望むことばかりを望んできた末路
ただそうして銃を持たせることは出来たが施設の件になるまで新一が事件に出会っても発砲はおろか銃を抜くこと自体がなかった為、もしもバイオハザードに出会ったらどうなるのか分からないという懸念をアリッサは感じていた・・・一応空いた時間ではちゃんと射撃訓練も含めたトレーニングをするようには言ってはきたが、人もそうだが人の形をしたモノやそうでないモノ相手でも実際に撃った経験がないことはどうなのかと。
そんな中で件の施設での事が起きたのだが、その結果として新一は無事に生き残っていたのである。襲い掛かってきた感染者達やBOW達を撃退して殺す形でだ・・・正直な話としてアリッサは新一は理屈としては分かったとは言いつつも、実際に出会えば撃てないと戸惑い殺されて終わりではないかと思っていた。そうなったとしたならもう自分がこの道を途中で死ぬことも有り得ると覚悟しながら選んだよう、新一が選んだことだからと思うようにしようと。
しかし現実はそうならずに新一が銃を撃つばかりか無事に生き残ったことに意外だという気持ちを抱いたのだが、ワクチンを打つことや身体検査の為に少しの時間をエージェントの元で過ごしてから帰ってきた新一はアリッサに迷う様子もなくまっすぐに言ってきたのである・・・実際にウィルスの驚異に出会うとは思っていなかったけれど、あれで本当にバイオハザードの驚異を身に染みて体感した。だからこれからはより一層アンブレラもそうだがウィルスを手に入れて何かを起こそうとする奴らを捕まえる活動に専念したいと思う・・・というように義憤に燃えて何の陰も落とさないというようにだ。
そんな様子にアリッサは本当に新一はこれからも活動を続けるのかと確認するように質問を向けた。特に感染者となった者達を見たことやゾンビを実際に撃ったことの感想もだが、これからも活動していくなら同じような残酷な事が起きることもそうだが、今回は連絡があったからすぐに来れたし助けることも出来たけれど場合によっては助けを出すことが出来ないだとか出しても助けが来るとも限らず、死ぬことも全然有り得る事を蘭を残すことを承知で続けるのかと。
だがそういった言葉に対して新一は実際にバイオハザードを体験して自分なら逃げるだとか殺さずに済ませられると思っていた甘さは感じた上で、あんなものを見て死ぬかもしれないからで逃げ帰るようなことはしたくない・・・というように言ったことにアリッサはならいいとそれで話を終わらせることにしたが、内心ではそんな様子に三つの可能性を感じていた。まず一つは新一は死ぬかもしれないという事実は認識はしても恐怖という事は感じていないのと、続いての一つは感染者はもう人間ではないのだから進んで殺したい訳ではないにしても殺すのは妥当な判断だと見ていて、最後の三つ目は・・・その二つを併せた考えを持っているのだという可能性は有り得ると。
特に二つ目に関しては施設に突入するまで探偵として自衛の為でも人を殺すことは有り得ないと、銃を使うことを危機に陥った事があってアリッサに怒られて尚拒否してきたのに、数多のゾンビを射殺してきたのは必要に駈られたからなのは勿論ではあるが、理屈としてもう人間ではない存在なのだから殺すことに躊躇う必要はない・・・というような物だったのではないかとアリッサは考えたのである。完全にゾンビを人間としてとは見ていないというか意識してないから出来たことだと。
ただこう考えたことに関してはアリッサは新一には言わなかった。言っても新一の性格なら仕方無いだとか反論をしてくるだろうこともそうだが、そこでアリッサの言いたいことを真に受けて変に迷われるのも面倒だと感じたからだ。そこで変に新一にもう人ではなくなったといっても元は人なんだという考えに葛藤することになっても、蘭が後で新一がこうなったんですけどと自分の元に突撃してくるだとか、そんな風に引きずったままで自分が活動をしなくてどうするというように考えて引き剥がそうとしても離れず、明らかに自分に負担が来るのが目に見えると。
