焔と渦巻く忍法帖 第三話

「ん・・・ここは?」
光に包まれ意識を失ったルークが目覚めたのは屋敷の中ではなく、白い花が咲き乱れる高原のような場所であった。ふと近くを見ると先程の侵入者が横たわっていた。
(・・・こいつ老け髭を狙って来たんだよな?ならこいつが何か老け髭の計画のことを知ってるかもしれねーな・・・どうせだ。ただ単に計画潰すよりもなんもかんも知ってから潰すか。それに何も無かったら移るって約束だったし、何か起こったからな・・・ナルトに報告に行くか。片付けてから移るって)
思考を巡らせ結論を出した後、ルークはサッと印を組み光の中へと消えていった。






「・・・早かったってばね?ルーク」
いきなり光とともに現れたルークに驚くことなく普通に対応しているナルト。
「いや、終わらせて来たわけじゃない。ちょっと事件が起きたからしばらくこっちに来れなくなる」
「何かあったのかってば?」
「ああ、実は・・・」
と、先程起こった事を話始めた。



「・・・って事だ」
「ふーん」
「きっかけに丁度いいししばらく向こうにいるわ」
そう言った瞬間ナルトは口元に笑みを浮かべていた。
「・・・どうした?ニヤニヤして」
「何でもないってばよ」
笑みを浮かべたナルトに気付いたルークは一応質問をナルトに投げ掛けた。
(この顔になってる時大抵下らねぇ事考えてんだよな。悪戯とかいたずらとかイタズラとか)
案の定帰ってきた返事はニヤニヤしながら楽しそうに何でもないの一言。ルークはろくでもない事になる前にさっさと消えようと決心した。
「つー訳で行くわ。終わったらすぐそっちに向かうから」
「わかったってばよ!」
(あれ?案外素直に行かせんな。もうちょい何かあると思ったけど・・・)
ま、いいかとサッと印を組み光の中に消えたルーク。部屋に一人残されたナルトは、
「さーて、忙しくなるってばよ!!」
と何故かやる気満々になっていた。ナルトの笑みが意味する物はなんだったのか?それはナルト以外分からない・・・



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