隣の芝が青いことの意味
「・・・俺達より昔から毛利さん達に関わっているお前がそうなんだ。それに妃弁護士は毛利の姓から元の姓にまで戻している・・・普通に見れば妃さんに元の鞘に収まるつもりはないと見てもおかしくはないというのが妥当じゃないか?」
「そ、それは・・・」
続けていかに英理に元に戻る気がないかの裏付けを語ると、新一も否定の言葉を返せず口ごもる。流石に顔を忘れかけるほど会ってない人物を相手に、この人はこうだから大丈夫だなどと言えるほど新一も安穏としていない為に。
「そしてその事を言った後の毛利さんに話を聞けば、もう毛利さんには妃弁護士とよりを戻せる自信が全くないと言っていた。だがそういった毛利さんの気持ちは知らずとも、蘭は仲良くなれと言ってくる。そして今言った毛利さんの気持ちについてを言ったなら、それでも諦めるなと言うだろう。だがそれが毛利さんの助けどころか、負担にしかならないのはお前も分かるだろう?」
「・・・だから、おばさんの所に行くようにって言ったのか?蘭におっちゃんをせっつかせるんじゃなく、おばさんの方に仲直りをしてもらうようにと・・・」
「それでそうなるのも一つの結果というだけだ・・・蘭からすれば毛利さんが俺達と仲良くして妃さんと復縁をしないことが気に入らんのだろうが、俺から言わせてもらえば妃弁護士の側にも働き掛けなければ平等とは言わん・・・俺はその為にも蘭に妃弁護士の元に行くよう進めるようにと言ったわけだが、そこで妃弁護士が意地を張るなり本心から復縁をしたくないと蘭に言うのであればそれもまた結果の一つだ」
「なっ・・・お前ら、おっちゃんが離婚してもいいって言うのか!?」
そこから蘭についての話を進める中で復縁しても離婚してもいいといったように口にするルルーシュに、新一は信じられないと声を大きくする。
「離婚に復縁などそこから先の事に関しては家族間での問題で、俺達もだがお前が介入してもいい問題ではない。それに俺達が離婚するのはいけないなどといって、今の離婚はしてはいないといった状態だけ続けていろなんて言うのが最善だと言えるか?」
「そ、それは・・・」
「蘭はそれでも昔のように戻したいし、そういった気持ちを支えたいとお前は思うかもしれんが・・・それが出来るかもそうだが、出来んという事を理解することも必要だ。そこで妃弁護士が蘭の言うことも聞かず復縁に踏み切るような事がないと言うのであれば・・・いっそ離婚した方がまだマシだと俺は思うが、お前はそうは思わんのか?」
「っ・・・・・・それ、は・・・」
だが全くルルーシュは動揺することなく冷静に話を進めていって極めて答えを返しにくい問いを投げ掛けると、新一は案の定言葉を詰まらせ視線を背ける。
「・・・お前は蘭の気持ちを知っている上で、毛利さんに妃弁護士が悪い人でないからそうだと素直に頷けんのだろう。だがそれなら妃弁護士を毛利さんの元に戻すために自分で妃弁護士と話すなりするのもだが、何らかの策を蘭に授けてやれ。俺とカミーユは長年ろくに会おうとしなかった妃弁護士にそんなことが易々と出来るはずがないと思った上で、毛利さんに楽になってもらいたいと思ってそう言ったんだ。下手に夫婦でいるように努力してもらうよりはその方がいいとな」
「・・・っ!」
その反応が蘭に対しての想いがあるだろうと言いつつもカミーユも含め、蘭にではなく小五郎に寄るとハッキリ言い切るルルーシュに新一は絶句した。二人にはそこまでの考えがあるのだということを知ったのもあるが、それが決して間違いだとも新一からは否定出来なかった為に。
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「そ、それは・・・」
続けていかに英理に元に戻る気がないかの裏付けを語ると、新一も否定の言葉を返せず口ごもる。流石に顔を忘れかけるほど会ってない人物を相手に、この人はこうだから大丈夫だなどと言えるほど新一も安穏としていない為に。
「そしてその事を言った後の毛利さんに話を聞けば、もう毛利さんには妃弁護士とよりを戻せる自信が全くないと言っていた。だがそういった毛利さんの気持ちは知らずとも、蘭は仲良くなれと言ってくる。そして今言った毛利さんの気持ちについてを言ったなら、それでも諦めるなと言うだろう。だがそれが毛利さんの助けどころか、負担にしかならないのはお前も分かるだろう?」
「・・・だから、おばさんの所に行くようにって言ったのか?蘭におっちゃんをせっつかせるんじゃなく、おばさんの方に仲直りをしてもらうようにと・・・」
「それでそうなるのも一つの結果というだけだ・・・蘭からすれば毛利さんが俺達と仲良くして妃さんと復縁をしないことが気に入らんのだろうが、俺から言わせてもらえば妃弁護士の側にも働き掛けなければ平等とは言わん・・・俺はその為にも蘭に妃弁護士の元に行くよう進めるようにと言ったわけだが、そこで妃弁護士が意地を張るなり本心から復縁をしたくないと蘭に言うのであればそれもまた結果の一つだ」
「なっ・・・お前ら、おっちゃんが離婚してもいいって言うのか!?」
そこから蘭についての話を進める中で復縁しても離婚してもいいといったように口にするルルーシュに、新一は信じられないと声を大きくする。
「離婚に復縁などそこから先の事に関しては家族間での問題で、俺達もだがお前が介入してもいい問題ではない。それに俺達が離婚するのはいけないなどといって、今の離婚はしてはいないといった状態だけ続けていろなんて言うのが最善だと言えるか?」
「そ、それは・・・」
「蘭はそれでも昔のように戻したいし、そういった気持ちを支えたいとお前は思うかもしれんが・・・それが出来るかもそうだが、出来んという事を理解することも必要だ。そこで妃弁護士が蘭の言うことも聞かず復縁に踏み切るような事がないと言うのであれば・・・いっそ離婚した方がまだマシだと俺は思うが、お前はそうは思わんのか?」
「っ・・・・・・それ、は・・・」
だが全くルルーシュは動揺することなく冷静に話を進めていって極めて答えを返しにくい問いを投げ掛けると、新一は案の定言葉を詰まらせ視線を背ける。
「・・・お前は蘭の気持ちを知っている上で、毛利さんに妃弁護士が悪い人でないからそうだと素直に頷けんのだろう。だがそれなら妃弁護士を毛利さんの元に戻すために自分で妃弁護士と話すなりするのもだが、何らかの策を蘭に授けてやれ。俺とカミーユは長年ろくに会おうとしなかった妃弁護士にそんなことが易々と出来るはずがないと思った上で、毛利さんに楽になってもらいたいと思ってそう言ったんだ。下手に夫婦でいるように努力してもらうよりはその方がいいとな」
「・・・っ!」
その反応が蘭に対しての想いがあるだろうと言いつつもカミーユも含め、蘭にではなく小五郎に寄るとハッキリ言い切るルルーシュに新一は絶句した。二人にはそこまでの考えがあるのだということを知ったのもあるが、それが決して間違いだとも新一からは否定出来なかった為に。
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