焔と渦巻く忍法帖 第十四話
「イオン・・・なぁお前アクゼリュスに連れて来てくれって頼んだんだろう?こいつらに。誰からも頼まれてもいないのに」
「何を言ってるの!イオン様は和平の為にアクゼリュスに行くと決断したのよ!立派な決断・・・!」
「黙れ」
質問の答えが横槍で入って来た、耳障りな大声にルークは一瞥もせずに一言。
「アァッ!・・・ウゥ・・・」
その一言の後に聞こえたのは修頭胸の叫びと間を空けたうめき声。
「今てめぇに入っている障気の活動を行動不能レベルまでに引き上げた。これから許可なく行動及び発言をしたら一気に即死分の障気を全身に流す」
勿論他の馬鹿もな、そう告げるルークの顔に一斉にナルト以外の顔が強張り静まり返る。
「質問の続きだ。どうなんだ?イオン」
「・・・はい、僕が行きたいと言いました」
「やっぱりな。それで、そこらへんにひざまづいてる有象無象共。お前らは止める気はあったか?アクゼリュスに行こうとするイオンを・・・あぁ、止めたって言っても今ここに連れて来てんだから聞いても無駄か。同行を了承してんだし・・・けどてめぇらはイオン大事にするあまり、任務を反古にしたのを理解してねぇんだよ・・・そこのマルクト眼鏡。俺らは何の任務を承っていた?余計な言葉を加えず、インゴベルト陛下から任じられた任務の内容を答えろ」
「・・・マルクトのアクゼリュスが障気で壊滅の危機に陥っている、マルクト側の道が使えないからキムラスカの街道を使いアクゼリュスの救援を行え、それが成功すれば和平を結ぶ証になる・・・端的ではありますが、これでよろしいですか?」
「はい結構。それはそこの使用人と神託の盾兵士も聞いただろう?」
ルークが視線を向けると、フェミ男スパッツは普通に首を振り修頭胸は息も絶え絶えに首を振る。
「・・・そう。それを理解してりゃイオンをザオ遺跡に助けに行こうなんて言えるはずがねぇんだよ。はい、そこの猪姫。アクゼリュスに行けって言われてんのになんでイオンの元へ行こうって率先した?てめぇが元々城を抜け出したのはアクゼリュスの為だったんだろうが」
「困っている人を助けるのは当然の事でしょう!導師がさらわれたとなれば尚更ですわ!」
「そこでそういう言葉が出るのも分かってた。だから・・・段階を上げる」
ルークの目が細く厳しく鋭くなると同時に、うっという複数の声と共に一斉に修頭胸以外が地に臥してしまう。
「苦しいか?それが導師を重視して、アクゼリュスの住民を軽視した行動の報いだ。そしてイオンも同様に・・・な」
上から降り注ぐルークの声に精一杯の力を振り絞った様子で一同ルークを見上げる。影があるその顔は下からは無感情になった表情に拍車をかけるように、酷く冷たく見えた。
「俺達がアクゼリュスに着いた時には既にてめぇら程苦しんでいる人達はそれこそ山のようにいた。治療が間に合わなければ手遅れになるほど酷い人もな。普通に行かずに特攻で此処に来た俺らでそうだったんだ。なのにてめぇらは何を優先させた?イオンをあっさりさらわれた導師守護役?そしてその役立たずの助っ人にあっさり名乗りを上げた任務放棄者共?」
「・・・イオンが、イオンが、イオンが。そうやってイオン一人にかけた時間で何人が手遅れになったと思う?てめぇらの体の状態から死ぬまで何日もかかんねぇんだ。なのにアクゼリュスを甘く見るどころか、導師を優先しやがった。何が親善大使失格だ。先を急ごうという代表の言葉を卑下して、苦しんでる人を顧みる事すらしなかったてめぇらにその言葉を放つ権利すらねぇ」
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「何を言ってるの!イオン様は和平の為にアクゼリュスに行くと決断したのよ!立派な決断・・・!」
「黙れ」
質問の答えが横槍で入って来た、耳障りな大声にルークは一瞥もせずに一言。
「アァッ!・・・ウゥ・・・」
その一言の後に聞こえたのは修頭胸の叫びと間を空けたうめき声。
「今てめぇに入っている障気の活動を行動不能レベルまでに引き上げた。これから許可なく行動及び発言をしたら一気に即死分の障気を全身に流す」
勿論他の馬鹿もな、そう告げるルークの顔に一斉にナルト以外の顔が強張り静まり返る。
「質問の続きだ。どうなんだ?イオン」
「・・・はい、僕が行きたいと言いました」
「やっぱりな。それで、そこらへんにひざまづいてる有象無象共。お前らは止める気はあったか?アクゼリュスに行こうとするイオンを・・・あぁ、止めたって言っても今ここに連れて来てんだから聞いても無駄か。同行を了承してんだし・・・けどてめぇらはイオン大事にするあまり、任務を反古にしたのを理解してねぇんだよ・・・そこのマルクト眼鏡。俺らは何の任務を承っていた?余計な言葉を加えず、インゴベルト陛下から任じられた任務の内容を答えろ」
「・・・マルクトのアクゼリュスが障気で壊滅の危機に陥っている、マルクト側の道が使えないからキムラスカの街道を使いアクゼリュスの救援を行え、それが成功すれば和平を結ぶ証になる・・・端的ではありますが、これでよろしいですか?」
「はい結構。それはそこの使用人と神託の盾兵士も聞いただろう?」
ルークが視線を向けると、フェミ男スパッツは普通に首を振り修頭胸は息も絶え絶えに首を振る。
「・・・そう。それを理解してりゃイオンをザオ遺跡に助けに行こうなんて言えるはずがねぇんだよ。はい、そこの猪姫。アクゼリュスに行けって言われてんのになんでイオンの元へ行こうって率先した?てめぇが元々城を抜け出したのはアクゼリュスの為だったんだろうが」
「困っている人を助けるのは当然の事でしょう!導師がさらわれたとなれば尚更ですわ!」
「そこでそういう言葉が出るのも分かってた。だから・・・段階を上げる」
ルークの目が細く厳しく鋭くなると同時に、うっという複数の声と共に一斉に修頭胸以外が地に臥してしまう。
「苦しいか?それが導師を重視して、アクゼリュスの住民を軽視した行動の報いだ。そしてイオンも同様に・・・な」
上から降り注ぐルークの声に精一杯の力を振り絞った様子で一同ルークを見上げる。影があるその顔は下からは無感情になった表情に拍車をかけるように、酷く冷たく見えた。
「俺達がアクゼリュスに着いた時には既にてめぇら程苦しんでいる人達はそれこそ山のようにいた。治療が間に合わなければ手遅れになるほど酷い人もな。普通に行かずに特攻で此処に来た俺らでそうだったんだ。なのにてめぇらは何を優先させた?イオンをあっさりさらわれた導師守護役?そしてその役立たずの助っ人にあっさり名乗りを上げた任務放棄者共?」
「・・・イオンが、イオンが、イオンが。そうやってイオン一人にかけた時間で何人が手遅れになったと思う?てめぇらの体の状態から死ぬまで何日もかかんねぇんだ。なのにアクゼリュスを甘く見るどころか、導師を優先しやがった。何が親善大使失格だ。先を急ごうという代表の言葉を卑下して、苦しんでる人を顧みる事すらしなかったてめぇらにその言葉を放つ権利すらねぇ」
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