時代と焔の守り手は龍の剣 第十八話
・・・その後、アルビオールを固定する為の道具の使い方をイエモン達から教わったルーク達はメジオラ高原の中を二手に分かれ進むことになった。
「・・・正直さ、ディストを向かわせれば済む話だと思うんだよ。僕は」
そんな中で高原の中を少し進んだ時、シンクが愚痴にも似たような独り言を吐いてくる。
「まぁそれは私も正直考えはしましたけど・・・そうしようってジェイドさんは提案することすらハナから放棄しているように思えました。あの人なら空を飛べますし譜業にも詳しいですからね」
その独り言にセカンも同意をしつつ、話す気は元々なかったのではと独自の見方で返す。
「・・・多分、ジェイドはディストに借りっていうかその、自分との気安い関係を清算する為にあえて何も言わなかったんじゃねーかな?」
「ルークさん?」
そこにルークがジェイドの行動の意味を言葉を選び、探り探りながらも予測を口にする。
「多分あの時ジェイドがディストを頼ってたらディストは自分を頼りにしてるって、何だかんだ喜んで引き受けたはずだ。実際ジェイドもそうした方が楽なことくらいは気付いてたはずだし・・・」
「だからあえてディストに声をかけずに物事を進めた、と?」
「あぁ・・・だから俺の予想じゃあっけど、ここに来る前のあの時ディストが罪を減らす為にって名乗ったならジェイドは受けたと思うんだよ。でもそれをジェイドから否定された事でディストは自分からは出来るような状態じゃなかったから、何も言えなかった。だからその状態から何か言えるようになったならジェイドの目論見っていうか、そんな感じのもんは成功になると思うんだよ。俺は」
「・・・まぁ確かに死神のあの死霊使いに対する態度は執着に近い物があるって思ったけど、そう聞くとこの状態も納得出来るか。どうせ構われれば構われるほど調子に乗るしね、あいつ・・・」
その上でジェイドの考えを自分なりに分析しながら話すルークに、シンクは一人呟くようにディストを連れてこなかった訳に納得する。
「でもよくそんなにジェイドさんのことが分かりますね、ルークさん」
「・・・色々知ったからな、あいつのこと。でもジェイドに限らずいろんなことを知るだけじゃダメだと思ったから行動したい、そう思って今俺はここにいるんだ・・・」
「・・・ルークさん・・・」
セカンはそんな姿に感心した声を上げるが、ルークが決意がこもった様子で返してきたことにセカンはどうとも言えずに視線をさ迷わせる。
‘ズゥン!ズゥン!’
「「!?」」
「なんだ、この音!?・・・ってあれ、なんだよっ!?」
・・・だがそんな各々の妙な空気を察する事のない、重量感のある音が三人の耳に届いてきた。三人は即座にその音が何なのかと探すと、ルークがその音の発信源を見て驚愕の声を上げた。
「あれは恐竜・・・!?・・・何か、やたら剣とか刺さってるけれど・・・!?」
「・・・なんか誰かが言ってなかったっけ、この辺りに狂暴な魔物がいるとかなんとか・・・!」
「確か言ってましたね、そんなことを・・・!」
その姿にセカンとシンクは戦闘体勢を取り恐竜型の魔物を睨み付けながら、これがどこかで耳にした高原の中の魔物の事だと会話を交わす。
「ルークさん、少し下がっていてください。あの魔物を倒さないと先に進めないようですから・・・!」
「・・・わかった」
そしてセカンが安全の為にルークに緊迫しながら下がるように言えば、顔を下に向けながら少し悔しげに場を離れていく。
‘ギュアァァァッ!’
「・・・来ます!」
それを待っていた訳でもないだろうがその恐竜型の魔物、ブレードレックスの咆哮が辺りに響き渡りそれが戦いの合図だとセカンとシンクは果敢にブレードレックスに向け前に出た。
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「・・・正直さ、ディストを向かわせれば済む話だと思うんだよ。僕は」
そんな中で高原の中を少し進んだ時、シンクが愚痴にも似たような独り言を吐いてくる。
「まぁそれは私も正直考えはしましたけど・・・そうしようってジェイドさんは提案することすらハナから放棄しているように思えました。あの人なら空を飛べますし譜業にも詳しいですからね」
その独り言にセカンも同意をしつつ、話す気は元々なかったのではと独自の見方で返す。
「・・・多分、ジェイドはディストに借りっていうかその、自分との気安い関係を清算する為にあえて何も言わなかったんじゃねーかな?」
「ルークさん?」
そこにルークがジェイドの行動の意味を言葉を選び、探り探りながらも予測を口にする。
「多分あの時ジェイドがディストを頼ってたらディストは自分を頼りにしてるって、何だかんだ喜んで引き受けたはずだ。実際ジェイドもそうした方が楽なことくらいは気付いてたはずだし・・・」
「だからあえてディストに声をかけずに物事を進めた、と?」
「あぁ・・・だから俺の予想じゃあっけど、ここに来る前のあの時ディストが罪を減らす為にって名乗ったならジェイドは受けたと思うんだよ。でもそれをジェイドから否定された事でディストは自分からは出来るような状態じゃなかったから、何も言えなかった。だからその状態から何か言えるようになったならジェイドの目論見っていうか、そんな感じのもんは成功になると思うんだよ。俺は」
「・・・まぁ確かに死神のあの死霊使いに対する態度は執着に近い物があるって思ったけど、そう聞くとこの状態も納得出来るか。どうせ構われれば構われるほど調子に乗るしね、あいつ・・・」
その上でジェイドの考えを自分なりに分析しながら話すルークに、シンクは一人呟くようにディストを連れてこなかった訳に納得する。
「でもよくそんなにジェイドさんのことが分かりますね、ルークさん」
「・・・色々知ったからな、あいつのこと。でもジェイドに限らずいろんなことを知るだけじゃダメだと思ったから行動したい、そう思って今俺はここにいるんだ・・・」
「・・・ルークさん・・・」
セカンはそんな姿に感心した声を上げるが、ルークが決意がこもった様子で返してきたことにセカンはどうとも言えずに視線をさ迷わせる。
‘ズゥン!ズゥン!’
「「!?」」
「なんだ、この音!?・・・ってあれ、なんだよっ!?」
・・・だがそんな各々の妙な空気を察する事のない、重量感のある音が三人の耳に届いてきた。三人は即座にその音が何なのかと探すと、ルークがその音の発信源を見て驚愕の声を上げた。
「あれは恐竜・・・!?・・・何か、やたら剣とか刺さってるけれど・・・!?」
「・・・なんか誰かが言ってなかったっけ、この辺りに狂暴な魔物がいるとかなんとか・・・!」
「確か言ってましたね、そんなことを・・・!」
その姿にセカンとシンクは戦闘体勢を取り恐竜型の魔物を睨み付けながら、これがどこかで耳にした高原の中の魔物の事だと会話を交わす。
「ルークさん、少し下がっていてください。あの魔物を倒さないと先に進めないようですから・・・!」
「・・・わかった」
そしてセカンが安全の為にルークに緊迫しながら下がるように言えば、顔を下に向けながら少し悔しげに場を離れていく。
‘ギュアァァァッ!’
「・・・来ます!」
それを待っていた訳でもないだろうがその恐竜型の魔物、ブレードレックスの咆哮が辺りに響き渡りそれが戦いの合図だとセカンとシンクは果敢にブレードレックスに向け前に出た。
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