時代と焔の守り手は龍の剣 第十八話

・・・そんな戦いの一幕を終え、ルーク達はアルビオールを固定する為の最適のポイントに辿り着き向かい側に来たジェイドと共に道具を使いアルビオールを固定させた。そして何とかそこからアルビオールの元に辿り着いたルーク達は中にいたギンジを助け出し、浮遊機関をその機体の中から取り出し事なきを得た・・・









「ありがとうございます、ギンジの命を助けていただいて!」
「いえ、間に合って良かったです」
・・・そしてギンジを助けシェリダンに戻ったルーク達は集会所でタマラの感謝の声を受け、満足そうに笑みを見せる。
「貴殿方には多大に迷惑をおかけしました・・・そのお礼と言ってはなんですが、い組と誠心誠意協力して障気を押し込むための装置を作らせていただきます・・・と言うわけじゃ、これからよろしく頼む」
「お、おい・・・そんなに頭を下げるな、気持ちが悪い・・・ギンジが助かって嬉しいのは分かるが、お前がそうなってしまっては張り合いがないじゃないか・・・」
「いや!こうでもせん限りわしの気が済まんのじゃ!」
「・・・いいじゃないの。ここで貴方がそれを固辞したらギンジが助かった意味まで否定しちゃうのよ。そんなことしたらイエモンだけじゃなく、ギンジを助けてきたルーク様達の立場がないじゃない。そんな事したらい組とかめ組とか関係無く、貴方が一番大人気ない事になるわよ・・・ここは素直に受け入れてあげなさいな」
「・・・うむ、これからよろしく頼む」
そこからイエモンはルーク達に頭を下げつつも感謝の意からの行動で一気にヘンケンの方を向き頭を下げるが、ライバルのいきなりの行動にヘンケンは戸惑うばかり。だがキャシーの優しくたしなめる言葉にこれ以上何かを言うことを止め、真摯に頭を下げ返す・・・やはり犬猿の仲の二組とは言え人の命がかかっていたとなれば争うことに意味はないと感じていたのだろう、かつての因縁はあれどそれを乗り越えた確かな姿があった。
「・・・すみません、よろしいですか?・・・まだ振動周波数の測定装置にタルタロスはこちらに来ていません。二つともに到着するまでまだ時間がありますので、それまで私達はまたこちらに留まりますからその間に研究を進めてもらってもいいですか?」
「はい、わかりました。お任せください」
そんな和解の姿にジェイドが切り出しにくそうながらもこれからの取って欲しい行動を告げれば、傍らにいたアストンが代わりに了承を返す。
「では我々はまた宿に行きますので何か進展がありましたらそちらに来てください。では行きましょう、皆さん」
「あぁ。じゃあ後はよろしくな」
「はい、お任せ下さい・・・本当にありがとうございました」
その返答に満足したジェイドがその場を出ようと言えばルークも頷き、タマラ達の真剣な礼を受けながらルーク達はその場を退出していく・・・















・・・そんなギンジ救出を成し遂げた後、ルーク達はまた数日間穏やかに時を過ごしていた。その時にルークとセカンの二人がとある用件でジェイドを訪ねたのだがそれはまた別の話・・・



そんな時にルーク達はイエモン達より呼び出しを受けた。その呼び出し曰く、タルタロスと振動周波数の測定装置が届いたとの事であった。









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