時代と焔の守り手は龍の剣 第十五話
「・・・という訳です」
「ティア・・・なんと愚かな・・・」
・・・まずはティアのやらかしたことを明かせば、市長も預言を抜いても他国の王族相手にしたことの愚かさに苦い表情になる。だが市長はふとハッとする。
「ですがそれでしたら・・ティアを捕らえるのはキムラスカが筋という物では?それにそれでは、ヴァンが捕らえられる訳にも繋がらない・・・」
「成程、確かにそうですね。ではこれならどうでしょう。ヴァン謡将がティアに襲われていた訳・・・これを言えば貴方も理解出来るはずです・・・謡将が捕らえられるべきことをしているのだと。とは言えこれは私の口から話すよりは謡将の配下であったお二人からお話をしてもらいましょう・・・よろしいでしょうか?」
「ここは僕が説明するよ、ユリアシティによく来てたのは僕の方だから」
「そうですか」
「・・・?」
訳を聞いても納得出来ない、特にまだヴァンの事は聞いてすらいない。ヴァンの処置に疑問を持った市長の声にジェイドがシンクとディストに話を振れば、自分の方が適役とシンクが名乗りを上げるが納得するディストと対称的に市長は訳がわからないと眉間にシワを寄せる。
「市長はご存知でしょうか?謡将がどのような活動をしているかを」
「いやまぁ、それは知ってはいるが・・・」
まずはと軽く先制にどんな活動をしたかと聞けば、知ってると言いつつもどこか曖昧な物。まぁそうだろう、市長は一切ヴァンの活動しているところを見たことはないのだから・・・だからこそ活きる、活動らしい活動を一切していない事による盲目が比古清十郎達に。
「それはあくまで表向きの物です・・・これは知っていますか、謡将が我々にパッセージリングの調査を命じ自らもその調査を行っていたことを?」
「いや、そのようなことなど聞いたことがない・・・そもそもそのようなことをしたなら私にヴァンは報告するはずだし、パッセージリングの調査をするにはダアト式封呪の扉を開ける必要があるはず・・・」
「・・・だから何も知らないんです、貴殿方は」
「・・・シンク殿、何を・・・?」
そんな市長に冷静に自分達がやったパッセージリングの調査の件を知ってるかを問えば、知らないと言いそもそもそんなこと出来ないと返してくる。予想の出来た返答にシンクが呆れを込めつつ更に返せば、不穏な気配に市長の顔が不安に揺れる。
「いかにセフィロトにダアト式封呪の扉があるとは言えそれが意味を成さなくなったセフィロトが2つあります。そこはアブソーブゲートとラジエイトゲートです。その2ヶ所は以前よりの調べによりダアト式封呪が意味を成してないという調べがあったので、謡将はそこを調査をすることを決めたんです」
「っ・・・そう言えば、確かにそのようなことを・・・」
シンクは指摘する、その常識には穴があると。市長も言われて気付いたようで、真剣な面持ちになる・・・パッセージリングの事は一般にはほぼ公にはされてないが、その場に関する調査ならダアトはそれこそ遠い昔にしていた。その中にアブソーブとラジエイトの事もあった、その事にヴァンが気づかないはずがないのだ。
「・・・だが何故ヴァンはパッセージリングの調査などを?」
しかしそこで尚も出てくるは何故という思考への問い。そんな答えを求めてばかりの市長に比古清十郎の眉間にシワが更に深く刻まれる中、シンクは声色は冷静に務めて返す・・・
市長にとってまさかの中身で。
「ならば聞きますが市長、アクゼリュスまでもが魔界に墜ちたなら外殻大地はその形を保てるとお思いですか?」
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「ティア・・・なんと愚かな・・・」
・・・まずはティアのやらかしたことを明かせば、市長も預言を抜いても他国の王族相手にしたことの愚かさに苦い表情になる。だが市長はふとハッとする。
「ですがそれでしたら・・ティアを捕らえるのはキムラスカが筋という物では?それにそれでは、ヴァンが捕らえられる訳にも繋がらない・・・」
「成程、確かにそうですね。ではこれならどうでしょう。ヴァン謡将がティアに襲われていた訳・・・これを言えば貴方も理解出来るはずです・・・謡将が捕らえられるべきことをしているのだと。とは言えこれは私の口から話すよりは謡将の配下であったお二人からお話をしてもらいましょう・・・よろしいでしょうか?」
「ここは僕が説明するよ、ユリアシティによく来てたのは僕の方だから」
「そうですか」
「・・・?」
訳を聞いても納得出来ない、特にまだヴァンの事は聞いてすらいない。ヴァンの処置に疑問を持った市長の声にジェイドがシンクとディストに話を振れば、自分の方が適役とシンクが名乗りを上げるが納得するディストと対称的に市長は訳がわからないと眉間にシワを寄せる。
「市長はご存知でしょうか?謡将がどのような活動をしているかを」
「いやまぁ、それは知ってはいるが・・・」
まずはと軽く先制にどんな活動をしたかと聞けば、知ってると言いつつもどこか曖昧な物。まぁそうだろう、市長は一切ヴァンの活動しているところを見たことはないのだから・・・だからこそ活きる、活動らしい活動を一切していない事による盲目が比古清十郎達に。
「それはあくまで表向きの物です・・・これは知っていますか、謡将が我々にパッセージリングの調査を命じ自らもその調査を行っていたことを?」
「いや、そのようなことなど聞いたことがない・・・そもそもそのようなことをしたなら私にヴァンは報告するはずだし、パッセージリングの調査をするにはダアト式封呪の扉を開ける必要があるはず・・・」
「・・・だから何も知らないんです、貴殿方は」
「・・・シンク殿、何を・・・?」
そんな市長に冷静に自分達がやったパッセージリングの調査の件を知ってるかを問えば、知らないと言いそもそもそんなこと出来ないと返してくる。予想の出来た返答にシンクが呆れを込めつつ更に返せば、不穏な気配に市長の顔が不安に揺れる。
「いかにセフィロトにダアト式封呪の扉があるとは言えそれが意味を成さなくなったセフィロトが2つあります。そこはアブソーブゲートとラジエイトゲートです。その2ヶ所は以前よりの調べによりダアト式封呪が意味を成してないという調べがあったので、謡将はそこを調査をすることを決めたんです」
「っ・・・そう言えば、確かにそのようなことを・・・」
シンクは指摘する、その常識には穴があると。市長も言われて気付いたようで、真剣な面持ちになる・・・パッセージリングの事は一般にはほぼ公にはされてないが、その場に関する調査ならダアトはそれこそ遠い昔にしていた。その中にアブソーブとラジエイトの事もあった、その事にヴァンが気づかないはずがないのだ。
「・・・だが何故ヴァンはパッセージリングの調査などを?」
しかしそこで尚も出てくるは何故という思考への問い。そんな答えを求めてばかりの市長に比古清十郎の眉間にシワが更に深く刻まれる中、シンクは声色は冷静に務めて返す・・・
市長にとってまさかの中身で。
「ならば聞きますが市長、アクゼリュスまでもが魔界に墜ちたなら外殻大地はその形を保てるとお思いですか?」
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