こだわり変えられない物に囚われ、様々な物がこぼれ落ちていく

後書きです。いかがでしたでしょうか?



まず今回のこの話を作ろうと思ったきっかけなんですが、新一と蘭が結婚してから仲は悪くなっても嫌いあってはいないという中途半端な状況から、周りとの軋轢を生むという話を書きたいなと思ったんです。それで何をクロスさせようかと考えていたんですが、二人の子どもの話は雲雀でやってたからこの際色々乗せてif編として書こうと思ったんです。



この辺りで前の短編の流れを引き継いでいる部分はありますけれど、新一と蘭の二人がうまく行くのってこの短編で出したような感じで結構綱渡りな部分は大きいと思うんですよね。新一のやることに付き合っていく蘭だけれど、それで不満を持ってしまえば今までのように付き合えなくなるなんていうのは。



そしてこの辺りは原作の作者が描くなら周りが何だかんだで二人の事をしょうがないみたいな感じで手助けというか、どうにかまた元のようにしてやろうみたいに動いてハッピーエンドになると思うんですが・・・歳を経れば経る程自分達の考えを変えることなんか出来ないってなる新一達に振り回されたり、改善が出来ないってなったらリアルに考えていくと周囲がそれに付き合ってやろうみたいな気持ちになんかなれないと思うんです。



ここら辺に関して優作夫妻が喧嘩して有希子が日本に帰ってきたって話が初期の頃にあって後で何だかんだと事件が起きて仲直りみたいな感じになりましたが、あれは夫婦間の問題に関してを周りにベラベラ話していなかった上でその流れがあったから丸く収まったと思うんですけど、あの流れって普通に見てみれば特殊も特殊な流れとしか言いようが無いんですよね。あんな事件が起きて有希子の不満を解決出来て元の鞘に収まりましたみたいなのは。



そしてこの話のように探偵稼業に蘭が付いてくる付いてこないはさておきとしても、新一がずっと探偵稼業にかかりきりで蘭に構わないというかこれが自分と結婚することであって分かってくれる・・・みたいな過信は優作夫妻の姿を見てきたのもあって自分達ならイケると思うと思うんですが、そこから発展して子どもを含めた周囲が呆れて見放していくという展開にしたいと思ったんです。面白いと思えたなら幸いですし、リアルに考えたら確かにこうなると思うと共感していただけたら尚幸いです。



後、最後に白蘭達が出てきた件に関しては本当は三人の視点から見た話も混ぜていこうかと思っていたんですが・・・それをやるとあまりにも長くなりすぎるということから断念する形になりました。ただそれでifの平行世界の話として書いていて白蘭達を出さずというのは何かなと思ったので、最後にねじ込みました。REBORNでは平行世界関連の事は未来編で散々やったからちょっぴりでも出さなくてどうするのかという感じで。



その上で最後があんな感じに終わったのはもう結末は一々言わなくてもいいだろうというように敢えて強調するためです。言っても言っても聞かなかった二人の結末なんて分かりきったことだと思います。



後書きは以上です。お読みいただきありがとうございました。









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