時代と焔の守り手は龍の剣 第十八話
・・・そしてその後少ししてジェイド達もシェリダンの地へと到着した。だがその時スピノザ達はまたもう少し後に来るとベルケンドでジェイド達と分かれて以降の流れを知らなかったセカンは、やけにがっくりテンションのダウンしたイエモン達に申し訳ないと平謝りすることになった。まぁそれはタマラが別にいいのよと首を振ったのとジェイドがならアルビオールの飛行実験をい組の到着を待ってから始めればいいと言ったことでセカンの精神衛生上、事なきを得た。
しかしすぐにスピノザ達が来るとは言ったものの来るまでに時間があったのもあり、ルーク達は少しの間各々で行動することになった。
「・・・なぁ、ジェイド。ちょっといいか?」
「何でしょうか?」
・・・そんな皆がバラバラになった中で1人集会所の中にいたジェイドに、ルークが神妙な面持ちで話しかける。
「・・・なんつーかディストの様子見て思ったんだけど、ちょっとおかしくなってなかったか?俺もあいつとそんな話したことねーけど、譜業の事に関しちゃすごい興味持ってるのはわかっちゃいるつもりだ。けどあいつアルビオールのこと聞いてもなんか全然反応しなかったし・・・なんかあったのか?」
「あぁ、そういうことですか・・・」
それで話を始めたルークの本題は不審なディストの姿であるが、異変の訳を問われジェイドも自身が理由である為に納得する。
・・・確かにここで今までのディストだったならアルビオールの存在を聞いて、我先にとその存在を研究者として興味津々な様子を見せていただろう。だがアルビオールの事を聞いてもディストは全くテンションを上げた様子も見せず、暗く考え込むような姿のままに宿の方に向かっていったのをルーク達は目撃していた。
「・・・まぁ気にしないでいいですよ、原因はわかっていますから」
「そうなのか?」
「えぇ、今すぐ何かどうこうするとかそういったことにはならないでしょうし放っておいた方がいいですよ。下手に何か言っても彼には届かないと思いますから」
「・・・っ・・・」
そんな姿があったのと自身が原因だったのもあり、何も言わずに納めることも出来ないしかといって黙りこくる訳にもいかない。そんな2つの考えに挟まれたジェイドが核心は濁しつつもディストにそのことを突っ込まないように勧めれば、ルークの顔が少しハッとしたように見開かれてすぐに元に戻る。
「・・・どうされたのですか?」
「・・・いやまぁなんとなくじゃあるけど、ディストの異変の原因ってジェイドなんじゃないかって思ったんだけど・・・」
「っ・・・よく分かりましたね・・・」
その様子になんなのかと問えば苦い表情になりながらも歯切れ悪くジェイドが理由でないかとルークが予測し答えると、ジェイドは意外だと少し驚きながら素直な感想を口にする。
「まぁホントになんとなくなんだけどな・・・ディストの感じからして譜業以外に興味っていうか強い感心があるのってジェイドくらいしか浮かばなかったし、そのお前がなんかディストを気遣うように話し掛けるなって言うから・・・なんかジェイドとディストの間で何かあったんじゃないかってな・・・」
「・・・成程・・・」
ただルークが自身で言う通り確証まではなかったと自身の拙い語録を精一杯頭をかきながら引きずり出して話す様子に、ジェイドは納得する以外に出来なかった。偶然が重なったからこその、偶然の結果に。
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しかしすぐにスピノザ達が来るとは言ったものの来るまでに時間があったのもあり、ルーク達は少しの間各々で行動することになった。
「・・・なぁ、ジェイド。ちょっといいか?」
「何でしょうか?」
・・・そんな皆がバラバラになった中で1人集会所の中にいたジェイドに、ルークが神妙な面持ちで話しかける。
「・・・なんつーかディストの様子見て思ったんだけど、ちょっとおかしくなってなかったか?俺もあいつとそんな話したことねーけど、譜業の事に関しちゃすごい興味持ってるのはわかっちゃいるつもりだ。けどあいつアルビオールのこと聞いてもなんか全然反応しなかったし・・・なんかあったのか?」
「あぁ、そういうことですか・・・」
それで話を始めたルークの本題は不審なディストの姿であるが、異変の訳を問われジェイドも自身が理由である為に納得する。
・・・確かにここで今までのディストだったならアルビオールの存在を聞いて、我先にとその存在を研究者として興味津々な様子を見せていただろう。だがアルビオールの事を聞いてもディストは全くテンションを上げた様子も見せず、暗く考え込むような姿のままに宿の方に向かっていったのをルーク達は目撃していた。
「・・・まぁ気にしないでいいですよ、原因はわかっていますから」
「そうなのか?」
「えぇ、今すぐ何かどうこうするとかそういったことにはならないでしょうし放っておいた方がいいですよ。下手に何か言っても彼には届かないと思いますから」
「・・・っ・・・」
そんな姿があったのと自身が原因だったのもあり、何も言わずに納めることも出来ないしかといって黙りこくる訳にもいかない。そんな2つの考えに挟まれたジェイドが核心は濁しつつもディストにそのことを突っ込まないように勧めれば、ルークの顔が少しハッとしたように見開かれてすぐに元に戻る。
「・・・どうされたのですか?」
「・・・いやまぁなんとなくじゃあるけど、ディストの異変の原因ってジェイドなんじゃないかって思ったんだけど・・・」
「っ・・・よく分かりましたね・・・」
その様子になんなのかと問えば苦い表情になりながらも歯切れ悪くジェイドが理由でないかとルークが予測し答えると、ジェイドは意外だと少し驚きながら素直な感想を口にする。
「まぁホントになんとなくなんだけどな・・・ディストの感じからして譜業以外に興味っていうか強い感心があるのってジェイドくらいしか浮かばなかったし、そのお前がなんかディストを気遣うように話し掛けるなって言うから・・・なんかジェイドとディストの間で何かあったんじゃないかってな・・・」
「・・・成程・・・」
ただルークが自身で言う通り確証まではなかったと自身の拙い語録を精一杯頭をかきながら引きずり出して話す様子に、ジェイドは納得する以外に出来なかった。偶然が重なったからこその、偶然の結果に。
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