時代と焔の守り手は龍の剣 第二十二話
「・・・話は済んだな。なら今日はもう戻って休め、一撃も攻撃を食らわなかったとは言え神経を集中させていただろうから疲れただろうしな」
「はい・・・じゃあ失礼します」
空気的に終わりになったのを見てピオニーが改めて休むように言えば、ルークも今度は何も言わず頭を下げて比古清十郎達と共にその場を後にしていく・・・
「ふぅ・・・」
・・・そしてあてがわれた部屋に戻ってきたルーク達。部屋に入るなりルークは疲れた声を上げてベッドの方へ向かって倒れこむようボフンと背を預け、横になる。
「大丈夫ですか、ルークさん?」
「・・・あぁ・・・すっげぇ、ねみぃ・・・わり、もう・・・寝る・・・・・・すぅ・・・」
「・・・本当に寝ちゃった・・・」
「・・・アッシュとの戦いを終えて緊張の糸が切れたんでしょうね。無理に起こす理由もないですし、そっとしておきましょう」
「はい・・・」
セカンがその様子に心配そうに声をかけると、眠気に負けまいとなんとか声を上げるが目を閉じたルークからすぐに寝息が聞こえてきた。セカンが軽く驚きに目を開く中、ジェイドから理由と共に気遣うよう起こさないようにとの声が来たことにそっと頷く。
「さて・・・私はまだ引き継ぐべき仕事を残してますのでこれで失礼します。皆さんもゆっくりと休まれてください。では・・・」
そしてそのままジェイドは仕事があると言い、頭を下げて退出していく。
「こんな時間に仕事?随分と熱心だけど、そこまでするような必要あったっけ?あいつ基本は僕達についてるからそんな事しなくてもいいと思うけど」
「っ・・・それは多分、ジェイドさんが処罰を受けるまでもうそれほど時間がないからだと思います・・・」
そのジェイドが出ていったドアを見ながらシンクが仕事をする意味があるのかと首を傾げると、セカンがハッとその意味に気付き暗い面持ちで処罰の事を伝える。
「は?処罰?・・・どういうこと?」
「あ・・・シンクさんは聞いたことはなかったんでしたね・・・」
「何?なんか意味深な感じに言ってるけど・・・」
「・・・話してやれ、セカン。今のコイツになら聞かせても構わんだろう」
「師匠・・・はい、わかりました・・・」
だが時期が遅くこちらに同行するようになって事情を聞いていなかったシンクは益々わからないと首を傾げ、比古清十郎が説明しろと命じたことでセカンも頷き説明を始める・・・
「・・・と言うわけで、ジェイドさんはそろそろ処罰を受ける時期に差し掛かっているんです」
「・・・それはまた、何て言うか・・・今の死霊使いからはあんまり想像できない怠慢だね。むしろそんなヤツがあぁもよく変わったなって思うよ・・・これはタルタロスを襲った僕が言えるような事じゃないと思うけどね」
・・・それでセカンの説明も終わった所で、シンクはやれやれと両手を上げ呆れた声を上げる。
「・・・ま、死神よりはマシかな。あいつ、自分の行動を省みて反省なんて事しそうもないし。ただそれもプラネットストームが止まって音素が使えなくなってフォミクリーの研究が出来なくなるって知ったら、どうなるかわからないけどね」
「・・・詳しそうですね、ディストの事について」
「なんだかんだで同僚をやってたら少なからず知ってるよ、色々といらないこともだけどね。ただその辺りは聞きたいなら本人か死霊使いに聞いてよ、僕は又聞き話程度くらいにしかあいつの事知らないからね」
「・・・そうですね、そうします」
ただと、ディストよりジェイドの方がマシと言うシンクは後の事を思い楽し気に口角を上げる。セカンはその口振りにディストの事を知りたいと匂わせるような声を向けるが、ディストかジェイドに聞けと返されやむ無くセカンは頷いて話を終わらせる。
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「はい・・・じゃあ失礼します」
空気的に終わりになったのを見てピオニーが改めて休むように言えば、ルークも今度は何も言わず頭を下げて比古清十郎達と共にその場を後にしていく・・・
「ふぅ・・・」
・・・そしてあてがわれた部屋に戻ってきたルーク達。部屋に入るなりルークは疲れた声を上げてベッドの方へ向かって倒れこむようボフンと背を預け、横になる。
「大丈夫ですか、ルークさん?」
「・・・あぁ・・・すっげぇ、ねみぃ・・・わり、もう・・・寝る・・・・・・すぅ・・・」
「・・・本当に寝ちゃった・・・」
「・・・アッシュとの戦いを終えて緊張の糸が切れたんでしょうね。無理に起こす理由もないですし、そっとしておきましょう」
「はい・・・」
セカンがその様子に心配そうに声をかけると、眠気に負けまいとなんとか声を上げるが目を閉じたルークからすぐに寝息が聞こえてきた。セカンが軽く驚きに目を開く中、ジェイドから理由と共に気遣うよう起こさないようにとの声が来たことにそっと頷く。
「さて・・・私はまだ引き継ぐべき仕事を残してますのでこれで失礼します。皆さんもゆっくりと休まれてください。では・・・」
そしてそのままジェイドは仕事があると言い、頭を下げて退出していく。
「こんな時間に仕事?随分と熱心だけど、そこまでするような必要あったっけ?あいつ基本は僕達についてるからそんな事しなくてもいいと思うけど」
「っ・・・それは多分、ジェイドさんが処罰を受けるまでもうそれほど時間がないからだと思います・・・」
そのジェイドが出ていったドアを見ながらシンクが仕事をする意味があるのかと首を傾げると、セカンがハッとその意味に気付き暗い面持ちで処罰の事を伝える。
「は?処罰?・・・どういうこと?」
「あ・・・シンクさんは聞いたことはなかったんでしたね・・・」
「何?なんか意味深な感じに言ってるけど・・・」
「・・・話してやれ、セカン。今のコイツになら聞かせても構わんだろう」
「師匠・・・はい、わかりました・・・」
だが時期が遅くこちらに同行するようになって事情を聞いていなかったシンクは益々わからないと首を傾げ、比古清十郎が説明しろと命じたことでセカンも頷き説明を始める・・・
「・・・と言うわけで、ジェイドさんはそろそろ処罰を受ける時期に差し掛かっているんです」
「・・・それはまた、何て言うか・・・今の死霊使いからはあんまり想像できない怠慢だね。むしろそんなヤツがあぁもよく変わったなって思うよ・・・これはタルタロスを襲った僕が言えるような事じゃないと思うけどね」
・・・それでセカンの説明も終わった所で、シンクはやれやれと両手を上げ呆れた声を上げる。
「・・・ま、死神よりはマシかな。あいつ、自分の行動を省みて反省なんて事しそうもないし。ただそれもプラネットストームが止まって音素が使えなくなってフォミクリーの研究が出来なくなるって知ったら、どうなるかわからないけどね」
「・・・詳しそうですね、ディストの事について」
「なんだかんだで同僚をやってたら少なからず知ってるよ、色々といらないこともだけどね。ただその辺りは聞きたいなら本人か死霊使いに聞いてよ、僕は又聞き話程度くらいにしかあいつの事知らないからね」
「・・・そうですね、そうします」
ただと、ディストよりジェイドの方がマシと言うシンクは後の事を思い楽し気に口角を上げる。セカンはその口振りにディストの事を知りたいと匂わせるような声を向けるが、ディストかジェイドに聞けと返されやむ無くセカンは頷いて話を終わらせる。
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