時代と焔の守り手は龍の剣 第二十二話
・・・予期せぬ襲撃者というハプニングこそあったものの、そこからはピオニーが以降はうまくまとめて場を解散とし人々を帰途につかせ、自身らも宮殿の中に戻った。
「・・・皆、ご苦労だった。これでローレライも無事に音譜帯に送り終え、預言主体だった世の終焉を告げた。多少のアクシデントこそはあったが、無事に成し遂げた・・・だが心してほしい。例え預言による滅びが詠まれていたという理由こそあれど、それを言い訳にしてこれより民に施す政治に不備があっても開き直るな。我らは民を導かねばならず、民の模範にならねばならないのだ。これよりの政治で失敗もすることもあるかもしれん・・・だが失敗するにしても毅然とそれを受け入れてほしい。無論失敗をしないに越したことはないし、もちろん成功する方がいい。重要なのはまず受け入れる事だ・・・いいな?」
「「「「はっ!」」」」
・・・それで場は変わり、謁見の間。
玉座に座り労いの言葉を眼前の兵士一同にかけつつも、これより何を臣下に求めるのか・・・それを自身の言葉で丁寧に語りわかったかと問いかければ、兵士だけでなくジェイドやフリングス達も一斉に淀みなく綺麗な敬礼を返した。
「・・・さて、そちらもご苦労だったな。今日はもう休むといい・・・そして明日にこれからのことを色々話をする事にする、特に導師がいつ帰るかなどは早目に決めねばならないからな」
「はい、分かりました」
それで脇に控えていたルーク達に明日に話をするから休むようと視線を向けて言えば、ルークが代表して頭を下げ謁見の間を退出していく・・・
・・・それで今使っている部屋に戻ってきたルーク達。
「・・・多分話の流れからして明日になれば僕は晴れて自由の身か。どうしようかな・・・」
「・・・ダアトには戻らないって言ってましたけど、どうするんですかこれから?」
「・・・そうなんだよね・・・」
入室して部屋のベッドに座りシンクは天井を見上げながら迷いを呟き、セカンの問い掛けに首を捻る。
「・・・まぁ特にやることもないし、しばらく旅をして過ごすのもいいかな。神託の盾としての給与もそれなりに貯まってるから多少の余裕はあるしね。それにキムラスカかマルクトか、その中でもどこに行くか・・・適当に住みやすそうな所でも見つけてそこに住むのも悪くないと思ってるけど、元々そんなに人付き合いとか好きな方でもないしね。ま、その辺りは後で考えるよ」
「そうですか・・・」
少しして出てきたのは旅をしてから決めるとアバウト極まりない物で、セカンはどうとも言えず複雑そうに一言だけ返す。
‘ガチャ’
「・・・なら俺の小屋に雑用兼陶芸家見習いとして来ても構わんぞ」
「っ・・・師匠、戻ってきたんですか?」
「あぁ、今な」
そこにいきなり部屋の扉を開けて声をかけてきた比古清十郎に皆が驚きつつ、皆が視線を集中させる。
「・・・ねぇ、それって本気で言ってるの?」
「俺は面倒ごとを引き起こしかねん嘘はつかん」
「・・・だよね」
そうなる訳は比古清十郎のらしからぬ言葉があるから。言われた当の本人であるシンクも本気かと聞くが、本気だとらしい言葉であっさり斬って返され力なく納得するしかなくなっていた。
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「・・・皆、ご苦労だった。これでローレライも無事に音譜帯に送り終え、預言主体だった世の終焉を告げた。多少のアクシデントこそはあったが、無事に成し遂げた・・・だが心してほしい。例え預言による滅びが詠まれていたという理由こそあれど、それを言い訳にしてこれより民に施す政治に不備があっても開き直るな。我らは民を導かねばならず、民の模範にならねばならないのだ。これよりの政治で失敗もすることもあるかもしれん・・・だが失敗するにしても毅然とそれを受け入れてほしい。無論失敗をしないに越したことはないし、もちろん成功する方がいい。重要なのはまず受け入れる事だ・・・いいな?」
「「「「はっ!」」」」
・・・それで場は変わり、謁見の間。
玉座に座り労いの言葉を眼前の兵士一同にかけつつも、これより何を臣下に求めるのか・・・それを自身の言葉で丁寧に語りわかったかと問いかければ、兵士だけでなくジェイドやフリングス達も一斉に淀みなく綺麗な敬礼を返した。
「・・・さて、そちらもご苦労だったな。今日はもう休むといい・・・そして明日にこれからのことを色々話をする事にする、特に導師がいつ帰るかなどは早目に決めねばならないからな」
「はい、分かりました」
それで脇に控えていたルーク達に明日に話をするから休むようと視線を向けて言えば、ルークが代表して頭を下げ謁見の間を退出していく・・・
・・・それで今使っている部屋に戻ってきたルーク達。
「・・・多分話の流れからして明日になれば僕は晴れて自由の身か。どうしようかな・・・」
「・・・ダアトには戻らないって言ってましたけど、どうするんですかこれから?」
「・・・そうなんだよね・・・」
入室して部屋のベッドに座りシンクは天井を見上げながら迷いを呟き、セカンの問い掛けに首を捻る。
「・・・まぁ特にやることもないし、しばらく旅をして過ごすのもいいかな。神託の盾としての給与もそれなりに貯まってるから多少の余裕はあるしね。それにキムラスカかマルクトか、その中でもどこに行くか・・・適当に住みやすそうな所でも見つけてそこに住むのも悪くないと思ってるけど、元々そんなに人付き合いとか好きな方でもないしね。ま、その辺りは後で考えるよ」
「そうですか・・・」
少しして出てきたのは旅をしてから決めるとアバウト極まりない物で、セカンはどうとも言えず複雑そうに一言だけ返す。
‘ガチャ’
「・・・なら俺の小屋に雑用兼陶芸家見習いとして来ても構わんぞ」
「っ・・・師匠、戻ってきたんですか?」
「あぁ、今な」
そこにいきなり部屋の扉を開けて声をかけてきた比古清十郎に皆が驚きつつ、皆が視線を集中させる。
「・・・ねぇ、それって本気で言ってるの?」
「俺は面倒ごとを引き起こしかねん嘘はつかん」
「・・・だよね」
そうなる訳は比古清十郎のらしからぬ言葉があるから。言われた当の本人であるシンクも本気かと聞くが、本気だとらしい言葉であっさり斬って返され力なく納得するしかなくなっていた。
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