焔と渦巻く忍法帖 第二十四話
・・・ルーク以上になれるかどうかは煙デコ次第になる部分は多いが、煙デコに評価を覆す事は無理だろう。今はもう向こうに行ってしまったナルト達もそうとわかっているが、それをわかっているのはローレライも同様だった。
ローレライがルークに協力している現状、これは例え煙デコを犠牲にしてでも平和を作ろうと思ったからに他ならない。例えそれが煙デコの本意でないと分かっていても・・・
「・・・それでは皆さん、お別れです。少々眩しいと思われるので、お気をつけてください」
・・・そんな一部の人間への仕打ちなど少しも匂わせず、ルークは民の憧憬に近い眼差しを受けつつも、この舞台を終わらせようとゆっくりローレライの鍵を引き上げる。
「・・・ハァァァッ!」
‘‘‘‘・・・っ!’’’’
そこから一気にルークは鍵を地面に突き刺し、その身をローレライを媒体として第七音素の光により一層発光しだす。そのあまりにもまばゆい光景に、民衆達はたまらず目を細める。
(さって、タイミングが重要だっと!)
光の中心にいるルークは誰からも直視出来ない現状を利用し、鍵から手を離し素早く印を組み出す。
『もう終わるか!?それなら我ももう音譜帯に昇るぞ!』
「オッケ、俺はもう行くぜ!じゃなローレライ!」
『あぁ!』
印を組み終わる頃にローレライはルークにしか聞こえないよう声をかけ、その声に答えながらも鍵を手に取りルークは別れを告げる。ローレライもその声に返答を返すと、ルークの姿は第七音素の光とはまた別の光に包まれる。
『さぁ・・・行くか』
その瞬間を見計らったようローレライは瞬時にルークを包んでいた自身の身を離し、上方を見上げるような声を出して自身を収縮させると爆発的な力で瞬間的に空へと上昇する。
‘‘‘‘・・・’’’’
・・・外からその光景を見ていた物には、中で何が起こっていたのか知るよしはない。が、トリトハイム達全ての目撃者達が共通して見た物は、‘鍵を地面に刺した後ルークは光に包まれ、その光は凄まじい速さで天まで登り、その場には鍵もルークの姿も残っていなかった’・・・という物だった。
‘・・・行かれたのか、あの人は・・・’
呆然としていた人々の中から、民衆の内の一人が明らかに丁寧になった語気で空を見上げ名残惜しそうに声を出す。
‘‘‘‘・・・っ!・・・っ!’’’’
「っ・・・皆さん、ご静粛に・・・色々あって混乱される気持ちは分かります。ですがこの場はもう開かせていただきます。このことを至急導師とキムラスカ・マルクト両国にお伝えして、どのようにするかを協議をしなければいけませんので・・・では、失礼します・・・」
その声がきっかけとなったようで、民衆達はざわざわとしだし、トリトハイムもそのざわめきにはっとして場を静かにさせると適当に耳通りのいい言葉を口にして教会の中へと退出していく。他の詠師達もトリトハイムに倣い、逃げるように教会の中へと消えていく・・・
‘‘‘‘・・・っ!・・・っ!’’’’
その声を黙って聞いていた民衆達はトリトハイム達が退出すると、また一気にざわつきだす。ただ教会に押しかけるとかそういった物ではなく、ルークが消えた事に対しての興奮といった物がほぼ占めている。教会の前で警護をしていた神託の盾はそんな民衆達に対してどうしていいかわからない様子で呆然とその様子を見ている・・・
「・・・よっと」
そんな多大な混乱を残したルークは印を組んだ先にある、木の葉の里の自分の部屋に手にある鍵とともに戻って来た。
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ローレライがルークに協力している現状、これは例え煙デコを犠牲にしてでも平和を作ろうと思ったからに他ならない。例えそれが煙デコの本意でないと分かっていても・・・
「・・・それでは皆さん、お別れです。少々眩しいと思われるので、お気をつけてください」
・・・そんな一部の人間への仕打ちなど少しも匂わせず、ルークは民の憧憬に近い眼差しを受けつつも、この舞台を終わらせようとゆっくりローレライの鍵を引き上げる。
「・・・ハァァァッ!」
‘‘‘‘・・・っ!’’’’
そこから一気にルークは鍵を地面に突き刺し、その身をローレライを媒体として第七音素の光により一層発光しだす。そのあまりにもまばゆい光景に、民衆達はたまらず目を細める。
(さって、タイミングが重要だっと!)
光の中心にいるルークは誰からも直視出来ない現状を利用し、鍵から手を離し素早く印を組み出す。
『もう終わるか!?それなら我ももう音譜帯に昇るぞ!』
「オッケ、俺はもう行くぜ!じゃなローレライ!」
『あぁ!』
印を組み終わる頃にローレライはルークにしか聞こえないよう声をかけ、その声に答えながらも鍵を手に取りルークは別れを告げる。ローレライもその声に返答を返すと、ルークの姿は第七音素の光とはまた別の光に包まれる。
『さぁ・・・行くか』
その瞬間を見計らったようローレライは瞬時にルークを包んでいた自身の身を離し、上方を見上げるような声を出して自身を収縮させると爆発的な力で瞬間的に空へと上昇する。
‘‘‘‘・・・’’’’
・・・外からその光景を見ていた物には、中で何が起こっていたのか知るよしはない。が、トリトハイム達全ての目撃者達が共通して見た物は、‘鍵を地面に刺した後ルークは光に包まれ、その光は凄まじい速さで天まで登り、その場には鍵もルークの姿も残っていなかった’・・・という物だった。
‘・・・行かれたのか、あの人は・・・’
呆然としていた人々の中から、民衆の内の一人が明らかに丁寧になった語気で空を見上げ名残惜しそうに声を出す。
‘‘‘‘・・・っ!・・・っ!’’’’
「っ・・・皆さん、ご静粛に・・・色々あって混乱される気持ちは分かります。ですがこの場はもう開かせていただきます。このことを至急導師とキムラスカ・マルクト両国にお伝えして、どのようにするかを協議をしなければいけませんので・・・では、失礼します・・・」
その声がきっかけとなったようで、民衆達はざわざわとしだし、トリトハイムもそのざわめきにはっとして場を静かにさせると適当に耳通りのいい言葉を口にして教会の中へと退出していく。他の詠師達もトリトハイムに倣い、逃げるように教会の中へと消えていく・・・
‘‘‘‘・・・っ!・・・っ!’’’’
その声を黙って聞いていた民衆達はトリトハイム達が退出すると、また一気にざわつきだす。ただ教会に押しかけるとかそういった物ではなく、ルークが消えた事に対しての興奮といった物がほぼ占めている。教会の前で警護をしていた神託の盾はそんな民衆達に対してどうしていいかわからない様子で呆然とその様子を見ている・・・
「・・・よっと」
そんな多大な混乱を残したルークは印を組んだ先にある、木の葉の里の自分の部屋に手にある鍵とともに戻って来た。
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