恵まれた環境にあれば完全なヒトとなり得るか 後編
(・・・まぁその辺りは確認したからいいとして、そろそろ話を終わらせるか。このまま居座られても面倒だし、後はこれから二人が親とどう向き合うのかの問題だからな)
ただそこまで考えてセフィロスは終わりにすることを内心で考える。元々いい思いを抱かれる形で突撃されてないことから乗り気ではない会合だった事もあるが、もう後は自分と話す事ではないと。
「・・・大分堪えているようだが、今までの話からお前達がどう感じているのかは敢えて聞かないが、お前達の親はお前達に嫌われたいだとか怒らせたいといったような想いからそういったことをしている訳じゃない。むしろ今回の件で本当にお前達の事をどうにかしなければならないと思って行動をすることにした親らしい行動だ・・・少なくとも親に育てられたことのない俺から言わせれば、まともな親らしい行動以外の何物でもない」
「「っ!」」
セフィロスは明らかに意気が失われている二人にいかに優作達が親らしいのかと微笑を浮かべながら言うのだが、親がいないという事も改めて添えられた事に二人はたまらず複雑そうに表情を歪めるしかなかった。勢いで反論が出来ない程に意気が削がれているのもあるが、その立場に関してを罵倒するまでは二人も堕ちていないからこそどう反論していいか分からないと。
「さっきも言っただろう、不幸自慢をする気はないと。だから俺の事を不憫な存在だというように見る必要はないが、それでもまともに俺を育てることもしなかったような親などより、断然に親としてまともな存在だとお前達二人のどちらの親にも感じたから言っているんだ。本気で親として子どもに向き合っているその姿勢にな」
「そ、それは・・・でも、その・・・」
「それでも新一の事だったり自分達の事について何か言いたいという様子だが・・・君達が工藤さんや毛利さん達の言っていることを受け入れがたいと思っているのと同時に、あの人達も君達に対して抱くモノがあるのは当然だ。いくら親として愛する子ども相手であっても・・・いや、子どもだからこそ許してはならないという気持ちをな」
「「っ!?」」
セフィロスはその様子に穏やかに話を進めていき何とか蘭が言葉を返そうとするのだが、ここで逃げ場を失わせるとばかりに自分達ばかりが怒りや不満をもつ訳じゃない・・・小五郎達も持つことは当然だと告げると、その事に今気付かされたとばかりの驚きを二人は揃って浮かべた。
「工藤さん達に関しては俺の言うことから考えを改めたということに余計なことをしたという気持ちになるのは、まだともかくとしよう。だが毛利さんが今言ったような事になりかねなかったことも踏まえれば、余計なことだとかその程度で怒るのはおかしい・・・というように言えなくなるだろうし、仮にそう言えるのだとしたら正しく何も理解していないし、しようともしないガキと言ってもいい行動に考え方だ。親の言うことを聞かない上に考えもしないのに、自分達がこうしたいだとか金を出せという欲求だけは一丁前に年齢に見合わないレベルでしてくるような・・・な」
「「っ・・・!」」
だがそんな驚きに優作達と小五郎の対比をした上で尚不満を言えるのは年齢に見合わないガキだと評したセフィロスに、二人共に意気を完全に削がれている事もあるが反論出来ない事をしていると理解させられた為、悔しげに表情を歪めるしか出来なかった。
(・・・後一押しくらいはしておくか。あまりこういったような事は言いたくはないが、この二人にはこういった言い方の方が聞くだろうからな)
その様子を見つつセフィロスは自分でらしくないことを言おうとまた口を開く。効果が認められるのは想像がつくからと。
.
ただそこまで考えてセフィロスは終わりにすることを内心で考える。元々いい思いを抱かれる形で突撃されてないことから乗り気ではない会合だった事もあるが、もう後は自分と話す事ではないと。
「・・・大分堪えているようだが、今までの話からお前達がどう感じているのかは敢えて聞かないが、お前達の親はお前達に嫌われたいだとか怒らせたいといったような想いからそういったことをしている訳じゃない。むしろ今回の件で本当にお前達の事をどうにかしなければならないと思って行動をすることにした親らしい行動だ・・・少なくとも親に育てられたことのない俺から言わせれば、まともな親らしい行動以外の何物でもない」
「「っ!」」
セフィロスは明らかに意気が失われている二人にいかに優作達が親らしいのかと微笑を浮かべながら言うのだが、親がいないという事も改めて添えられた事に二人はたまらず複雑そうに表情を歪めるしかなかった。勢いで反論が出来ない程に意気が削がれているのもあるが、その立場に関してを罵倒するまでは二人も堕ちていないからこそどう反論していいか分からないと。
「さっきも言っただろう、不幸自慢をする気はないと。だから俺の事を不憫な存在だというように見る必要はないが、それでもまともに俺を育てることもしなかったような親などより、断然に親としてまともな存在だとお前達二人のどちらの親にも感じたから言っているんだ。本気で親として子どもに向き合っているその姿勢にな」
「そ、それは・・・でも、その・・・」
「それでも新一の事だったり自分達の事について何か言いたいという様子だが・・・君達が工藤さんや毛利さん達の言っていることを受け入れがたいと思っているのと同時に、あの人達も君達に対して抱くモノがあるのは当然だ。いくら親として愛する子ども相手であっても・・・いや、子どもだからこそ許してはならないという気持ちをな」
「「っ!?」」
セフィロスはその様子に穏やかに話を進めていき何とか蘭が言葉を返そうとするのだが、ここで逃げ場を失わせるとばかりに自分達ばかりが怒りや不満をもつ訳じゃない・・・小五郎達も持つことは当然だと告げると、その事に今気付かされたとばかりの驚きを二人は揃って浮かべた。
「工藤さん達に関しては俺の言うことから考えを改めたということに余計なことをしたという気持ちになるのは、まだともかくとしよう。だが毛利さんが今言ったような事になりかねなかったことも踏まえれば、余計なことだとかその程度で怒るのはおかしい・・・というように言えなくなるだろうし、仮にそう言えるのだとしたら正しく何も理解していないし、しようともしないガキと言ってもいい行動に考え方だ。親の言うことを聞かない上に考えもしないのに、自分達がこうしたいだとか金を出せという欲求だけは一丁前に年齢に見合わないレベルでしてくるような・・・な」
「「っ・・・!」」
だがそんな驚きに優作達と小五郎の対比をした上で尚不満を言えるのは年齢に見合わないガキだと評したセフィロスに、二人共に意気を完全に削がれている事もあるが反論出来ない事をしていると理解させられた為、悔しげに表情を歪めるしか出来なかった。
(・・・後一押しくらいはしておくか。あまりこういったような事は言いたくはないが、この二人にはこういった言い方の方が聞くだろうからな)
その様子を見つつセフィロスは自分でらしくないことを言おうとまた口を開く。効果が認められるのは想像がつくからと。
.