かっさらわれる獲物と突き付けられる自分本意
「・・・そういうことなら我々だけで事に挑もう。江戸川コナンの事は勿論だが、それまでの経緯からしてFBIに関しても信用出来る物ではないのだろう。だから我々だけで行くべきだが、ボスやラムに関しては正体を隠してる事からバレないように少数精鋭で突撃するべきだろうから、話に出てきた面々が関わらなくても問題はないだろう」
「えぇ。過ぎた人数は却って気取られる可能性があるでしょうし、奴らにコナン君がいたら自分が自分がと一番に突撃しかねないでしょうからその方がいいでしょう・・・後は問題が何かと言えばボスやラムを捕縛した後の組織をどのように解体していくかですが・・・」
「まぁその辺りは組織の拠点がある国の捜査機関に任せるべきだろう。その点でこの日本は組織の本拠地だから色々あるだろうから苦労するだろうし、二人を捕縛出来たなら忠誠心のある幹部達が奪還に来るだろう事も予想がつくから、ワシも組織の事が一段落するまでは協力するしICPOから人員を割いて日本に来てもらうように頼むように連絡しよう」
「そんな、そこまでするなんて・・・」
ただすぐに銭形は表情を引き締め今後の事を話していくのだが、ICPOから人を呼ぶとの声に安室は遠慮したそうに困惑の声を漏らす。この辺りは銭形は今回は仕方無いにしても、他国の機関を招いて協力したくないという安室自身の気持ちがあってである。
「この件に関してはICPOも組織の壊滅を願っている上で、こうして協力してもらっていることでICPOも人員を回してくれるだろうから問題ないと見てくれるだろう・・・ただどちらかと言えば問題になるのは下手に時間が経てばそのFBIやら江戸川コナンも異変を察知して、そいつらも組織の壊滅に乗り出してくることだ。そして安室君に言ってくることだろう・・・ボス達の捕縛に成功したこともそうだが何で組織の壊滅の為に声をかけてくれないんだと、協力の申し出を公にしてきていないにも関わらずさも自分達は同じ目的を持つ同士なんだからであるとか、共に事にあたるのが正しいだろうと言わんばかりの事をな」
「っ!・・・だからそういった声を退けるという意味でもICPOの増援を受け入れた方がいいということですか・・・空気感で非難されるようなことを無くすためにも、貴方だけじゃないICPOとも協力することで正式に声をかけてきてない彼らに文句を言われる筋合いはないと告げるために・・・」
「そういうことだ」
だが銭形が返してきた言葉に、驚きつつもその中身に安室は複雑そうにしながらも納得というか、そちらの方がいいのではというように漏らした・・・確かに協力をしたくないという気持ちに変わりはないが、それでも銭形の言うようなことをコナン達が言い出してくるような事を我慢するかどうかと言われるのと、どちらを選ぶかと安室が言えば・・・
「・・・分かりました。増援を受け入れることにしますし、組織の壊滅を為すまで協力しあいましょう。僕個人として彼らと協力したいと思えないということは否定出来ませんが、銭形さんからの話を聞いた事からその話のように活動をされて戦果を挙げられたら僕達もそうですが、公安自体も奴らに好き勝手をされることで面子を保てなくなったり日本の事だから後始末を頼むと、残務処理みたいなことをさせられかねない可能性も大いに有り得ると感じましたからね」
「あぁ、なし崩し的に君達にそうすることを頼んでくるのではと危惧してるというわけか」
「えぇ。ですが貴殿方と正式に協力体制を取っていると証明すれば、彼らの勝手な行動や捜査を突っぱねる理由付けになりますからね。ですので上層部には僕から話をしますので、よろしくお願いします。銭形さん」
「あぁ、こちらこそよろしく頼む」
・・・より気に入らない方を排除するという答えの方だった。安室はそう選ぶと笑顔と共に告げて改めて協力しあおうと告げ、銭形もまた同じように笑顔で頷いた。FBIや江戸川コナン達を自由にさせないでいて、尚且つ自分達は組織の壊滅をしていこうと。
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「えぇ。過ぎた人数は却って気取られる可能性があるでしょうし、奴らにコナン君がいたら自分が自分がと一番に突撃しかねないでしょうからその方がいいでしょう・・・後は問題が何かと言えばボスやラムを捕縛した後の組織をどのように解体していくかですが・・・」
「まぁその辺りは組織の拠点がある国の捜査機関に任せるべきだろう。その点でこの日本は組織の本拠地だから色々あるだろうから苦労するだろうし、二人を捕縛出来たなら忠誠心のある幹部達が奪還に来るだろう事も予想がつくから、ワシも組織の事が一段落するまでは協力するしICPOから人員を割いて日本に来てもらうように頼むように連絡しよう」
「そんな、そこまでするなんて・・・」
ただすぐに銭形は表情を引き締め今後の事を話していくのだが、ICPOから人を呼ぶとの声に安室は遠慮したそうに困惑の声を漏らす。この辺りは銭形は今回は仕方無いにしても、他国の機関を招いて協力したくないという安室自身の気持ちがあってである。
「この件に関してはICPOも組織の壊滅を願っている上で、こうして協力してもらっていることでICPOも人員を回してくれるだろうから問題ないと見てくれるだろう・・・ただどちらかと言えば問題になるのは下手に時間が経てばそのFBIやら江戸川コナンも異変を察知して、そいつらも組織の壊滅に乗り出してくることだ。そして安室君に言ってくることだろう・・・ボス達の捕縛に成功したこともそうだが何で組織の壊滅の為に声をかけてくれないんだと、協力の申し出を公にしてきていないにも関わらずさも自分達は同じ目的を持つ同士なんだからであるとか、共に事にあたるのが正しいだろうと言わんばかりの事をな」
「っ!・・・だからそういった声を退けるという意味でもICPOの増援を受け入れた方がいいということですか・・・空気感で非難されるようなことを無くすためにも、貴方だけじゃないICPOとも協力することで正式に声をかけてきてない彼らに文句を言われる筋合いはないと告げるために・・・」
「そういうことだ」
だが銭形が返してきた言葉に、驚きつつもその中身に安室は複雑そうにしながらも納得というか、そちらの方がいいのではというように漏らした・・・確かに協力をしたくないという気持ちに変わりはないが、それでも銭形の言うようなことをコナン達が言い出してくるような事を我慢するかどうかと言われるのと、どちらを選ぶかと安室が言えば・・・
「・・・分かりました。増援を受け入れることにしますし、組織の壊滅を為すまで協力しあいましょう。僕個人として彼らと協力したいと思えないということは否定出来ませんが、銭形さんからの話を聞いた事からその話のように活動をされて戦果を挙げられたら僕達もそうですが、公安自体も奴らに好き勝手をされることで面子を保てなくなったり日本の事だから後始末を頼むと、残務処理みたいなことをさせられかねない可能性も大いに有り得ると感じましたからね」
「あぁ、なし崩し的に君達にそうすることを頼んでくるのではと危惧してるというわけか」
「えぇ。ですが貴殿方と正式に協力体制を取っていると証明すれば、彼らの勝手な行動や捜査を突っぱねる理由付けになりますからね。ですので上層部には僕から話をしますので、よろしくお願いします。銭形さん」
「あぁ、こちらこそよろしく頼む」
・・・より気に入らない方を排除するという答えの方だった。安室はそう選ぶと笑顔と共に告げて改めて協力しあおうと告げ、銭形もまた同じように笑顔で頷いた。FBIや江戸川コナン達を自由にさせないでいて、尚且つ自分達は組織の壊滅をしていこうと。
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