「・・・忍って何だ？」
「簡単に言えば何でも屋ってところかな？忍には階級があって、忍の階級で依頼される内容が変わってくるんだ。一番下っ端の忍を下忍っていうんだけど下忍にはいもほりとか子守りみたいな便利屋っぽい仕事が多いんだ。で、上にあがっていくと中忍、特別上忍、上忍、暗部ってなっていくんだ。上に上がれば難しい任務が増えていくんだ」
「ナルトはどの位置にいるんだ？」
「暗部だよ」
「一番強い位置にいるってことか・・・」
そこまで聞き、ルークは考え込んでしまった。何を考えているのだろう？ナルトはそう思っていた。





ちょっとして考え終わったのかルークは勢いよくナルトと顔を会わせた。
「俺を鍛えてくれないか？ナルト」
「え？」
いきなりのこの発言にナルトは呆然としてしまった。しかしそんなことは構わないとルークは尚語りかけていく。
「俺はあの屋敷にいたい訳じゃないんだ。あの世界にいたくないんだ」
「・・・けれどどうして鍛えてって？話が繋がらないよ？」
「・・・全てが終わった後で俺この世界に移住したいんだ。けれど手に職がない状態じゃ只の足手まといにしかならない。だから俺も忍として使えるようにナルトに俺を鍛えて欲しいんだ」



屋敷にいたくないというのは別に嘘だ。ルークはナルトの話を聞き、ナルトの側にいたくなった・・・だからルークは世界を捨てる覚悟をしたのだ。



「うん！ルークならいいよ！けれど教えるからには徹底的に厳しくやるからね！」
ナルトもルークのことを気に入ったということもあり、それはあっさりと決定した。
「ああ、分かった！！」
対するルークもナルトを守るべく新たな決意を持ってこの場に立った。






それから二年ほどした後、暗部に新たな名前が加わった。常に一人で活動していた『虚空』がコンビで活動をしだした事が話題になり、その名はすぐにしれわたる事になった。暗部の名は『朱炎』。里一の使い手『虚空』との一糸乱れぬ連携をただ一人まともに実行できることから里二の使い手と呼ばれている・・・




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