時代と焔の守り手は龍の剣 第二十二話
「それより、僕としてはそろそろあんたも身の振り方を考えるべきなんじゃないかって思うよ」
「えっ・・・それって、どういうことなんですか・・・?」
だがとシンクから話題転換を自身にされたことで、セカンは驚き真意を不安そうに聞く。
「確かカクノシンは陶芸家なんだよね、それも名うての。けどその陶芸であんたは稼いでいるの?」
「・・・それは、正直私にはそこまでの才能はありません・・・」
「そう。で、いくら稼いでいるのかまでは陶芸に詳しくない僕には分かんないけどさ・・・いつまでもカクノシンにおんぶにだっこじゃ、まずいんじゃないの?住処の事も聞いたけど人里離れた所に住んでてもし先にカクノシンが死んだら、いざって時に働きも出来ずにそこに留まってカクノシンが稼いで残った金でなんとか生活くらいしか出来ないでしょ」
「っ!」
・・・シンクの厳しい予想の言葉はセカンに相当な衝撃を与えた。陶芸の才覚から比古清十郎に甘え続けた場合の未来予想に、その表情が青ざめた物へと変わる。
「そこのところ、あんたどう思ってんの?育ての親としてはさ」
「さぁな。俺は事が終わるまではセカンの面倒を見て、そこからどうするかはセカンに任せようと思っていた。俺はそこまでは関知しない」
「そう」
シンクは比古清十郎に視線を向けどうかと問うと、本人の自主性に任せると素っ気なく返されただ一言で納得する。
「・・・そう、ですよね・・・今まで色々師匠にはお世話になってきたんです。なのにこれからもただ師匠に甘えるだけじゃ、いけませんね・・・!」
だが突き放すようなその言葉にも関わらずセカンは一人内心を整理するよう呟き、徐々に生気に満ちた表情を浮かべだす。
「・・・意外とタフだよね」
「フン、俺が心身ともに鍛え上げたんだ。当然だ」
「・・・はは」
その様子に予想外といった感じでシンクが声を漏らせば、比古清十郎が目ざとく自慢してきたことに乾いた笑いを浮かべる以外に出来なかった。
(・・・まぁシンクの言うことも頷けん訳でもない。俺の元にいれば生活に困らんくらいの金はセカンにやれるのは間違いないが、そうすることがセカンの為になるかと言えば否だ。それに飛天御剣流を終わらせると言ったこともある・・・この辺りでセカンに選択させるべきだな、ここでどう生きていくかの選択を・・・)
しかし比古清十郎の内心は自信満々な物と違い、真面目な物だった・・・なんだかんだで血が繋がっていないとは言え娘を大事にして親として立派にやってきた比古清十郎だ、自身のエゴでセカン可愛さに未来を潰すような事は避けたいと思っていたようだ。
・・・各々が各々、これからの生きる道を考えんとするルーク達。それが長いものか、短いものか関わらず・・・
・・・そんな風に各々考える中で数日が過ぎ、国内の街や村にキムラスカとダアトから話を通したとの情報が入り、更に数日が経ってからローレライを送る予定の日となりピオニーからの呼び出しを受けルーク達は謁見の間へと集められた。
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「えっ・・・それって、どういうことなんですか・・・?」
だがとシンクから話題転換を自身にされたことで、セカンは驚き真意を不安そうに聞く。
「確かカクノシンは陶芸家なんだよね、それも名うての。けどその陶芸であんたは稼いでいるの?」
「・・・それは、正直私にはそこまでの才能はありません・・・」
「そう。で、いくら稼いでいるのかまでは陶芸に詳しくない僕には分かんないけどさ・・・いつまでもカクノシンにおんぶにだっこじゃ、まずいんじゃないの?住処の事も聞いたけど人里離れた所に住んでてもし先にカクノシンが死んだら、いざって時に働きも出来ずにそこに留まってカクノシンが稼いで残った金でなんとか生活くらいしか出来ないでしょ」
「っ!」
・・・シンクの厳しい予想の言葉はセカンに相当な衝撃を与えた。陶芸の才覚から比古清十郎に甘え続けた場合の未来予想に、その表情が青ざめた物へと変わる。
「そこのところ、あんたどう思ってんの?育ての親としてはさ」
「さぁな。俺は事が終わるまではセカンの面倒を見て、そこからどうするかはセカンに任せようと思っていた。俺はそこまでは関知しない」
「そう」
シンクは比古清十郎に視線を向けどうかと問うと、本人の自主性に任せると素っ気なく返されただ一言で納得する。
「・・・そう、ですよね・・・今まで色々師匠にはお世話になってきたんです。なのにこれからもただ師匠に甘えるだけじゃ、いけませんね・・・!」
だが突き放すようなその言葉にも関わらずセカンは一人内心を整理するよう呟き、徐々に生気に満ちた表情を浮かべだす。
「・・・意外とタフだよね」
「フン、俺が心身ともに鍛え上げたんだ。当然だ」
「・・・はは」
その様子に予想外といった感じでシンクが声を漏らせば、比古清十郎が目ざとく自慢してきたことに乾いた笑いを浮かべる以外に出来なかった。
(・・・まぁシンクの言うことも頷けん訳でもない。俺の元にいれば生活に困らんくらいの金はセカンにやれるのは間違いないが、そうすることがセカンの為になるかと言えば否だ。それに飛天御剣流を終わらせると言ったこともある・・・この辺りでセカンに選択させるべきだな、ここでどう生きていくかの選択を・・・)
しかし比古清十郎の内心は自信満々な物と違い、真面目な物だった・・・なんだかんだで血が繋がっていないとは言え娘を大事にして親として立派にやってきた比古清十郎だ、自身のエゴでセカン可愛さに未来を潰すような事は避けたいと思っていたようだ。
・・・各々が各々、これからの生きる道を考えんとするルーク達。それが長いものか、短いものか関わらず・・・
・・・そんな風に各々考える中で数日が過ぎ、国内の街や村にキムラスカとダアトから話を通したとの情報が入り、更に数日が経ってからローレライを送る予定の日となりピオニーからの呼び出しを受けルーク達は謁見の間へと集められた。
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