望むことばかりを望んできた末路
「まぁ最後の選択肢を与えるというか形式的な形でも全てを黙る形で自分だけか相手と共に日本に戻るか、それを拒否してアメリカに所属する形でもう日本に戻らず活動していくかに関してを二人まとめての形で投げ掛けた方がいいわよ。可能性は低いにしても蘭の為に戻るということもないとは言えないし、個人の探偵としてヒーローになりたい新一が地味でいて功績を功績として称えられない上に下手に逃げようとしたら制裁を与えられる・・・みたいな状況で蘭もそうなることにずっと耐えられるかと投げ掛けたら間違いなく嫌がるでしょうけど、その立場でも残ると言ったならもう逆らうことは許さないということを強調することも出来るでしょうしね」
「最後の選択肢か・・・上の方からは工藤新一には今回で是が非でも首輪をつけろと言われているが、そういった意味合いも含めて本当にどうするかを選択させた方がいいのかもな」
「えぇ。それと同時に彼の両親というか父親への牽制は新一がどちらを選ぶかに関わらず、是が非でもやるべきよ。今まで彼が何だかんだで自由に動けたのは父親がスポンサーになってきたことが大きいし、父親のコネがどれだけ広いかを把握しないままだとそのコネ次第では口出しをされるだけされて、貴方達が面倒なことになる可能性は十分に有り得ると思うわよ」
「・・・それだけのコネがあるとアリッサは見ているということか」
「えぇ。どれだけかのコネがあるかまでは私は正確には把握はしていないけれど、父親もアメリカで事件に関わっていたり小説家として注目されていたことから顔の広さは相当と見ているわ。だから可能なら両親もその場にいさせるか話を聞かせるなりした上で、そのコネクションを洗った上で邪魔される可能性がある人物がいるなら先に牽制をかけておくべきよ。下手に無視出来ない立場の人間からの言葉が出てきたら面倒なことになる可能性は十分にあるわ」
「・・・分かった。そうせず余計な事になっても面倒だろうから後で両親を無理矢理にでも呼べるようにしよう」
その上でいかに対応すべきかをアリッサは詳細に語っていき、レオンが納得して頷く様子に少し目を細める。
「・・・大方言うべき事は言い終わったから今度はこちらから聞きたいことがあるんだけれど、答えれる範囲で答えてくれれば構わないわ」
「・・・何を聞きたいんだ?」
「貴方というかアメリカは新一をエージェントとして使うつもりでいるのかしら?今是が非でも首輪をつけろと言われたと言っていたけど、それは新一の推理力をあてにしてということから?」
「・・・そこか」
そのまま聞きたいことがあるとアリッサは口にするのだが、そこで新一に何を求めているのかと問い掛ける中身にレオンはそっと目を閉じる。
「・・・推理力に期待していない訳ではない。それ以上に期待されているのは単純に生き残る力が注目されたためだ」
「生き残る力?」
「あんたもラクーン事件を生き残ったから分かるだろうが、バイオテロは単純に体を鍛えて強くあれば問題なく生存出来るというような物じゃない・・・運も含めた全てをかけなければ生き残れない物だ。現に俺もラクーン事件の時、少しでも間や運が悪ければ今こうして無事に活動など出来ていなかった事は今となっては承知している」
「・・・そうね。私も命からがらラクーンシティから逃げる事は出来たけれど、Tウィルスのワクチンを接種出来なかったらゾンビとなって殺されていたでしょうね」
そこでレオンは生き残る力と言うのだが、自身もその力が無ければ死んでいたと語る様子にアリッサも否定出来ないと重く首を横に振る。
・・・ラクーンシティでの事件でレオンとアリッサの二人は数少ない生き残りの人間として今も生きているが、生き残った経緯が経緯なだけに自分の実力だけで生き残ったなどという認識は一切無かった。特にアリッサはウィルスへの抗体を持たなかった事と同じように脱出してきた者から脱出後にワクチンをもらう形で接種出来なければ、折角脱出したというのにウィルスの影響からゾンビになっていたのだ。
その事から二人は実力だけでどうにかなった訳ではないと感じたのだが、だからこそレオンは生き残る力があると新一の事を評したのである。前歴があったこともありだ。
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「最後の選択肢か・・・上の方からは工藤新一には今回で是が非でも首輪をつけろと言われているが、そういった意味合いも含めて本当にどうするかを選択させた方がいいのかもな」
「えぇ。それと同時に彼の両親というか父親への牽制は新一がどちらを選ぶかに関わらず、是が非でもやるべきよ。今まで彼が何だかんだで自由に動けたのは父親がスポンサーになってきたことが大きいし、父親のコネがどれだけ広いかを把握しないままだとそのコネ次第では口出しをされるだけされて、貴方達が面倒なことになる可能性は十分に有り得ると思うわよ」
「・・・それだけのコネがあるとアリッサは見ているということか」
「えぇ。どれだけかのコネがあるかまでは私は正確には把握はしていないけれど、父親もアメリカで事件に関わっていたり小説家として注目されていたことから顔の広さは相当と見ているわ。だから可能なら両親もその場にいさせるか話を聞かせるなりした上で、そのコネクションを洗った上で邪魔される可能性がある人物がいるなら先に牽制をかけておくべきよ。下手に無視出来ない立場の人間からの言葉が出てきたら面倒なことになる可能性は十分にあるわ」
「・・・分かった。そうせず余計な事になっても面倒だろうから後で両親を無理矢理にでも呼べるようにしよう」
その上でいかに対応すべきかをアリッサは詳細に語っていき、レオンが納得して頷く様子に少し目を細める。
「・・・大方言うべき事は言い終わったから今度はこちらから聞きたいことがあるんだけれど、答えれる範囲で答えてくれれば構わないわ」
「・・・何を聞きたいんだ?」
「貴方というかアメリカは新一をエージェントとして使うつもりでいるのかしら?今是が非でも首輪をつけろと言われたと言っていたけど、それは新一の推理力をあてにしてということから?」
「・・・そこか」
そのまま聞きたいことがあるとアリッサは口にするのだが、そこで新一に何を求めているのかと問い掛ける中身にレオンはそっと目を閉じる。
「・・・推理力に期待していない訳ではない。それ以上に期待されているのは単純に生き残る力が注目されたためだ」
「生き残る力?」
「あんたもラクーン事件を生き残ったから分かるだろうが、バイオテロは単純に体を鍛えて強くあれば問題なく生存出来るというような物じゃない・・・運も含めた全てをかけなければ生き残れない物だ。現に俺もラクーン事件の時、少しでも間や運が悪ければ今こうして無事に活動など出来ていなかった事は今となっては承知している」
「・・・そうね。私も命からがらラクーンシティから逃げる事は出来たけれど、Tウィルスのワクチンを接種出来なかったらゾンビとなって殺されていたでしょうね」
そこでレオンは生き残る力と言うのだが、自身もその力が無ければ死んでいたと語る様子にアリッサも否定出来ないと重く首を横に振る。
・・・ラクーンシティでの事件でレオンとアリッサの二人は数少ない生き残りの人間として今も生きているが、生き残った経緯が経緯なだけに自分の実力だけで生き残ったなどという認識は一切無かった。特にアリッサはウィルスへの抗体を持たなかった事と同じように脱出してきた者から脱出後にワクチンをもらう形で接種出来なければ、折角脱出したというのにウィルスの影響からゾンビになっていたのだ。
その事から二人は実力だけでどうにかなった訳ではないと感じたのだが、だからこそレオンは生き残る力があると新一の事を評したのである。前歴があったこともありだ。
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