こだわり変えられない物に囚われ、様々な物がこぼれ落ちていく
「・・・そういうわけさ。貴方がどうにか今のままを保持したいと思っているかは重要じゃない。ここで重要なのは貴方がどうしたいかにどうするべきかを考え、母さんと話し合ってどういう結論を出すかだ。そして今の母さんの状況から考えればそうしたくないと現状維持だとか後回しにすることは母さんが辛くなることもそうだが、貴方の性格上後でにしたら自分基準でこれくらいの時間なら母さんも待てるだろうと自分基準で短い時間だからと勝手に考え、長時間結論を出さずに放っておくなんてことは全然有り得るだろうね」
「っ・・・だから恭弥は時間を空けずに蘭と話し合えっていうのか・・・」
「そういうことだ。ただ貴方達の性格とか行動パターンの関係から、どちらかが納得出来ないかどっちもが納得出来ないという結果になり得ることも考えられるだろう・・・仮に母さんにもう探偵稼業を辞めて事件が起きても絶対に関わらず自分と出来るだけ共にいろというのを絶対条件にされたら、貴方はそれに納得して我慢出来るかい?」
「そっ、それは・・・」
「答えにくそうにしているが貴方がそんなことを言われてはいそうですかと納得するとは思っていないし、かといって仮にそれらを全部聞き入れずに終わらせようとすれば母さんの不平不満は大いに溜まることになってしまう・・・その辺りでの話し合いでどちらにとってもの妥協点を見付けるか、そうでないならいっそ離婚した方がいいと僕は思ってるよ」
「はっ!?離婚って何でそこまで言うんだよ!?」
そうして恭弥がだからこそ話し合うことは必要だと淡々と語っていくのだが、その中で離婚と出てきたことに今まで散々黙らされてきた筈の新一は信じられないとばかりに大声を上げるのだが、恭弥はただ呆れたように首を横に振った。
「・・・貴方の性格に考え方は僕もよく知っているからこう言わせてもらうが、ここまで聞いても貴方は尚このように思うことだろうというのは想像がつくよ・・・言いたいことに感じていることは分かるけれど、それでも探偵として動きたいからどうにかそうなるようにしたいというようにね」
「っ!」
「どう少なく見ても当たらずしも遠からずといった反応だね。たださ、貴方達を別れさせたいみたいな気持ちから言うわけじゃなくて今のままを続けたいなんて言った所で、母さんがそれを受け入れるだけの状態になんかなれるわけがないだろう。なのに貴方はまたそれを我慢してくれと言うだけで済ませた場合だったり、いっそこれからずっと動けなくなるまで自分に付いてきてくれなんて言って、それで母さんがはいそうしますと二つ返事で頷くと思うかい?」
「っ・・・そんなことに、ならないとしか思えない・・・蘭のあの様子の事を考えると、それですんなり納得なんてとても済むと・・・」
「話を聞いただけだが僕もそう感じたからそう言ったんだが、それでも貴方がそういった探偵としてずっとといった考えをすっぱり切り捨てられる筈がないと思ったから、いっそ貴方にとっても母さんにとっても苦渋の選択肢となるかもしれないが離婚という選択肢もあると提示したんだよ。今の言葉で言うなら卒婚という形を取ってもう結婚してるんだからとか、色々あっても相手の事は好きなんだからどうにか相手を繋ぎ止めたいといった気持ちや考えを無理にでも持つのは止めて自由になるという選択肢をね」
「!!」
そのまま面倒だというような様子ながらも恭弥は新一の心の内を見透かしたような事を言っていった上で、蘭のことも含めて考えていけば離婚は二人の間での選択肢としていいと語っていき・・・新一はその中身に圧されながら相当な衝撃に顔を青くして身を震わせるしかなかった。
.
「っ・・・だから恭弥は時間を空けずに蘭と話し合えっていうのか・・・」
「そういうことだ。ただ貴方達の性格とか行動パターンの関係から、どちらかが納得出来ないかどっちもが納得出来ないという結果になり得ることも考えられるだろう・・・仮に母さんにもう探偵稼業を辞めて事件が起きても絶対に関わらず自分と出来るだけ共にいろというのを絶対条件にされたら、貴方はそれに納得して我慢出来るかい?」
「そっ、それは・・・」
「答えにくそうにしているが貴方がそんなことを言われてはいそうですかと納得するとは思っていないし、かといって仮にそれらを全部聞き入れずに終わらせようとすれば母さんの不平不満は大いに溜まることになってしまう・・・その辺りでの話し合いでどちらにとってもの妥協点を見付けるか、そうでないならいっそ離婚した方がいいと僕は思ってるよ」
「はっ!?離婚って何でそこまで言うんだよ!?」
そうして恭弥がだからこそ話し合うことは必要だと淡々と語っていくのだが、その中で離婚と出てきたことに今まで散々黙らされてきた筈の新一は信じられないとばかりに大声を上げるのだが、恭弥はただ呆れたように首を横に振った。
「・・・貴方の性格に考え方は僕もよく知っているからこう言わせてもらうが、ここまで聞いても貴方は尚このように思うことだろうというのは想像がつくよ・・・言いたいことに感じていることは分かるけれど、それでも探偵として動きたいからどうにかそうなるようにしたいというようにね」
「っ!」
「どう少なく見ても当たらずしも遠からずといった反応だね。たださ、貴方達を別れさせたいみたいな気持ちから言うわけじゃなくて今のままを続けたいなんて言った所で、母さんがそれを受け入れるだけの状態になんかなれるわけがないだろう。なのに貴方はまたそれを我慢してくれと言うだけで済ませた場合だったり、いっそこれからずっと動けなくなるまで自分に付いてきてくれなんて言って、それで母さんがはいそうしますと二つ返事で頷くと思うかい?」
「っ・・・そんなことに、ならないとしか思えない・・・蘭のあの様子の事を考えると、それですんなり納得なんてとても済むと・・・」
「話を聞いただけだが僕もそう感じたからそう言ったんだが、それでも貴方がそういった探偵としてずっとといった考えをすっぱり切り捨てられる筈がないと思ったから、いっそ貴方にとっても母さんにとっても苦渋の選択肢となるかもしれないが離婚という選択肢もあると提示したんだよ。今の言葉で言うなら卒婚という形を取ってもう結婚してるんだからとか、色々あっても相手の事は好きなんだからどうにか相手を繋ぎ止めたいといった気持ちや考えを無理にでも持つのは止めて自由になるという選択肢をね」
「!!」
そのまま面倒だというような様子ながらも恭弥は新一の心の内を見透かしたような事を言っていった上で、蘭のことも含めて考えていけば離婚は二人の間での選択肢としていいと語っていき・・・新一はその中身に圧されながら相当な衝撃に顔を青くして身を震わせるしかなかった。
.