時代と焔の守り手は龍の剣 第十八話
「・・・確かに私の態度がディストの変貌の理由ではあります」
そんなルークにジェイドは確かにそれを認めて言葉にする。
「ですがそれがどのような経緯によるものか、そして彼とどのような関係に私があったか・・・貴方は知らないでしょう・・・もしよろしければ、聞きますか?」
「えっ・・・いいのか・・・?」
しかしそこで明らかに今までと重みの違うジェイドの過去を明かさんとする言葉に、ルークは本気なのかを疑うよう問うてくる。軽々と話せるような内容ではないと、ルーク自身理解しているのだ。
(・・・まぁルークの感じていることは正しいのでしょうね、こんな話を軽々とされて気分がいいとは思えませんし・・・とは言っても今のルークになら私の話をしてもいいと思ったからこそ私も話そうと思ったんですが、本人の意志を確認しなければただの押しつけにしかなりませんね)
そんな姿にジェイドは納得しつつも自身がルークの成長を見たからこそ話をしてもいいと感じたのだが、当人を無視して話を進めてはいけないと口を開く。
「聞きたくないというのであればそれで構いません、無理に話をして貴方の気分を害する気はありませんからね」
「・・・正直言うと、聞きたいってのはある。でもホントにいいのか?話の流れで話さなきゃいけないって思っただけなら、そんな話あんまり聞く気になれないぞ俺・・・」
「・・・すみません」
それでどちらでもいいと取れるようなスタンスを取るジェイドの言い方に本音を漏らしつつも、ルークは複雑そうながらも精一杯にジェイドを気遣った声を上げ視線を背ける。そんな声にジェイドは少し考え間を空け謝りの声を向ける。
「確かにあぁ言った言い方は卑怯でしたね、貴方に気を使わせるような言い方は・・・ただこれは言わせていただきますがその話は流れで話さないといけないと思ったからではなく、自発的に話してもいいと思えたから話すと言ったんですよ。そこは言っておかなければいけませんでしたね」
「あ、いや・・・別にいいよ、こっちも変な風に捉えちまったし・・・」
そして真剣にジェイドが謝罪の意味を込めた穏やかな微笑も添えて送れば、ルークも誤解していたと気まずそうに謝りを入れる。
「構いませんよ・・・では話を聞きますか?聞くに堪えないと思いましたら途中で止めても構いませんし、流して聞いても構いませんから」
「・・・そんなことしねぇよ、だから聞かせてくれるか?」
「はい、わかりました。まずは私の昔の話からですが・・・」
(・・・私がルークに話をしようと思ったのはこう言うところがあったのもあるんでしょうね、ルークは良くも悪くも素直に物事を受け止めてくれる。それを知らずわかろうともせずいた昔の私はつくづく愚かだったのでしょうね・・・)
それで再度話を聞くかを問えば真剣な面持ちで頷くルークに、ジェイドは了承し話を始めるが内心でそんなルークの事を見ていなかった昔の自分を愚かだと自身で自覚する。
(それにそもそもルークに辛い思いをさせる原因の一端は私にありますからね・・・これからどれだけ私がルークの事をサポート出来るか分かりませんが、出来る限りは真剣に彼を支えていきましょう。罪滅ぼしとは言いませんが、それが私のやれることです)
その上でレプリカ技術の理論を確立させた自分がルークの辛い事の理由の一つであることから、別れの時が来るまではルークを支えようと新たにジェイドは決心した。例えそろそろこの旅が終わりマルクトに戻ることになって、自らに暗い未来しか浮かばずともと・・・
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そんなルークにジェイドは確かにそれを認めて言葉にする。
「ですがそれがどのような経緯によるものか、そして彼とどのような関係に私があったか・・・貴方は知らないでしょう・・・もしよろしければ、聞きますか?」
「えっ・・・いいのか・・・?」
しかしそこで明らかに今までと重みの違うジェイドの過去を明かさんとする言葉に、ルークは本気なのかを疑うよう問うてくる。軽々と話せるような内容ではないと、ルーク自身理解しているのだ。
(・・・まぁルークの感じていることは正しいのでしょうね、こんな話を軽々とされて気分がいいとは思えませんし・・・とは言っても今のルークになら私の話をしてもいいと思ったからこそ私も話そうと思ったんですが、本人の意志を確認しなければただの押しつけにしかなりませんね)
そんな姿にジェイドは納得しつつも自身がルークの成長を見たからこそ話をしてもいいと感じたのだが、当人を無視して話を進めてはいけないと口を開く。
「聞きたくないというのであればそれで構いません、無理に話をして貴方の気分を害する気はありませんからね」
「・・・正直言うと、聞きたいってのはある。でもホントにいいのか?話の流れで話さなきゃいけないって思っただけなら、そんな話あんまり聞く気になれないぞ俺・・・」
「・・・すみません」
それでどちらでもいいと取れるようなスタンスを取るジェイドの言い方に本音を漏らしつつも、ルークは複雑そうながらも精一杯にジェイドを気遣った声を上げ視線を背ける。そんな声にジェイドは少し考え間を空け謝りの声を向ける。
「確かにあぁ言った言い方は卑怯でしたね、貴方に気を使わせるような言い方は・・・ただこれは言わせていただきますがその話は流れで話さないといけないと思ったからではなく、自発的に話してもいいと思えたから話すと言ったんですよ。そこは言っておかなければいけませんでしたね」
「あ、いや・・・別にいいよ、こっちも変な風に捉えちまったし・・・」
そして真剣にジェイドが謝罪の意味を込めた穏やかな微笑も添えて送れば、ルークも誤解していたと気まずそうに謝りを入れる。
「構いませんよ・・・では話を聞きますか?聞くに堪えないと思いましたら途中で止めても構いませんし、流して聞いても構いませんから」
「・・・そんなことしねぇよ、だから聞かせてくれるか?」
「はい、わかりました。まずは私の昔の話からですが・・・」
(・・・私がルークに話をしようと思ったのはこう言うところがあったのもあるんでしょうね、ルークは良くも悪くも素直に物事を受け止めてくれる。それを知らずわかろうともせずいた昔の私はつくづく愚かだったのでしょうね・・・)
それで再度話を聞くかを問えば真剣な面持ちで頷くルークに、ジェイドは了承し話を始めるが内心でそんなルークの事を見ていなかった昔の自分を愚かだと自身で自覚する。
(それにそもそもルークに辛い思いをさせる原因の一端は私にありますからね・・・これからどれだけ私がルークの事をサポート出来るか分かりませんが、出来る限りは真剣に彼を支えていきましょう。罪滅ぼしとは言いませんが、それが私のやれることです)
その上でレプリカ技術の理論を確立させた自分がルークの辛い事の理由の一つであることから、別れの時が来るまではルークを支えようと新たにジェイドは決心した。例えそろそろこの旅が終わりマルクトに戻ることになって、自らに暗い未来しか浮かばずともと・・・
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