時代と焔の守り手は龍の剣 第十一話
「・・・それはこの屑を利用して、ヴァンの企みを止めようと思っていたからだ」
「・・・は?」
そのジェイドの問いにアッシュは答えたくなさそうに答えるが、ルークは訳がわからないと声を上げる。
「・・・解せませんね。貴方はルークを殺そうとしたのに、何故そのルークにヴァン謡将の企みを止めさせようとしていたのですか?・・・いえ、そもそも貴方はヴァン謡将の企みを知っていたのですか?」
そこにジェイドがルークの疑問も共に代弁するかのよう、慎重に2段階に質問を分けてその真意を問う。
「・・・あぁ、知っていた。それで俺は最初はヴァンに付き従っていたが次第に奴に従う事に疑問を覚えて来ていた。だからどうにか奴の企みを阻止しようと思いこの屑を殺せば話は早いと思ったが、度々邪魔が入る内に六神将の監視がきつくなっていったのを理解した。だから俺は考えを変えてこの屑を操ればいいと思い、同調フォンスロットを開く事を考えた」
「・・・俺を操る?そんなこと、出来んのかよ・・・?」
「理論上は可能です、やろうと思えば貴方の体を使い人を殺す事も」
「・・・!」
ジェイドの問いにアッシュは悪びれもせず堂々答えルークはその中身に不安そうに出来るのかと呟き、実例を上げるジェイドにルークは目を見開き体を震えさせる。
「それと・・・まぁこれは大体の想像がつくので聞く意味はないかと思われますが、貴方はルークを操るのではなく協力してもらおうという選択肢はなかったのですか?」
「フン、なんで俺がこの屑に頭を下げなきゃならねぇんだ!むしろ使ってやるだけこの屑が俺に感謝するのが筋だろうが!」
「「「・・・」」」
そのルークをかばうでもなくあえて次の質問に行ったジェイドにアッシュは水を得た魚のようルークを罵倒しつつ返すが、ルーク以外の3人の表情が一斉にしかめっ面に変わる。ジェイドまでもが極めて面倒そうに分かりやすく、だ。
「・・・おい、ジェイド。ここまで聞いてお前はコイツをどう判断する?」
「ここで私にどうするかを伺うのですか?」
そんな様子から比古清十郎はジェイドに話を振るが、当の本人は振るなと言わんばかりの声を向ける。
「・・・まぁいいでしょう、軽く今の話を聞いた所でマルクトの上層部がどう判断するか・・・私の予想するところでは」
「アッシュとして他の六神将と違い手っ取り早く内密に処刑する、が一番妥当な所だと思いますね。他にも可能性はいくつかありますが、どう足掻いても牢獄生活以上の身分にはならないでしょう」
「なっ!?」
・・・そして仕方なしに答えられたジェイドのあっさりとした処分の仕方に、アッシュのルークを責めていた優越感はすぐさま吹き飛んだ。
「な、何故だ!?何故俺がそんな目に合わなきゃならねぇ!?」
「・・・貴方、忘れたんですか?私に対して剣を向け、向こうのタルタロスにいたマルクトの兵士140人の命を少なからず奪った事を」
「っ!そ、それは・・・!」
そこから身に覚えがないと言い出すニワトリ頭にまずはとタルタロス襲撃の件を口にし、ジェイドはその勢いをまずは削ぐ。
「まぁそれらの罪については貴方だけでなく他の六神将も同様なので詳しい事は省きますが、貴方が秘密裏に処分されるだろう理由はまた別にあります。それは貴方が神託の盾としてヴァン謡将の企みを知っていながらそれでも尚、その配下として活動していた事です」
「そ、それがなんで俺の処分に繋がる・・・!?」
勢いの減退の様子を見て更に続けるジェイドにアッシュは恐々としながら先を促すが、心底から理解してない様子にジェイドは容赦のない絶対零度の視線を向ける。
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「・・・は?」
そのジェイドの問いにアッシュは答えたくなさそうに答えるが、ルークは訳がわからないと声を上げる。
「・・・解せませんね。貴方はルークを殺そうとしたのに、何故そのルークにヴァン謡将の企みを止めさせようとしていたのですか?・・・いえ、そもそも貴方はヴァン謡将の企みを知っていたのですか?」
そこにジェイドがルークの疑問も共に代弁するかのよう、慎重に2段階に質問を分けてその真意を問う。
「・・・あぁ、知っていた。それで俺は最初はヴァンに付き従っていたが次第に奴に従う事に疑問を覚えて来ていた。だからどうにか奴の企みを阻止しようと思いこの屑を殺せば話は早いと思ったが、度々邪魔が入る内に六神将の監視がきつくなっていったのを理解した。だから俺は考えを変えてこの屑を操ればいいと思い、同調フォンスロットを開く事を考えた」
「・・・俺を操る?そんなこと、出来んのかよ・・・?」
「理論上は可能です、やろうと思えば貴方の体を使い人を殺す事も」
「・・・!」
ジェイドの問いにアッシュは悪びれもせず堂々答えルークはその中身に不安そうに出来るのかと呟き、実例を上げるジェイドにルークは目を見開き体を震えさせる。
「それと・・・まぁこれは大体の想像がつくので聞く意味はないかと思われますが、貴方はルークを操るのではなく協力してもらおうという選択肢はなかったのですか?」
「フン、なんで俺がこの屑に頭を下げなきゃならねぇんだ!むしろ使ってやるだけこの屑が俺に感謝するのが筋だろうが!」
「「「・・・」」」
そのルークをかばうでもなくあえて次の質問に行ったジェイドにアッシュは水を得た魚のようルークを罵倒しつつ返すが、ルーク以外の3人の表情が一斉にしかめっ面に変わる。ジェイドまでもが極めて面倒そうに分かりやすく、だ。
「・・・おい、ジェイド。ここまで聞いてお前はコイツをどう判断する?」
「ここで私にどうするかを伺うのですか?」
そんな様子から比古清十郎はジェイドに話を振るが、当の本人は振るなと言わんばかりの声を向ける。
「・・・まぁいいでしょう、軽く今の話を聞いた所でマルクトの上層部がどう判断するか・・・私の予想するところでは」
「アッシュとして他の六神将と違い手っ取り早く内密に処刑する、が一番妥当な所だと思いますね。他にも可能性はいくつかありますが、どう足掻いても牢獄生活以上の身分にはならないでしょう」
「なっ!?」
・・・そして仕方なしに答えられたジェイドのあっさりとした処分の仕方に、アッシュのルークを責めていた優越感はすぐさま吹き飛んだ。
「な、何故だ!?何故俺がそんな目に合わなきゃならねぇ!?」
「・・・貴方、忘れたんですか?私に対して剣を向け、向こうのタルタロスにいたマルクトの兵士140人の命を少なからず奪った事を」
「っ!そ、それは・・・!」
そこから身に覚えがないと言い出すニワトリ頭にまずはとタルタロス襲撃の件を口にし、ジェイドはその勢いをまずは削ぐ。
「まぁそれらの罪については貴方だけでなく他の六神将も同様なので詳しい事は省きますが、貴方が秘密裏に処分されるだろう理由はまた別にあります。それは貴方が神託の盾としてヴァン謡将の企みを知っていながらそれでも尚、その配下として活動していた事です」
「そ、それがなんで俺の処分に繋がる・・・!?」
勢いの減退の様子を見て更に続けるジェイドにアッシュは恐々としながら先を促すが、心底から理解してない様子にジェイドは容赦のない絶対零度の視線を向ける。
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