時代と焔の守り手は龍の剣 第十八話

・・・そんな比古清十郎がタタル渓谷のセフィロトにて想いを馳せる中、ここで先にシェリダンに向かったルーク達に場面は移る・・・















「・・・成程、そういうことですか・・・まぁ奴らと手を組むのは癪じゃが、それならやむを得んの・・・」
「そう言うことを言うもんじゃないの、協力してほしいってルーク様が言ってるんだし話じゃこの星の危機でもあるんだから」
「う、うむ・・・すみませんでした、ルーク様・・・」
「・・・いや、いいよ。お前達が仲悪いって知ってて協力してくれって俺が言ったんだし、ちょっとくらいの不満は別にいい」
・・・シェリダンの中にある集会所にてスピノザからの紹介にて、シェリダンめ組の3人と会ったルーク達。そこで今までの経緯を話終わった所でめ組のリーダー格のイエモンが納得はしつつも対立していた為に微妙な表情になっていたが、傍らにいたタマラになだめられ少し落ち着いたように敬語をもってルークに謝罪する。だが自分の立場を明かして是が非でも協力してもらおうと下心もあったルークは気にするなと内心申し訳無く思いながら、頭を横に振る。
「ただ協力するとは言いましたが奴らが着いてからすぐ、というのは少し待ってはいただけないでしょうか?」
「・・・何故ですか?」
しかしイエモンが少し待ってもらえないかと言い出したことに、セカンがどういうことなのかを問う。
「いえ、かねてよりこのシェリダンでは飛行譜業を作る研究をしておったのですがその飛行譜業が完成して近々飛行実験をしようと思っていたのです。ですのでその飛行実験を終えてからでよろしいでしょうか?アルビオールの完成はわしらのかねてよりの悲願でしたので・・・」
「・・・飛行譜業か・・・どんな物かちょっと興味あるな、セカン」
「えぇ、私も興味あります。空を飛ぶ譜業なんて初めて聞きましたし・・・」
それで訳を聞けば飛行譜業のアルビオールの事を話題にし先にそれを完成させたいと言い出し、ルークとセカンはその飛行譜業という言葉に少しワクワクしたようになっている。
「まぁいいんじゃないか、そのアルビオールってヤツの飛行実験を待ってもさ?」
「・・・そうですね、私もそれでいいと思います。でもそれならジェイドさん達を待ってからその飛行実験を開始した方がいいと思うんですが、どうですか?その方がイエモンさん達も成功した後で気分よく研究に臨めると思うんですけど・・・」
「おぉ、いい考えじゃ!そうすればい組の奴らにもわしらが勝ったと証明出来るしの!」
「うむ、そうと決まれば奴らが来る日にアルビオールの飛行実験をしようではないか!奴らの悔しそうな顔が目に浮かぶわい!」
「・・・ごめんなさいね、この二人い組の事になると抑えが効かなくなるから・・・」
「いえ・・・気にしないでください、大丈夫です・・・」
それで少し楽しみがあったのもありルークもセカンもその頼みを了承するが、セカンがジェイド達も来てからにしてはと言えばイエモンとアストンのめ組の男二人が一気にその案にテンションを上げて賛成する。そんな姿にタマラが気を使って二人に声をかけるが、半ば自分で蒔いてしまった種だけにセカンは苦々しい笑みを浮かべ首を横に振る以外に出来なかった。










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