恵まれた環境にあれば完全なヒトとなり得るか 後編
「お前は組織を壊滅させて自分が元に戻れたらそれで済むというか全て上手く行くと今まで思っていたんだろうが、それは単にお前がその後の後始末やら影響やらを片付けるだったりを自分でしなかったからだ。だからこそお前はそうなっていたならお前一人で対応しなくてはならなくなり、自身の責任としてどういった答えを選んだにしても自身で責任を取るしかなかったのは間違いない・・・何せお前は誰にも何も言わずに済ませたんだ。その責任を取れと言われたらお前が一人でと言ったんだから、一人でやるのが筋といった所だったろう。お前にとってどんな辛い選択だろうと、お前が選んだことなんだからということでな」
「そ、それは・・・」
「は、博士がいるじゃないですか!その時は!新一は一人じゃないです!」
「成程、確かに博士は新一の事情を唯一知っている大人になると言えるだろう。だがその時に博士が新一より大目玉を食らうのは間違いなかっただろうな」
「・・・え?」
いかに新一が一人で責任を取らねばならないか・・・そう話していくセフィロスに新一がしどろもどろになる中で蘭が慌てて阿笠の存在があると切り出すのだが、阿笠の方が酷くなると返したことに戸惑いに止まる。
「こうして言葉にすれば君も分かるだろう・・・そもそも新一を君達の所に入り込ませて何も言わずに済ませようというようにと切り出し、君達の所に入り込んでそのままで行こうと決めた元凶は博士の発案からに他ならないことを。なのにそれで新一が選んだことだし新一が自分の責任だからで、発案した博士には何の責もないだなんて君達は言えるのかもそうだが、そうしてもいいと端から見たなら判断出来るかな?」
「「っ!!」」
「・・・そう。そうなったら博士は新一がそうしたことの元凶としか見られないだろうし、仮に新一が自分のせいなんだから見逃してくれとなったからそうしたというようになった上でそれを受け入れたとしたなら、君は博士の事をどう思う?」
「っ・・・もしそうなっていたら多分私、博士のこと責めてたと思います・・・いくら新一が庇ったからって、それに甘えて自分は許されたんだからなんて言ったら、博士が言い出した事なのにって・・・」
「そう。そしてそうなるのは公安側も同じであって、公安側からすれば新一が庇ったからで何のおとがめなしとなるわけなど有り得る筈がない。何せ新一があぁ行動することにした考えの元凶であって、通報であったりといった考えや行動をしようということがなかったことを考えれば、博士に責任が全くなかったとは到底言えないということでキツく絞られる形でだ」
「「っ・・・!」」
そんな蘭へ阿笠がそもそもの新一の行動の元凶であり、新一が庇った所で許されない・・・その根拠を話していくと、蘭だけでなく新一もひきつったように息を呑んでしまった。もしもの可能性だということを念頭に考えても阿笠がいかに見られるかについて、自分達が一切考えてなかった事を突き付けられて。
「まぁそういうわけだ。その時に博士が新一の手助けを出来る状況ではないし、仮に新一がどうにか免除をなどと切り出しても却下となるしかない・・・つまり新一は一人で責任を取るしかなかったというわけだ」
「っ、そ、それなら優作さん達に言えば・・・!」
「そうなればあの二人の顔に泥なんて程度で済むわけがない物を塗るどころか、その全身に全力投球で汚物を何度も何度も投げ付けるような事になっただろうな」
「えっ・・・!?」
だから阿笠の助けは無理・・・そう語るセフィロスにならと優作達二人の事を焦って蘭は切り出すが、また不穏な言葉が返ってきた事に嫌な予感を感じてとまらずに声を漏らした。
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「そ、それは・・・」
「は、博士がいるじゃないですか!その時は!新一は一人じゃないです!」
「成程、確かに博士は新一の事情を唯一知っている大人になると言えるだろう。だがその時に博士が新一より大目玉を食らうのは間違いなかっただろうな」
「・・・え?」
いかに新一が一人で責任を取らねばならないか・・・そう話していくセフィロスに新一がしどろもどろになる中で蘭が慌てて阿笠の存在があると切り出すのだが、阿笠の方が酷くなると返したことに戸惑いに止まる。
「こうして言葉にすれば君も分かるだろう・・・そもそも新一を君達の所に入り込ませて何も言わずに済ませようというようにと切り出し、君達の所に入り込んでそのままで行こうと決めた元凶は博士の発案からに他ならないことを。なのにそれで新一が選んだことだし新一が自分の責任だからで、発案した博士には何の責もないだなんて君達は言えるのかもそうだが、そうしてもいいと端から見たなら判断出来るかな?」
「「っ!!」」
「・・・そう。そうなったら博士は新一がそうしたことの元凶としか見られないだろうし、仮に新一が自分のせいなんだから見逃してくれとなったからそうしたというようになった上でそれを受け入れたとしたなら、君は博士の事をどう思う?」
「っ・・・もしそうなっていたら多分私、博士のこと責めてたと思います・・・いくら新一が庇ったからって、それに甘えて自分は許されたんだからなんて言ったら、博士が言い出した事なのにって・・・」
「そう。そしてそうなるのは公安側も同じであって、公安側からすれば新一が庇ったからで何のおとがめなしとなるわけなど有り得る筈がない。何せ新一があぁ行動することにした考えの元凶であって、通報であったりといった考えや行動をしようということがなかったことを考えれば、博士に責任が全くなかったとは到底言えないということでキツく絞られる形でだ」
「「っ・・・!」」
そんな蘭へ阿笠がそもそもの新一の行動の元凶であり、新一が庇った所で許されない・・・その根拠を話していくと、蘭だけでなく新一もひきつったように息を呑んでしまった。もしもの可能性だということを念頭に考えても阿笠がいかに見られるかについて、自分達が一切考えてなかった事を突き付けられて。
「まぁそういうわけだ。その時に博士が新一の手助けを出来る状況ではないし、仮に新一がどうにか免除をなどと切り出しても却下となるしかない・・・つまり新一は一人で責任を取るしかなかったというわけだ」
「っ、そ、それなら優作さん達に言えば・・・!」
「そうなればあの二人の顔に泥なんて程度で済むわけがない物を塗るどころか、その全身に全力投球で汚物を何度も何度も投げ付けるような事になっただろうな」
「えっ・・・!?」
だから阿笠の助けは無理・・・そう語るセフィロスにならと優作達二人の事を焦って蘭は切り出すが、また不穏な言葉が返ってきた事に嫌な予感を感じてとまらずに声を漏らした。
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