人の愛も仮面も変わるもの

後書きです。



まず何と言うか・・・ちょっとこの話に関してもう一つ書こうとした部分があったんですが、そこは書いてる内にちょっと無理だなと思いつつ路線変更してそこは書かないようにして結末を変えました。それでその結末が何かと言うと蘭が再婚するまでを盛り込む予定だったんです。



この話を書き出した当初はそうしようかと思っていました。ですが書いていく内にこんな風に美鶴達が距離を取っているのに、実は再婚相手として考えていた荒垣と結び付くなんて有り得ないだろ・・・と考えてこんな風になってしまったんです。元々は荒垣のぶっきらぼうな態度と新一とは違う優しさやらに惹かれた上で、離婚をした後に荒垣と交流したことにより再婚という流れのつもりでした。



しかしその辺りは不自然だから断念し、こんな風な話になりました。その上でこの話がなんでペルソナ3からなのかは途中まで書いて今更全部書き直しなんて出来ないと思ったのと、もうここまで来たならこのままでという開き直りからなのでそこはご了承をお願い致します。



ただここで話の中身に関してなんですが・・・新一は探偵稼業にかまけて家の事や蘭とのコミュニケーションを疎かにするみたいなことは、やけに事件やらが舞い込みやすい補正がずっと残ったままなら大いに有り得ると思ってます。そしてその上で新一は蘭に対して理解を求めるだったりすると思います。ただ子どもが出来る前までならともかく、子どもが出来てからの蘭がそんな新一を好意的に思うのか・・・とリアルに考えてみた結果がこの話なんです。



この辺りはコナンの作者はリアルに考えて描かないというか、やはり新一に呆れつつもこれでこそ新一だよね・・・みたいに微笑を浮かべるみたいな形で書く時があれば書くと思いますけど、子どもが出来て育てる過程を経てもそれだともう蘭は言葉が悪いのを承知でストレートに言うと、新一に惚れすぎでラリってるとしか言いようがないと思います。まぁその辺りは流石に手助けはおっちゃん達に借りれるとは言え、一人で子どもの面倒やら家事やらをやってきたなら普通に見ればいかに蘭でも音を上げるかと思いましたので、こうなりました。



まぁそこで子育てもそうなんですが・・・そもそもの話として新一に率先して家事をやるイメージが私の中にないんですよね。コナンの話の中で蘭や園子と工藤家の掃除をしている場面は覚えてますが、あれって蘭が新一がいないんだからやらなきゃみたいなことでやっていたことだと思うと同時に・・・新一が住んでいないからというのもそうですけど、新一はそもそも蘭が来るなら掃除はしないか自分の手が届く範囲しかしてなかったんじゃないかって考えたんです。新一の性格的に使わない部屋や場所まで綺麗にする必要ないだろうって。



その上でこの話を書く前に皆さんに新一に性欲があると思うかと聞いたことがありますが、この辺りはあると蘭限定でと答えてくださった方がいらっしゃいましたが私もそれは納得しました・・・ただ何と言うか蘭と比べて新一の目移りのしなさに関しては一途というより、異常な感じがします。蘭は新出先生だったり新一に似た顔のキャラだったりに頬を染めてたりするのに、新一は水場の場面で水着着てる女性は園子含めて他にいるのに蘭以外に頬を染めたりスケベ心を持ったような様子がない・・・性欲が無いわけではないにしても、ここまで来ると一途と片付けるには何か色々おかしな気がしたんです。



それで色々考えていく内にメタ的な事を言うなら蘭は気持ちを揺さぶられることはあるけど、新一は蘭以外には脇目は出来るだけ振らせず一途でいさせたいしそう見せたいという作者の思惑があるからだと思うんですが・・・そんなメタ的な考えを抜きにして考えると、愛情はともかく性欲に関しては無いわけではないにしてもそれをおくびにも出さないようにするのがカッコいい男の在り方だと思うからこそというのと、蘭に性欲のままヤりたいヤりたいと言って嫌われたくないという考えを抱くだろうことから、性行為に関しては及び腰ではないにしても積極的にはならないんじゃないかと思います。子作りではない夫婦の営みも自分から誘うのはカッコよくないだったり、コミュニケーションなら普通の会話で十分だというよう。



まぁそんな考え方のままがダメというかズレが生じたから蘭と距離が空いたといったようになったわけですが、いざ別れるとなったら新一はこの話のように自分は間違ってないとしか言いそうにないと思うんですけれど・・・納得していただければ幸いです。



後書きは以上です。お読みいただきありがとうございました。









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