「まあ・・・手伝ってくれるのは嬉しいけど・・・どうする？適当にきっかけ作って一緒に行動するか？それとも裏方に徹してついてくるか？」
「何言ってるんだってばよ？一緒に行くに決まってるってばよ」
ナルトが答えた瞬間とてつもなくルークの表情が凄く疲れ果てたものになり、その表情に流石に何かあると感じたナルトがどういうことだろうと首を傾げた。
「・・・あんまり『一緒に行く』ってのは勧める事は出来ないぞ」
露骨に顔をしかめた事がナルトの反応から分かり、一応の断りはいれておこうとルークが口を開いた。
「聞くか？今までの俺のあの女とのやりとり」
その一言からルークは今までの経緯を話だした。






「・・・って訳で、あんまり一緒に行くのは勧めねぇぞ」
「・・・」
話を聞き終わり、流石に内容に引いてしまったのかナルトが黙りこんでしまった。
「俺についてくるともれなく非常識人がついてきま～す」
さあどうしますか？とクイズ形式でナルトに答えを求めるルーク。ナルトは全く何の躊躇いもなく返事を返した。
「一緒に行くってばよ」
その返事に「いいのか？」と表情だけでも解るほどそう聞きたがっているルークがいた。
「どうせ計画潰すまでの付き合いだってばよ。それにルークが我慢するのに俺が我慢しないってのはフェアじゃないってばよ」
にこやかに笑ったナルト。言われたルークはそのナルトが笑った瞬間に目にも止まらぬ速さでナルトを抱き締めていた。
「うわ～、すっげぇありがてぇ・・・」
しみじみそう呟いたルーク。ルークは好意には好意を返す人物である。時たまその好意の返しかたが暴走して今の様に抱きついてしまうことがしばしばあった。ナルトもそれを分かっているので嫌がる事も無く、ただ満足そうに笑顔を浮かべている。






「じゃあきっかけは適当でいいか？」
「うん」
抱きつく事に満足した二人はとりあえずエンゲーブでどうやって合流するかということを話し合っていた。結果は適当でいいというアバウトなもので決定したが。
「んじゃ、行くか」
言葉が放たれた瞬間に二人の姿は最初から何もなかったかの様に平原から消え去っていた。






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