ズレてこそ見える物があり、考え方は変わる
「・・・そう、そんなことがあってまた新一君は何処かに行っちゃったと・・・」
「うん・・・学園祭の時に新一が現れてから一緒に過ごす時間の事を考えると、楽しかった事は確かだけど・・・その事件が起こった上でどっかにまた行っちゃったのを聞いて、思っちゃったの・・・やっぱり新一と私ってどこかズレてるんだろうなって・・・」
・・・そうして次に学校に登校した後にて。
園子にあらかたの経緯を話し終えた蘭はそっと憂鬱そうに目を伏せ、園子はなんとも言いがたげに口を開く。
「あー・・・蘭も多分その店に誘われた時から感じてたんじゃないかと思うけど、新一君本当ならその時に蘭に告白をしようと思ってたと思うの。でもそんなことになっちゃったからお流れにするしかないって新一君は考えたんだと思うけど・・・ある意味じゃそれって新一君とのこれからの事についての分岐点になるんじゃないかって私は感じたの。具体的に言うとこれからもそんなことばかり起きるような新一君と前に言われたズレを承知で恋人になるって気持ちで付き合うか、それともそんなズレに付き合いたくないって新一君への想いを諦めた上で彼が告白してきてもキッパリ断るのかのどちらかを考える為のね」
「・・・どっちかを選ばないといけないってこと?」
「少なくとも新一君と付き合うか付き合いたいって言うんならそれなりの覚悟はしなきゃいけないと思うわ。だって明らかに告白をするためのシチュエーションを盛大に整えてそんなんだったって言うのに、また同じような事はもう起きないなんて蘭は自信を持って言える?」
「っ・・・言えないよ・・・だって今までそんなことばかりだったのに、その時の事もあったばかりなんだから・・・」
そうして園子は自身の考えとして分岐点はここと語った上で事件はこれからは起きないと言えるかと投げ掛けると、蘭は辛そうながらも首を横に振って否定するしかなかった・・・今までの新一との付き合いも含めて考えると、これからは事件が起こらないなんて楽観的にもだが強く信じるといった言葉など言える筈がないと。
「・・・だから私はこの事を踏まえて真剣に蘭は考えるべきだと思うの。もし新一君が戻ってきたならそれでも彼と付き合いたいのか、そうでないのかについてを」
「・・・言いたいことは分かるけれど、園子はどうするべきだって思うの?」
「・・・私個人としてはこっちにした方がいいんじゃないかって考えはあるわ。でもそれは言わないわ・・・これに関しては蘭自身が考えて決めないといけない問題だって思うから、私に限った話じゃなく誰かが言った事を参考にするまではともかく誰々が言った事だからで流された答えを出したら、蘭はどういった答えにするにしても後悔する事になると思うから・・・」
「っ・・・そう思うんだ、園子は・・・」
だからこそと真剣に考えることもだが自分で結論を出すべきと園子自身も苦心しているといったよう告げた言葉に、蘭も辛いというように受け取るしか出来なかった。蘭自身で出す答えでも辛いことになるだろうが、それでも他人任せの答えに逃げた場合がより辛いことになるという気持ちに考えがよく伝わってきた事で・・・
・・・そんな会話をした後、気を取り直した蘭達は学校で授業を受けた上で蘭は部活で汗を流した。コナンが急遽博士の所に泊まると切り出し、小五郎もそれを受けて一人で飯を食うからと言ったことで食事を作ることを考えなくて良かったことから部活に打ち込む形でだ。
「・・・あ・・・」
「あれ?嬢ちゃん久しぶり。帰り道?」
「はい、そうです・・・」
・・・それで部活が終わって帰路につく途中、蘭が久しぶりに男とバッタリ会い酒に酔ったような赤ら顔で挨拶されたことに少し思い悩んだような様子になりつつ頷く。
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「うん・・・学園祭の時に新一が現れてから一緒に過ごす時間の事を考えると、楽しかった事は確かだけど・・・その事件が起こった上でどっかにまた行っちゃったのを聞いて、思っちゃったの・・・やっぱり新一と私ってどこかズレてるんだろうなって・・・」
・・・そうして次に学校に登校した後にて。
園子にあらかたの経緯を話し終えた蘭はそっと憂鬱そうに目を伏せ、園子はなんとも言いがたげに口を開く。
「あー・・・蘭も多分その店に誘われた時から感じてたんじゃないかと思うけど、新一君本当ならその時に蘭に告白をしようと思ってたと思うの。でもそんなことになっちゃったからお流れにするしかないって新一君は考えたんだと思うけど・・・ある意味じゃそれって新一君とのこれからの事についての分岐点になるんじゃないかって私は感じたの。具体的に言うとこれからもそんなことばかり起きるような新一君と前に言われたズレを承知で恋人になるって気持ちで付き合うか、それともそんなズレに付き合いたくないって新一君への想いを諦めた上で彼が告白してきてもキッパリ断るのかのどちらかを考える為のね」
「・・・どっちかを選ばないといけないってこと?」
「少なくとも新一君と付き合うか付き合いたいって言うんならそれなりの覚悟はしなきゃいけないと思うわ。だって明らかに告白をするためのシチュエーションを盛大に整えてそんなんだったって言うのに、また同じような事はもう起きないなんて蘭は自信を持って言える?」
「っ・・・言えないよ・・・だって今までそんなことばかりだったのに、その時の事もあったばかりなんだから・・・」
そうして園子は自身の考えとして分岐点はここと語った上で事件はこれからは起きないと言えるかと投げ掛けると、蘭は辛そうながらも首を横に振って否定するしかなかった・・・今までの新一との付き合いも含めて考えると、これからは事件が起こらないなんて楽観的にもだが強く信じるといった言葉など言える筈がないと。
「・・・だから私はこの事を踏まえて真剣に蘭は考えるべきだと思うの。もし新一君が戻ってきたならそれでも彼と付き合いたいのか、そうでないのかについてを」
「・・・言いたいことは分かるけれど、園子はどうするべきだって思うの?」
「・・・私個人としてはこっちにした方がいいんじゃないかって考えはあるわ。でもそれは言わないわ・・・これに関しては蘭自身が考えて決めないといけない問題だって思うから、私に限った話じゃなく誰かが言った事を参考にするまではともかく誰々が言った事だからで流された答えを出したら、蘭はどういった答えにするにしても後悔する事になると思うから・・・」
「っ・・・そう思うんだ、園子は・・・」
だからこそと真剣に考えることもだが自分で結論を出すべきと園子自身も苦心しているといったよう告げた言葉に、蘭も辛いというように受け取るしか出来なかった。蘭自身で出す答えでも辛いことになるだろうが、それでも他人任せの答えに逃げた場合がより辛いことになるという気持ちに考えがよく伝わってきた事で・・・
・・・そんな会話をした後、気を取り直した蘭達は学校で授業を受けた上で蘭は部活で汗を流した。コナンが急遽博士の所に泊まると切り出し、小五郎もそれを受けて一人で飯を食うからと言ったことで食事を作ることを考えなくて良かったことから部活に打ち込む形でだ。
「・・・あ・・・」
「あれ?嬢ちゃん久しぶり。帰り道?」
「はい、そうです・・・」
・・・それで部活が終わって帰路につく途中、蘭が久しぶりに男とバッタリ会い酒に酔ったような赤ら顔で挨拶されたことに少し思い悩んだような様子になりつつ頷く。
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