時代と焔の守り手は龍の剣 第二十一話
「ただそうするなら我らがこの決定を伝える為の場を整えてもらわねば話にならん・・・すまんが、今からその場をセッティングしろと言ったら出来るか?何も御大層な場を設置しろとは言わん、ただ我らが今の話を知らせる為の場を早急に設置してくれればいい」
「イヒヒ、それは少し時間をもらえれば大丈夫です。ただインゴベルト陛下にトリトハイム詠師達はいかが考えられますか?」
「・・・むぅ・・・こちらとしても事情の説明が滞りなく受け入れられればそれで構わんが・・・」
「・・・えぇ、こちらも・・・ですが話をするにしても、我々はどうすればよいのか・・・」
「それは問題ない。この会談も元々我々マルクトが持ち掛けた物だからな。その旨を説明した折、こちらが主導で話を進めよう」
「それは、助かります・・・」
それでピオニーはやるなら協力が必要とケセドニア代表としてアスターにどうかと問えばすぐに是と返ってきて、その上でインゴベルトとトリトハイムはどう考えているかと聞くと両者共に賛同しつつも、どう進めるかとトリトハイムが聞いてきたのでピオニーが自分がやると言ったことに少しホッとした様子を浮かべる。
「では皆様は少しお待ちを。私は今からすぐにこの会談での決定を伝えられるよう、場を整えて参ります・・・」
「あぁ、よろしく頼む」
話が決まったことで早速とアスターは用意に取り掛かると立ち上がり頭を下げ、ピオニーが頷いた後にその場を後にする・・・
「・・・ピオニー陛下、少しよろしいか?」
「何でしょうか、インゴベルト陛下?」
そんな中でこの場に残されたインゴベルトがピオニーに慎重に声をかける。
「いきなりそのような事をするとの事を言いましたが、貴方はうまくいかせる自信はおありなのか?」
「えぇ、それは・・・ただその時にはナタリア殿下の事も話すことになるでしょうが、それはご承知を」
「っ・・・うむ、それはわかっている・・・」
それで何を言うかと思えば成功する自信の事を聞いてきたので、ピオニーは自信を覗かせつつもナタリアの事を引き合いに出すと返せばインゴベルトは苦く頷く以外に出来ない・・・インゴベルトはピオニーにどうにか弱味でも作ろうとしたのだろうが、ナタリアの事を持ち出されてはどうにもならなかったようだ。
・・・そんな微妙なやり取りの後にピオニー達はアスターからのしばらく報告を静かに待った、場を整える準備が出来たとの。
「・・・イヒヒ、お待たせしました皆さん。この屋敷の前に簡素な舞台ではありますが、場を整え聴衆を集めるだけ集めて参りました。後は皆様が来られるだけですが、準備はよろしいですか?」
「あぁ、こちらは大丈夫だ。インゴベルト陛下、トリトハイム詠師・・・そちらは?」
「・・・うむ、こちらも大丈夫だ」
「はい、こちらも大丈夫です」
「と言うわけだ・・・では行こうか」
「はい、こちらです」
・・・そしてアスターが場に戻ってきて準備が出来たと言ったことに場にいた皆も大丈夫と頷き、一同はアスターを先導にしてその席を後にする。
‘ザワザワ・・・’
・・・それでアスターの言葉通り屋敷の前に来たピオニー達は即席に作られた舞台に簡素な足場を登りながらも、周りに集まったいっぱいの聴衆を見て表情を引き締める。
「・・・えー、皆さん静粛に。これより今から皆様に急遽という形になりますが、キムラスカとマルクトとダアトの代表により行われていた会談での決定及びそうなるに至った過程をお話したいと思います・・・ではピオニー陛下、お願いします」
「・・・あぁ」
兵士を除く一同が全員壇上に上がり整列したことでアスターが開始の口上を口にし、ピオニーにバトンタッチしたことでピオニーは話を始める。皆に状況を理解してもらうために・・・
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「イヒヒ、それは少し時間をもらえれば大丈夫です。ただインゴベルト陛下にトリトハイム詠師達はいかが考えられますか?」
「・・・むぅ・・・こちらとしても事情の説明が滞りなく受け入れられればそれで構わんが・・・」
「・・・えぇ、こちらも・・・ですが話をするにしても、我々はどうすればよいのか・・・」
「それは問題ない。この会談も元々我々マルクトが持ち掛けた物だからな。その旨を説明した折、こちらが主導で話を進めよう」
「それは、助かります・・・」
それでピオニーはやるなら協力が必要とケセドニア代表としてアスターにどうかと問えばすぐに是と返ってきて、その上でインゴベルトとトリトハイムはどう考えているかと聞くと両者共に賛同しつつも、どう進めるかとトリトハイムが聞いてきたのでピオニーが自分がやると言ったことに少しホッとした様子を浮かべる。
「では皆様は少しお待ちを。私は今からすぐにこの会談での決定を伝えられるよう、場を整えて参ります・・・」
「あぁ、よろしく頼む」
話が決まったことで早速とアスターは用意に取り掛かると立ち上がり頭を下げ、ピオニーが頷いた後にその場を後にする・・・
「・・・ピオニー陛下、少しよろしいか?」
「何でしょうか、インゴベルト陛下?」
そんな中でこの場に残されたインゴベルトがピオニーに慎重に声をかける。
「いきなりそのような事をするとの事を言いましたが、貴方はうまくいかせる自信はおありなのか?」
「えぇ、それは・・・ただその時にはナタリア殿下の事も話すことになるでしょうが、それはご承知を」
「っ・・・うむ、それはわかっている・・・」
それで何を言うかと思えば成功する自信の事を聞いてきたので、ピオニーは自信を覗かせつつもナタリアの事を引き合いに出すと返せばインゴベルトは苦く頷く以外に出来ない・・・インゴベルトはピオニーにどうにか弱味でも作ろうとしたのだろうが、ナタリアの事を持ち出されてはどうにもならなかったようだ。
・・・そんな微妙なやり取りの後にピオニー達はアスターからのしばらく報告を静かに待った、場を整える準備が出来たとの。
「・・・イヒヒ、お待たせしました皆さん。この屋敷の前に簡素な舞台ではありますが、場を整え聴衆を集めるだけ集めて参りました。後は皆様が来られるだけですが、準備はよろしいですか?」
「あぁ、こちらは大丈夫だ。インゴベルト陛下、トリトハイム詠師・・・そちらは?」
「・・・うむ、こちらも大丈夫だ」
「はい、こちらも大丈夫です」
「と言うわけだ・・・では行こうか」
「はい、こちらです」
・・・そしてアスターが場に戻ってきて準備が出来たと言ったことに場にいた皆も大丈夫と頷き、一同はアスターを先導にしてその席を後にする。
‘ザワザワ・・・’
・・・それでアスターの言葉通り屋敷の前に来たピオニー達は即席に作られた舞台に簡素な足場を登りながらも、周りに集まったいっぱいの聴衆を見て表情を引き締める。
「・・・えー、皆さん静粛に。これより今から皆様に急遽という形になりますが、キムラスカとマルクトとダアトの代表により行われていた会談での決定及びそうなるに至った過程をお話したいと思います・・・ではピオニー陛下、お願いします」
「・・・あぁ」
兵士を除く一同が全員壇上に上がり整列したことでアスターが開始の口上を口にし、ピオニーにバトンタッチしたことでピオニーは話を始める。皆に状況を理解してもらうために・・・
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