恵まれた環境にあれば完全なヒトとなり得るか 後編
小五郎も蘭もそんな英理の言葉にどういうことかというように思ったのだが、今回の話し合いをすることになった喧嘩もあってもう自分が蘭の高校卒業をした後の生活の援助をして、小五郎を色々な意味で蘭から離す方が小五郎の為になると思ったからというのに加え、自分が家賃やら生活費を支払う事でやれなかった親としての務めを果たして終わらせる為にそうする・・・と言ったことに、蘭は顔色を青くしたとのことだった。小五郎もそうだが英理ももう蘭の姿勢に対して見放すことにしたのだと理解して。
ただそんな蘭に対して小五郎と英理はならということで話を進めていき、その後に新一と蘭が話し合った結果として新一と共に大学に行くことにした上で一人暮らしをすることになったというわけである・・・一応というかここまで来たのだから新一も家を出て蘭との二人暮らしをするかどうかという話も出たらしいのだが、新一に関しては都外の大学に出るわけでもないし下手な出費を増やすわけにはいかないことから、二人で暮らすのは無しという話になったとの事だ。
そしてその話し合いの結果に関してを小五郎から優作達に伝えられ、この際だからとセフィロスに報告することにしたということだった。日本から出ることは仕事の時のみ・・・それも新一をフリーにさせないよう優作は外国に行っても、有希子は基本的に家にいるようにさせている上ですぐに日本に戻るから優作も外国にいることが少なくなった事で、久しぶりにセフィロスと話したいと思ったから連絡したと。
そういった旧交を暖める為にとの事からの連絡だが、セフィロスは随分な旧交の暖め方だなと内心思っていたがそれでも久し振りの連絡だということや、久し振りの話題だったこともあって別にそれらを追求する事もなく話を受け止めた。セフィロスからすれば仕事関係ではない者からの連絡はそうそうないし、思い出話に浸る話題として中身はともかく丁度よかったからだ。
「・・・まぁある程度予想はしていたが、やはり話に聞いたようになったか。ただバイトするという言葉が出てきた辺りは俺の話が効いたかどうかはともかく、本当に資金を一切出されない場合の予防線も兼ねての行動なんだろうが、それでも探偵以外のバイトはしないと言いそうだな」
・・・そうして優作からの電話が終わったセフィロスは自室のソファーに座りながら、新一はバイトとして探偵以外はやらないのだろうと微笑を浮かべながら漏らす。一般的にはそんなことあるのかと思われるだろうが、探偵業務を行う者をバイトとして募集しているところも少なくはあっても存在している事から、そこでバイトをすることだろうと。
「ただそうまでして探偵としてであるとか自分としてらしくあることにこだわることもだが、蘭はまだそんな新一に付き従い続ける・・・あくまで親の目線からの話だけしか工藤さんからは話されなかったが、大学に入って以降でもそれなら友好関係も破綻しそうだな。そこに関しては俺もどうなるかは分からんがな」
しかしその姿勢こそ以降の友好関係に影響するのではと漏らしつつ、もう考えるのは止めようと首を横に振った。自分は以降はもう新一達の事は知らないからと。
・・・それで以降はセフィロスは特に日本に行くこともなく優作達からの途中経過についての連絡が来ることはなかった為に何も知らないが、その後の新一達は大方のセフィロスの予想通りとなっていった上でその様子については優作達も実は予想はしていた。しかし優作達は敢えてその事につれては触れずにおいていた。言っても聞くようなタイプではないから実際に経験してもらった方がいいと思ったからだ・・・恵まれた環境にいたからこそ考えられなかったし受け入れられなかったことに関して、もう辛かろうが受け止めてもらった上で自分達で自立してもらいたいという希望も込めて・・・
END
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ただそんな蘭に対して小五郎と英理はならということで話を進めていき、その後に新一と蘭が話し合った結果として新一と共に大学に行くことにした上で一人暮らしをすることになったというわけである・・・一応というかここまで来たのだから新一も家を出て蘭との二人暮らしをするかどうかという話も出たらしいのだが、新一に関しては都外の大学に出るわけでもないし下手な出費を増やすわけにはいかないことから、二人で暮らすのは無しという話になったとの事だ。
そしてその話し合いの結果に関してを小五郎から優作達に伝えられ、この際だからとセフィロスに報告することにしたということだった。日本から出ることは仕事の時のみ・・・それも新一をフリーにさせないよう優作は外国に行っても、有希子は基本的に家にいるようにさせている上ですぐに日本に戻るから優作も外国にいることが少なくなった事で、久しぶりにセフィロスと話したいと思ったから連絡したと。
そういった旧交を暖める為にとの事からの連絡だが、セフィロスは随分な旧交の暖め方だなと内心思っていたがそれでも久し振りの連絡だということや、久し振りの話題だったこともあって別にそれらを追求する事もなく話を受け止めた。セフィロスからすれば仕事関係ではない者からの連絡はそうそうないし、思い出話に浸る話題として中身はともかく丁度よかったからだ。
「・・・まぁある程度予想はしていたが、やはり話に聞いたようになったか。ただバイトするという言葉が出てきた辺りは俺の話が効いたかどうかはともかく、本当に資金を一切出されない場合の予防線も兼ねての行動なんだろうが、それでも探偵以外のバイトはしないと言いそうだな」
・・・そうして優作からの電話が終わったセフィロスは自室のソファーに座りながら、新一はバイトとして探偵以外はやらないのだろうと微笑を浮かべながら漏らす。一般的にはそんなことあるのかと思われるだろうが、探偵業務を行う者をバイトとして募集しているところも少なくはあっても存在している事から、そこでバイトをすることだろうと。
「ただそうまでして探偵としてであるとか自分としてらしくあることにこだわることもだが、蘭はまだそんな新一に付き従い続ける・・・あくまで親の目線からの話だけしか工藤さんからは話されなかったが、大学に入って以降でもそれなら友好関係も破綻しそうだな。そこに関しては俺もどうなるかは分からんがな」
しかしその姿勢こそ以降の友好関係に影響するのではと漏らしつつ、もう考えるのは止めようと首を横に振った。自分は以降はもう新一達の事は知らないからと。
・・・それで以降はセフィロスは特に日本に行くこともなく優作達からの途中経過についての連絡が来ることはなかった為に何も知らないが、その後の新一達は大方のセフィロスの予想通りとなっていった上でその様子については優作達も実は予想はしていた。しかし優作達は敢えてその事につれては触れずにおいていた。言っても聞くようなタイプではないから実際に経験してもらった方がいいと思ったからだ・・・恵まれた環境にいたからこそ考えられなかったし受け入れられなかったことに関して、もう辛かろうが受け止めてもらった上で自分達で自立してもらいたいという希望も込めて・・・
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