恵まれた環境にあれば完全なヒトとなり得るか 後編
これは先に言ったことだが、それでもセフィロスとしては一応というか優作達に絶対にこうしろと強制した物ではない。ただセフィロスの言葉の影響を多大に受けた優作達は新一を自由にさせ過ぎたことを後悔したからということで、逃げずにそうすると選択した・・・前なら仕方無いと言いつつも笑って許した上で、いずれ新一が探偵になるなら大金を使うと承知で全て初期に必要な物なり手続きの金を支払っていただろうし、以降にも度々金が必要だからとか蘭に限らず結婚したなら入り用だろうと普通より大金をポンと渡していたことだろうが・・・もう優作達は新一の事を甘やかすつもりもだが、蘭の言葉を聞く気はない事はセフィロスはハッキリと聞いている。
それが本来の自立の為に必要な事であると理解したと共に、新一が言っていたことも加えて言うなら都合のいい時だけ一人でやるとか手伝ってくれみたいなことはもうすることはしない上で、そこで新一もそうだが蘭も自分達だけでやれないと甘えるようならそれが新一達にとっての限界と見るようにすると・・・
「・・・まぁこれから工藤さん達がどうなるかは分からないが、もう俺には関係無い事だ。後はどうなるかはもう俺には関係無い事だ。蘭は新一の為にと足掻くだろうし、新一も新一で色々と苦労することはな」
ただセフィロスはもうこれで考えることを終わろうと横に首を振りつつ微笑を浮かべた。後は二人が苦労することになるだけだろうからと。
・・・それから程無くしてセフィロスは日本を発って、新一達の周りで何が起きているのかを知ること無く一年半以上の年月が過ぎることになるのだが、そうしていた時に優作から連絡があった。その優作からの連絡では新一もだが蘭も大学への進学をするというように決めたとの事であるが、それが高校を卒業した後にすぐに探偵を始めようとした新一からして妥協の進学だとのことらしかった。
これは一応大学に行くなら学費は支払うけれど、卒業してすぐに探偵として旗揚げするのなら自分達は金を出さない・・・ということから大学に進学することと仕方無しにバイトをする時間も取ることで、自分が探偵として活動をする為の活動費を貯めるための時間稼ぎをするための物・・・あるいは優作達が時間が経って心変わりを起こして新一に資金援助をしてくれると期待しての大学進学だと睨んでいるとのことだった。むしろそちらの方が可能性は断然に高いと。
そして蘭も進学を選んだ理由は何なのかと言えば、これは単純な話として新一と共にいる時間を少しでも増やすための物だということらしいが・・・それ以上に蘭が小五郎との関係がこの一年半程の間で滅茶苦茶に悪化している事がより大きな理由だと見たと、小五郎から聞いた優作の言葉だった。
これに関しては明らかに蘭が勢い任せで言った部分もあるが、優作さん達が新一を助けないならお父さんの事務所を新一が使えるようにしてよ・・・と明らかにその後の小五郎の事なんか考えず新一だけを優先した考えを口にしてきたことに、相当な言い合いになった上でもう高校卒業したら進学を選ぶにしても就職を選ぶにしても家を出ていけと小五郎は告げたとのことだった。もういい加減新一を庇うばかりの蘭とこれ以上暮らすつもりになれないと。
そんな言葉に蘭も酷いと激論になった上でならお母さんに頼むと英理にも話が行ったとの事だが・・・そこで組織関連の事が言えない上で、優作達とセフィロスとの話し合いやら新一への扱いの事を聞いた英理は全面的に小五郎や優作達の方に同意した。特に新一の為に小五郎の事務所を明け渡せと言ったことに関してあまりにも酷すぎると。
そんな英理の様子に蘭が唖然としたが、ただここで英理が進学か就職をするかどちらかはともかく高校を卒業して家を出ると言うなら、就職をするならしばらくするまでで進学するなら卒業するまでの家賃や生活費は自分が支払うと小五郎に告げたとの事だった。と言っても今までの話もあって蘭を甘やかす為ではなく、小五郎が蘭と関わる事をもう少しでも減らすためというのが理由だと。
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それが本来の自立の為に必要な事であると理解したと共に、新一が言っていたことも加えて言うなら都合のいい時だけ一人でやるとか手伝ってくれみたいなことはもうすることはしない上で、そこで新一もそうだが蘭も自分達だけでやれないと甘えるようならそれが新一達にとっての限界と見るようにすると・・・
「・・・まぁこれから工藤さん達がどうなるかは分からないが、もう俺には関係無い事だ。後はどうなるかはもう俺には関係無い事だ。蘭は新一の為にと足掻くだろうし、新一も新一で色々と苦労することはな」
ただセフィロスはもうこれで考えることを終わろうと横に首を振りつつ微笑を浮かべた。後は二人が苦労することになるだけだろうからと。
・・・それから程無くしてセフィロスは日本を発って、新一達の周りで何が起きているのかを知ること無く一年半以上の年月が過ぎることになるのだが、そうしていた時に優作から連絡があった。その優作からの連絡では新一もだが蘭も大学への進学をするというように決めたとの事であるが、それが高校を卒業した後にすぐに探偵を始めようとした新一からして妥協の進学だとのことらしかった。
これは一応大学に行くなら学費は支払うけれど、卒業してすぐに探偵として旗揚げするのなら自分達は金を出さない・・・ということから大学に進学することと仕方無しにバイトをする時間も取ることで、自分が探偵として活動をする為の活動費を貯めるための時間稼ぎをするための物・・・あるいは優作達が時間が経って心変わりを起こして新一に資金援助をしてくれると期待しての大学進学だと睨んでいるとのことだった。むしろそちらの方が可能性は断然に高いと。
そして蘭も進学を選んだ理由は何なのかと言えば、これは単純な話として新一と共にいる時間を少しでも増やすための物だということらしいが・・・それ以上に蘭が小五郎との関係がこの一年半程の間で滅茶苦茶に悪化している事がより大きな理由だと見たと、小五郎から聞いた優作の言葉だった。
これに関しては明らかに蘭が勢い任せで言った部分もあるが、優作さん達が新一を助けないならお父さんの事務所を新一が使えるようにしてよ・・・と明らかにその後の小五郎の事なんか考えず新一だけを優先した考えを口にしてきたことに、相当な言い合いになった上でもう高校卒業したら進学を選ぶにしても就職を選ぶにしても家を出ていけと小五郎は告げたとのことだった。もういい加減新一を庇うばかりの蘭とこれ以上暮らすつもりになれないと。
そんな言葉に蘭も酷いと激論になった上でならお母さんに頼むと英理にも話が行ったとの事だが・・・そこで組織関連の事が言えない上で、優作達とセフィロスとの話し合いやら新一への扱いの事を聞いた英理は全面的に小五郎や優作達の方に同意した。特に新一の為に小五郎の事務所を明け渡せと言ったことに関してあまりにも酷すぎると。
そんな英理の様子に蘭が唖然としたが、ただここで英理が進学か就職をするかどちらかはともかく高校を卒業して家を出ると言うなら、就職をするならしばらくするまでで進学するなら卒業するまでの家賃や生活費は自分が支払うと小五郎に告げたとの事だった。と言っても今までの話もあって蘭を甘やかす為ではなく、小五郎が蘭と関わる事をもう少しでも減らすためというのが理由だと。
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