だから新一がトラウマを持ってなさそうな事に関しては深掘りしないようにしようとアリッサは決めたのだが・・・そこから以降の活動でも新一は陰を落とすことなく活動をしていったのである。
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そんな中で件の施設での事が起きたのだが、その結果として新一は無事に生き残っていたのである。襲い掛かってきた感染者達やBOW達を撃退して殺す形でだ・・・正直な話としてアリッサは新一は理屈としては分かったとは言いつつも、実際に出会えば撃てないと戸惑い殺されて終わりではないかと思っていた。そうなったとしたならもう自分がこの道を途中で死ぬことも有り得ると覚悟しながら選んだよう、新一が選んだことだからと思うようにしようと。
しかし現実はそうならずに新一が銃を撃つばかりか無事に生き残ったことに意外だという気持ちを抱いたのだが、ワクチンを打つことや身体検査の為に少しの時間をエージェントの元で過ごしてから帰ってきた新一はアリッサに迷う様子もなくまっすぐに言ってきたのである・・・実際にウィルスの驚異に出会うとは思っていなかったけれど、あれで本当にバイオハザードの驚異を身に染みて体感した。だからこれからはより一層アンブレラもそうだがウィルスを手に入れて何かを起こそうとする奴らを捕まえる活動に専念したいと思う・・・というように義憤に燃えて何の陰も落とさないというようにだ。
そんな様子にアリッサは本当に新一はこれからも活動を続けるのかと確認するように質問を向けた。特に感染者となった者達を見たことやゾンビを実際に撃ったことの感想もだが、これからも活動していくなら同じような残酷な事が起きることもそうだが、今回は連絡があったからすぐに来れたし助けることも出来たけれど場合によっては助けを出すことが出来ないだとか出しても助けが来るとも限らず、死ぬことも全然有り得る事を蘭を残すことを承知で続けるのかと。
だがそういった言葉に対して新一は実際にバイオハザードを体験して自分なら逃げるだとか殺さずに済ませられると思っていた甘さは感じた上で、あんなものを見て死ぬかもしれないからで逃げ帰るようなことはしたくない・・・というように言ったことにアリッサはならいいとそれで話を終わらせることにしたが、内心ではそんな様子に三つの可能性を感じていた。まず一つは新一は死ぬかもしれないという事実は認識はしても恐怖という事は感じていないのと、続いての一つは感染者はもう人間ではないのだから進んで殺したい訳ではないにしても殺すのは妥当な判断だと見ていて、最後の三つ目は・・・その二つを併せた考えを持っているのだという可能性は有り得ると。
特に二つ目に関しては施設に突入するまで探偵として自衛の為でも人を殺すことは有り得ないと、銃を使うことを危機に陥った事があってアリッサに怒られて尚拒否してきたのに、数多のゾンビを射殺してきたのは必要に駈られたからなのは勿論ではあるが、理屈としてもう人間ではない存在なのだから殺すことに躊躇う必要はない・・・というような物だったのではないかとアリッサは考えたのである。完全にゾンビを人間としてとは見ていないというか意識してないから出来たことだと。
ただこう考えたことに関してはアリッサは新一には言わなかった。言っても新一の性格なら仕方無いだとか反論をしてくるだろうこともそうだが、そこでアリッサの言いたいことを真に受けて変に迷われるのも面倒だと感じたからだ。そこで変に新一にもう人ではなくなったといっても元は人なんだという考えに葛藤することになっても、蘭が後で新一がこうなったんですけどと自分の元に突撃してくるだとか、そんな風に引きずったままで自分が活動をしなくてどうするというように考えて引き剥がそうとしても離れず、明らかに自分に負担が来るのが目に見えると。
だから新一がトラウマを持ってなさそうな事に関しては深掘りしないようにしようとアリッサは決めたのだが・・・そこから以降の活動でも新一は陰を落とすことなく活動をしていったのである。
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