恵まれた環境にあれば完全なヒトとなり得るか 後編

後書きです。セフィロスが入ったことにより変わったコナン世界の話、いかがでしたでしょうか?



この辺りでセフィロスの性格が色々変わってるのは分かれた部分が大きいからですね。FF7やAC本編のセフィロスは考察で言われているようにニブルヘイムでライフストリームに落とされて、自分の記憶やら感情をジェノバ細胞の本能に必要な分程度を残して捨てた上で、ACのセフィロスの姿を見たら捨てられた部分のセフィロスからしたら色々衝撃だと思いますし、本編セフィロスってジェノバ細胞の影響で言葉面こそは平淡な物のかなりの激情を抱えてると思うんです・・・だからこそと言うかトゲやら色々抜けて穏やかなこのセフィロスのような感じになると思うんです。FF7世界から消えたならばこそ達観したような見方になると。



そんなセフィロスから言ってもらいたかった事って言うのがこの話のタイトルにもあるような感じで、優作達親が造り上げた環境に関して甘えすぎているっていうことを始めに色々突き付ける事なんですよね。特に金やらを自分で稼いでもいないしいかに優作達が金を出してるのかも考えず、それらを完全に享受してることに関して。



この辺りに関してコナン本編で学園祭の後でしばらく元の体で生活している中でコナンの体に戻ることになった事件の時、親がプロポーズした時のレストランに連れていったみたいな感じので明らかに普通の高校生が行くには不釣り合いな所に平気で新一は蘭を連れていったんですよね。流石に金額はどれくらいかかったのかなんて本編では書かれてはいませんでしたが、二人合わせてどう見た所であの雰囲気では万を下る訳ある筈ないとしか思えないです。というか新一の性格というか告白もしようみたいな事も含まれていたのを考えると、ケチケチしてられないと一人で二万か三万かそれ以上・・・のコースを頼んでたって方がしっくり来るんです。



でもそれって結局というか優作達の財布から出ているんですよね。その上でこの話でも出たようにというか、絶対に探偵稼業をやる時に自分で稼いだ金で開業なんてしないだろうと思います。優作達が金を持っているんだし出してもらった方が楽だし探偵稼業を早くやれるというよう。



だからセフィロスの体験も交えて話をしていって優作達に心変わりをしてもらった上で、新一に現実を突き付ける話をしていった訳ですけど・・・どうしても蘭が出てくるんですよね。新一庇いたさにということから。そんなんだからこそ蘭は新一側だから新一と共に色々言われる展開にしたんですけど、蘭も蘭でおっちゃんという親に恵まれている自覚はないというのがこの話で言いたかったことなんです。



実際本編が始まる前でも普通におっちゃんは駄目探偵みたいに見られてるから仕事はないみたいな風には見ても、生活自体が苦しいなんてことはない・・・というか他の話でも出ているように最早コナン本編が終わった後だとどうしたって元の駄目探偵にただ戻りました、なんて展開にはならないと思ってます。そしてそこから始まる苦境の生活についてを思うと、むしろ新一が転がり込まない方がまだ平穏に暮らせただろうと。



まぁこの話ではそんな風に新一程恵まれているとは思っていないだろうというのもあって、この話のように新一もろともやったわけです。今まで甘やかしてやっていたけれど、それももうしないという意味で。その結果がこの話の結末なんですが、いかがでしたでしょうか?



後、蛇足としてこの話は服部が登場する前の事だから話的には服部は登場していませんが、新一の体に戻ってから新一と会っていますが新一の事を経由して聞いた服部の両親達も優作達の考えを受け、服部を甘やかさないようにと同じような処置を取りました。なので服部も何とも言い難い状態に陰ながらなっていることだけは示しておきます。



後書きは以上です。お読みいただきありがとうございました。









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