舞い戻った一つの仮面により感情は移ろう

後書きです。こんな感じにまとまりましたが、いかがでしたでしょうか?



この話は前のペルソナ3の短編で書くのは駄目だと思った荒垣とくっつくという展開を改めて考えていったんですが・・・まず一つ考えたこととして、組織関連の事が終わった後だともう介入させても手遅れだと感じたんです。その時だともう新一と蘭は完全に気持ちが結び付いてしまい、荒垣に限らず他の誰が介入しても二人の気持ちの固さは変わらないどころか、邪魔するなら立ち向かうと一層強固になって抵抗するだろうと。



なので前の短編では中学から一貫して関わらないというようにしてましたが、高校で一人戻ってというのが色々収まりがいいだったりもありますが・・・本気の度合いも強まると思うんですよね。新一達の事をどうにか思ったから離れたけれど、やっぱりその事を放っておきたくないというのは蘭達に対し様々に強い気持ちがあるという度合いが。



なので一学年蘭達より上なのもあって蘭からすれば中学三年から高二の頭くらいまで交流があるわけですが、流石にそこまでの時間があればある程度腹芸が出来て頭のいい存在なら新一に対しての不信感を抱かせるための仕込みはいくらでも出来ると思います。昔からの縁がある事に加えておっちゃんに園子の手伝いがあるなら尚更に。



まぁその辺りでやっぱり普通ならやらないだろう新一の一人暮らしの事で様々に心理的に攻めていく訳ですが・・・ここら辺は私は冗談抜きにこの短編で出てきたよう、新一に蘭達の手助け無しで一人暮らしで家を綺麗に保つだとか料理をキッチリするだとかをすることは無いだろうとしか思ってません。というか本当に蘭を主に周りの面々に新一のサポートを自然としてもらうことが当然ということを前提に、二人は海外暮らしを敢行したとしか私には思えてなりません。新一の性格や行動パターン的に家事全般を手を抜かずやるようなことはしないのは二人は分かるけれど、新一を気にかけて蘭が来るから大丈夫だろう・・・みたいな事を計算していざ帰ってきても家は荒れてないし、新一の状態も悪くないようになっているだろうと。



その上でちょっと脱線する形になりますが、まじっく快斗の方でも母親が快斗を家に一人置いて自分は何もせず周囲にさせるというか、自然と中森親子が主に当然のように世話やら食事の準備やらやってるというように描いてます・・・この話ではまじっく快斗側には突っ込みはしないものの、こういったことを考えると金の余裕が心の余裕であるのはまだ良しとしても、コナン側も含めたこの世界の倫理観ってちゃんとしてないというかガバガバなんだな~って改めて感じるんですよね。



そりゃちょっとズレが生じたらこんな生活なんか破綻が生じるだったり、子どもの人格形成にも大きく影響する・・・だから事件やら何やらがバカスカ起きるのもある意味間違ってなくて、現実的に見ればおかしいとしか思えないという事が出てくるという結果になると。だからこそ外から見た事を突き付けると共に、そこから突き崩していく形を取ったのですが納得していただければ幸いです。



後、この短編のその後に関しましてはもう二人はゆっくり着実に別れることなく仲を深めていって新一の想いは空しく、結ばれてしまうと簡潔に思ってください。そしてその頃にはもう蘭は新一と出掛けるだとかはもうその度事件が起きる事から、新一の事は友人としての格も下げられる事になったと。



後書きは以上です。お読みいただきありがとうございました。









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