焔と渦巻く忍法帖 第二十一話
「・・・という訳です」
‘今立ってるこの場所が空中に浮いてる・・・?’
‘だとしたらアクゼリュスのあった所から下を見たら、そこが空だったなんて噂も今の話と合わせると嘘じゃないってことになるよな・・・?‘
外殻大地の成り立ちを説明し終わって、群衆のヒソヒソ話に耳を傾けてみれば反発はほとんどなく、事前に流された噂を信じだす声が聞こえて来る。
「確かにその話を聞いた時には我々も貴方方のように半信半疑でした。ですがその疑いを確信へと変えたのは、ヴァン謡将を捕らえた後にアクゼリュスへと来た六神将のリグレットとアッシュの二人・・・いえ、正確にはアッシュという存在でした」
‘アッシュ?’
「そう、アッシュと対峙した私はアッシュと戦い彼を倒しました。ですが彼に剣を突き立て絶命する時、アッシュは死体を残さず音素と化して何も残さず消えてしまいました」
‘‘‘‘!?’’’’
「「・・・っ!?」」
群衆は何を言っているのかとルークを驚きの目で見てくる。だが隣の拘束された老け髭達からの見上げるような視線は群衆達の驚きの比ではない。そして辺りを確かめるようキョロキョロして足元近くにいる煙デコを見つけると、心なしかホッとしたような様子を見せる。察するに煙デコが実際に殺された訳ではないので安心しているようだ。
しかしルークにはさるぐつわを外して発言をさせる気はないし、安堵を与える気もない。
「その時の異質さに私はこちらにいる六神将の二人、シンク・ディスト殿両名がアクゼリュスに行く前謡将と自分達とアリエッタ以外の六神将に気をつけろと秘密裏に告げて来た理由を察しました。この事を告げていたのだと」
「「!?」」
暗に三人が裏切っていたのだとも取れるような言葉に、老け髭達の表情が一気に曇り三人を凝視する。しかし三人は素知らぬ顔で老け髭達を見向きもしない。
「そこで私は真実を知りたいと思い、アクゼリュスの住民を救出した後彼らが待つと言ったダアトに行きました。そしてダアトでこちらの三人に会った我々は衝撃の事実を知りました。それは‘アッシュ’という存在と・・・私がレプリカという存在であることを」
‘・・・レプリカ?’
老け髭達が無視される中でルークは話を続け、‘アッシュ’と自分がレプリカだと決意をして明かしたように間を空けて告げる。だが一般に浸透していないレプリカ技術に、群衆はイマイチな様子で首を傾げている。
「・・・皆さん、ご存知ない方が多いようですのでまずはレプリカ技術について説明します。そしてヴァン謡将がレプリカ技術をどのように悪用したのかを・・・」
まぁそうだろうと感じていたルークは説明を始める、老け髭がレプリカルークを‘アッシュ’まで作り煙デコを監禁していたと思えるような説明を・・・
「・・・全てを知った時に私は呆然としました、その事実に」
‘‘‘‘・・・’’’’
何も知らされずにレプリカ技術から産まれて、挙句に‘アッシュ’に到っては更に騙されて勘違いのまま死んで行った・・・巧妙なルークの同情を誘う話し口に、群衆はなんとも言えずに沈黙する。
「ですがその事実を知ると同時に、自身の中に浮かんだ疑問について三人に聞きました。それは何故ヴァン謡将はそのような行動を取っていたのか、という事です」
そこでルークは話をひとまず置いておき、話題転換に入る。
「レプリカという存在を利用してまでルーク様を手に入れなければならない理由とはなんなのか・・・そう聞いた時、返ってきた答えは大詠師が預言を知っていたことが原因とのことでした」
‘え・・・預言を・・・?’
その話題転換の先は惑星屑に向けられる、預言に対し悪印象しか覚えられないような話題へ。
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‘今立ってるこの場所が空中に浮いてる・・・?’
‘だとしたらアクゼリュスのあった所から下を見たら、そこが空だったなんて噂も今の話と合わせると嘘じゃないってことになるよな・・・?‘
外殻大地の成り立ちを説明し終わって、群衆のヒソヒソ話に耳を傾けてみれば反発はほとんどなく、事前に流された噂を信じだす声が聞こえて来る。
「確かにその話を聞いた時には我々も貴方方のように半信半疑でした。ですがその疑いを確信へと変えたのは、ヴァン謡将を捕らえた後にアクゼリュスへと来た六神将のリグレットとアッシュの二人・・・いえ、正確にはアッシュという存在でした」
‘アッシュ?’
「そう、アッシュと対峙した私はアッシュと戦い彼を倒しました。ですが彼に剣を突き立て絶命する時、アッシュは死体を残さず音素と化して何も残さず消えてしまいました」
‘‘‘‘!?’’’’
「「・・・っ!?」」
群衆は何を言っているのかとルークを驚きの目で見てくる。だが隣の拘束された老け髭達からの見上げるような視線は群衆達の驚きの比ではない。そして辺りを確かめるようキョロキョロして足元近くにいる煙デコを見つけると、心なしかホッとしたような様子を見せる。察するに煙デコが実際に殺された訳ではないので安心しているようだ。
しかしルークにはさるぐつわを外して発言をさせる気はないし、安堵を与える気もない。
「その時の異質さに私はこちらにいる六神将の二人、シンク・ディスト殿両名がアクゼリュスに行く前謡将と自分達とアリエッタ以外の六神将に気をつけろと秘密裏に告げて来た理由を察しました。この事を告げていたのだと」
「「!?」」
暗に三人が裏切っていたのだとも取れるような言葉に、老け髭達の表情が一気に曇り三人を凝視する。しかし三人は素知らぬ顔で老け髭達を見向きもしない。
「そこで私は真実を知りたいと思い、アクゼリュスの住民を救出した後彼らが待つと言ったダアトに行きました。そしてダアトでこちらの三人に会った我々は衝撃の事実を知りました。それは‘アッシュ’という存在と・・・私がレプリカという存在であることを」
‘・・・レプリカ?’
老け髭達が無視される中でルークは話を続け、‘アッシュ’と自分がレプリカだと決意をして明かしたように間を空けて告げる。だが一般に浸透していないレプリカ技術に、群衆はイマイチな様子で首を傾げている。
「・・・皆さん、ご存知ない方が多いようですのでまずはレプリカ技術について説明します。そしてヴァン謡将がレプリカ技術をどのように悪用したのかを・・・」
まぁそうだろうと感じていたルークは説明を始める、老け髭がレプリカルークを‘アッシュ’まで作り煙デコを監禁していたと思えるような説明を・・・
「・・・全てを知った時に私は呆然としました、その事実に」
‘‘‘‘・・・’’’’
何も知らされずにレプリカ技術から産まれて、挙句に‘アッシュ’に到っては更に騙されて勘違いのまま死んで行った・・・巧妙なルークの同情を誘う話し口に、群衆はなんとも言えずに沈黙する。
「ですがその事実を知ると同時に、自身の中に浮かんだ疑問について三人に聞きました。それは何故ヴァン謡将はそのような行動を取っていたのか、という事です」
そこでルークは話をひとまず置いておき、話題転換に入る。
「レプリカという存在を利用してまでルーク様を手に入れなければならない理由とはなんなのか・・・そう聞いた時、返ってきた答えは大詠師が預言を知っていたことが原因とのことでした」
‘え・・・預言を・・・?’
その話題転換の先は惑星屑に向けられる、預言に対し悪印象しか覚えられないような話題へ。
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