だからこそルークにも試験期間の最中はガイが立ち入るであろう場所にはいかないようにと念を押した上(ちなみにガイは担当した場所と寝床になる場所以外の行き来を限定した状態にしたので、ルークの方が移動出来る場所はその時は多かった)でガイの使用人としての試験を始めたのだが・・・それが間違いであったと、ピオニー達もだがルークもその後に感じていた。
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