時代と焔の守り手は龍の剣 第十五話
「何を無駄話をしている、さっさと案内しろこの街の市長とやらの元に。貴様らの話では預言の詳しい中身はユリアシティの中でも一部の者以外には隠匿にされていて、市長は確実にそれを知っているのだろう」
「えぇ、まぁ・・・情報の流出を出来るだけ防ぐために限られた者だけにそのことを代々伝える、とヴァンが言っていました。彼はユリアシティの元住民であり市長の孫ですから、我々はここに急用がある可能性もありましたから来るならとヘマをしないようにその事は言い渡されてましたのでまず間違いないかと」
「ならいい。行くぞさっさと、下手に動いて後手に回ってはかなわん」
「はい、ではこちらに・・・」
そんな二人に早くしろと比古清十郎が苛立てばディストは狙うべきは市長だとその根拠を改めて話せば、分かっているから急げと言えばディストはシンクと一緒に先を行き案内をしていく・・・
・・・そして比古清十郎達はある一室、この街においての市長室に辿り着き一人の老人の前に立つ。
「これはこれはシンク殿にディスト殿。こちらにはどのような用向きで来られたのですかな?お二人が共にというのも珍しいが、今はこちらにはヴァンはいませんが・・・」
(これがヴァンと馬鹿な妹の祖父か・・・成程、例に漏れずこのジジイも預言達成を至上とするか・・・気に食わんな・・・)
まずはといきなりの来訪を告げたディストとシンクの姿を見て冷静ながらも明らかに浅からぬ繋がりを思わせる声を上げる市長に、比古清十郎はヴァン達に関知してないことを差し引いて感じた結果今まで会ったようなヤツに漏れない預言狂いの狂信者だと心で悪態をつきつつ感じ取る。
「いえ、まぁ少し問題が起きましたのでこちらに参ったのですが・・・とりあえずお話を聞いていただいてよろしいでしょうか?」
「はい、よろしいですが・・・」
「失礼。お初にお目にかかります、私はマルクト軍第三師団師団長のジェイド・カーティス大佐と申します」
「っ・・・そのジェイド・カーティス大佐が何のご用でしょうか?」
比古清十郎の内心が荒れる中でディストからの話の流れをジェイドが丁寧に引き継げば、市長は若干微妙に険を浮かべかけるが表情を普通に戻し何事か問う・・・その裏に何故マルクトの人間がここに来ているのかという不信を隠し。
「いえ、少し貴殿方にお伝えしなければならないことがありましてこちらに来たんです」
「ほう・・・してその用向きとは?」
「色々ありますがまず1つ言わせていただきましょう、貴方の孫であるヴァン謡将にティア・・・彼らは今グランコクマにて獄に繋がれています」
「なっ、何!?」
・・・そんな市長にジェイドはまずはと打ち込む、真実を受け入れざるを得ない状態への先制攻撃の一撃を。孫二人の拘束を思いがけず聞き、市長の表情が一瞬で驚愕に崩れる。
「な、何故そのようなことを・・・!?」
「では順を追って説明しましょう、まずはティアから・・・」
たまらず焦り訳を問う市長にジェイドはまずはとさしてこれからの流れに関係が薄い方を片付けんと、ティアから説明を始める。この話の流れから既に打開が不可能な状況にするとジェイドが企んでいると、市長は知らず・・・
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「えぇ、まぁ・・・情報の流出を出来るだけ防ぐために限られた者だけにそのことを代々伝える、とヴァンが言っていました。彼はユリアシティの元住民であり市長の孫ですから、我々はここに急用がある可能性もありましたから来るならとヘマをしないようにその事は言い渡されてましたのでまず間違いないかと」
「ならいい。行くぞさっさと、下手に動いて後手に回ってはかなわん」
「はい、ではこちらに・・・」
そんな二人に早くしろと比古清十郎が苛立てばディストは狙うべきは市長だとその根拠を改めて話せば、分かっているから急げと言えばディストはシンクと一緒に先を行き案内をしていく・・・
・・・そして比古清十郎達はある一室、この街においての市長室に辿り着き一人の老人の前に立つ。
「これはこれはシンク殿にディスト殿。こちらにはどのような用向きで来られたのですかな?お二人が共にというのも珍しいが、今はこちらにはヴァンはいませんが・・・」
(これがヴァンと馬鹿な妹の祖父か・・・成程、例に漏れずこのジジイも預言達成を至上とするか・・・気に食わんな・・・)
まずはといきなりの来訪を告げたディストとシンクの姿を見て冷静ながらも明らかに浅からぬ繋がりを思わせる声を上げる市長に、比古清十郎はヴァン達に関知してないことを差し引いて感じた結果今まで会ったようなヤツに漏れない預言狂いの狂信者だと心で悪態をつきつつ感じ取る。
「いえ、まぁ少し問題が起きましたのでこちらに参ったのですが・・・とりあえずお話を聞いていただいてよろしいでしょうか?」
「はい、よろしいですが・・・」
「失礼。お初にお目にかかります、私はマルクト軍第三師団師団長のジェイド・カーティス大佐と申します」
「っ・・・そのジェイド・カーティス大佐が何のご用でしょうか?」
比古清十郎の内心が荒れる中でディストからの話の流れをジェイドが丁寧に引き継げば、市長は若干微妙に険を浮かべかけるが表情を普通に戻し何事か問う・・・その裏に何故マルクトの人間がここに来ているのかという不信を隠し。
「いえ、少し貴殿方にお伝えしなければならないことがありましてこちらに来たんです」
「ほう・・・してその用向きとは?」
「色々ありますがまず1つ言わせていただきましょう、貴方の孫であるヴァン謡将にティア・・・彼らは今グランコクマにて獄に繋がれています」
「なっ、何!?」
・・・そんな市長にジェイドはまずはと打ち込む、真実を受け入れざるを得ない状態への先制攻撃の一撃を。孫二人の拘束を思いがけず聞き、市長の表情が一瞬で驚愕に崩れる。
「な、何故そのようなことを・・・!?」
「では順を追って説明しましょう、まずはティアから・・・」
たまらず焦り訳を問う市長にジェイドはまずはとさしてこれからの流れに関係が薄い方を片付けんと、ティアから説明を始める。この話の流れから既に打開が不可能な状況にするとジェイドが企んでいると、市長は知らず・・・
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