子を持てば親として、大人として成長するか?

(・・・だがもうそんな毛利さん達も蘭ちゃんも、そして楓も新一には味方はしない。それで後数年といった時間が経った時に待ち受ける事になる物に、十中八九新一は耐えきれないだろうな。そしてどうにかならないかとすがるだろうが・・・その時は蘭ちゃんがやると言っているし、楓を巻き込ませるつもりはないと意気込んでいたから蘭ちゃんに全てを任せよう。私ももうその時には満足には動けないだろうからな・・・)
ただそこまで考えて新一の数年後についてを思った後に、その考えをシャットアウトするように優作は静かに目を閉じる。もうこれ以上考える意味はないというよう。






・・・楓が小学校に入ってからは基本的に探偵稼業に関して何だかんだ言われても好き勝手してきた新一だが、もうそれも後数年もしたらそれが変わる時が訪れるということを優作もだが新一以外の楓含めた家族一同は理解している。というより変えるに近いのだが、正確には変えざるを得ない部分があるのと変えたいと思う部分の半々といった気持ちが混ざっている事をやる予定だ。

ただその事に関してを新一に言うつもりはまだない。なら何故言わないのかに関してだが、一番の理由は最も効果が出るのは数年後になってからでなければならないということからだ。新一の性格を考えると今の内に数年後にやることについてを発表したとしても、まだそんな事をしなくてもいいだろうとすがるのもそうだが、そうさせないようにと自分の為の打開策を取りかねない可能性が非常に高いと見てである。自分はそうされたくないからこうさせてもらうというようなワガママからの行動を取ると。

だがそんなことをされても喜ぶというか満足する存在なんてそれこそ新一一人だけになるのは目に見えている事から、後数年程待ってからそうしようと優作に蘭達は話し合って決めたのである。今からやるのと数年後にやるのでは色々と違ってくるのもだが、何より新一からしても打開策を取りようがない材料が手に入るということから。


















・・・そうして、数年という時間が経った・・・









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