「・・・ちょいと話がズレたから話を戻すが、そんなもんだから蘭も新一や優作さん達の事に関しちゃいかがなものかって気持ちになってるようなんだけどよ・・・一応話を聞きゃ新一が余裕を持って暮らせるようには金は振り込むしいつでも連絡をしてもらっても構わないと新一には言うからって優作さんからは話をされたんだが、高校生に上がる程度のガキにそんな生活をさせる事に関しちゃ百歩譲って二人もだが新一本人が乗り気だから仕方無いもんだと思うようにはするつもりだが・・・それでいざ一人暮らしをしたらあいつの生活の質が一気に酷くなりそうなのは目に見えてる。お前と違って新一が家事についてを自分の為だからって張り切るなんて事はしないのは付き合いから分かるからな」
「・・・確かに工藤の性格を考えりゃこまめに掃除なんてしそうに無いってのもそうですけど、食事なんか食えりゃいいって程度に手抜きになるでしょうね。自分の好きなものばかりを食べてくるか買ってくるか、もしくは食べること自体が煩わしくなったからこれだけ飲めば一日の栄養素が取れるサプリと飲み物だけの食生活になるかの二択辺りになる可能性は高いと思いますよ」
「嫌な想像だな・・・好きなものばかり食ったり買うのはまだしも、サプリだけで全部済ませるなんて生活になるなんてのは極端過ぎてよ・・・」
「誰かのサポートがなくて一人での生活なら芸能人やらがテレビでそう言って生活してるからでやりかねない可能性は捨てきれないと俺は見ています。工藤は別に食うこと自体を拒絶はしなくても料理にかかる手間隙を取るくらいなら、もうパッパとサプリで済ませて推理小説を読んでる方が余程有意義に時間を使えるみたいな考えになるようにです」
「あ～・・・あいつからすりゃ合理的みたいに考えての事って感じになってか・・・」
小五郎は気を取り直すように頭を上げて話を戻して荒垣もその様子に表情を戻して話をしていくのだが、新一の高校からの食生活についてに小五郎は頭に手を当てる。合理的と言えば聞こえはいいが、実質的に物臭だったりやりたいことばかりを優先する為の選択をしかねないことに。
「・・・この推測に関しては絶対にそうなるとは限りません。けれど工藤の性格を考えればそうならないとも限らないとも言えませんが、だからこそと言うべき形で今言わせてもらいますが・・・毛利にも今の話をした上で、少なくとも高校に入ってからの最低でも三ヶ月くらいは工藤の身の回りの世話をするように動くのは我慢して止めるようにと言ってください。理由としては工藤一人で一人暮らしなんてものをしてどうなるかというのを本人に確かめさせると共に、毛利が押し掛け女房のような形で身の回りの世話をするようなことをしても工藤の為にならないどころか、毛利が勝手にやってくれてる事が当然の日常とされるだけでも良くないですけれど、それで自分一人で暮らしていても大丈夫だなんてナチュラルに考えられるのを避けるためにです」
「っ・・・そう聞くと気持ちは良くねぇが、確かに納得は出来るな・・・蘭が足しげく新一の元に通うことでようやく新一の生活の質は保たれるかもしれねぇが、それを当然だというように思わせちまったら色々と良くねぇって事はな・・・」
「はい。だから工藤の一人暮らしが確定したなら毛利にはそれらについてを伝えた上で、その三ヶ月は工藤には余程の事が無いなら我慢して手助けをしないようにと言うのもそうですけれど・・・もし工藤自身が努力をしない形で生活の質を下げていたならそれ以降から手助けをしたいかどうかも含めて、どうするか決めるようにも言うべきだと思ってます」
「・・・そこまで我慢したんだからもう新一の世話をしてもいいみたいな風に思わせるんじゃなく、それからの新一との関係についても含めて考えさせるためか・・・」
「そうなります」
荒垣は一応というように予防線といった言葉を口にしつつも新一が駄目だった場合についてを真剣に話していき、小五郎は苦い顔をしつつもその中身を真剣に受け止めていく。









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