人の愛も仮面も変わるもの

「あぁ。だから蘭としちゃもう新一が態度を改めないなら離婚以外にないって事だってよ。そんで一応俺からそういうことを言ってたって言っても、お決まりの言ってることは分かるけど依頼がに仕事が・・・って風にしか返してこなかった。んなもんだから仕事がしたいだとかしなきゃならねーってんなら好きにすりゃいいけど、もういっそそれなら蘭達がいるから家に帰らないといけないみたいな考えにならなくて済むって思えって言っといたよ。蘭の声にも仕事がで応えることをしないってんならその方が集中出来るとでもな」
「・・・それで新一はどう言ったんですか?」
「否定したそうだったが、なら仕事をセーブして家族との時間をちゃんと取れるのかに取ろうと思わないのかって言ったら声を詰まらせて、取りたいけど仕事が・・・で終わりだよ。そんなもんだから俺ももう新一は駄目だと思ったから、離婚するべきだって思ってる。離婚して新一がどうなるかなんざ分からねーが、少なくとも一回痛い目を見ないとあいつは心変わりなんざしねーだろうし・・・何ならそこまで痛い目に合うならこそもういっそ家族なんかいない方がいいし、仕事に集中出来るからその方がいいって思うようになってくれって思ってるくらいだ。もういっそその方が俺達としちゃ楽だからな」
「・・・確かにもうその方が色々と収まりは良さそうですから、蘭への気持ちが無くなってくれることも含めてそうなった方がいいでしょうね」
そうして小五郎が新一と会った際の話についてを口にしていき、湊が続きを促すように聞いたその中身に同意するように頷く。もう仕事に専念した方がいいという気持ちや考えは理解出来た為に。
「・・・そういったこの人の話を聞いて私も同意したし、離婚をした方がいいという考えになったわ。ただその上で私は蘭にはこの件だとか子どもの事が落ち着いたら、パートなり私達の手伝いなり何なりで働いてもらう形で社会に出てもらうようにすると話をしたわ。新一君との生活では工藤の家に住んでることや優作さんの援助もあって専業主婦でいられただろうけれど、離婚したから私達の所で家事は担当はするけれど仕事は何もしないなんて事は駄目だって言ってね」
「それで、蘭は了承したんですか?」
「えぇ。最初は働いたことがないから不安だと言っていたけれど、離婚をすることもそうだし親権を持つのなら蘭自身にも働いてもらってお金を入れて親の勤めを果たさないなら、私達は家には置かないようにするって言ったら頑張って働くと言ったわ。この辺りはもう大人ということもだけど、親として新一君と別れることを選んで片親になるのならその分ちゃんと働く姿を見せるようにしなさいと言ったらね」
「それで蘭も一念発起したということですか」
「そうね。ついでに言うなら新一君のような感じには子どもを成長させたくないとも言っていたわ・・・新一君の性格や人格自体は悪いものではないとは分かってはいるけれど、もう新一君みたいな考え方だとか動き方をするような成長をしたら将来的な事を考えると、私のような人がまた増えるだけになるだろうからとね」
「・・・俺個人の感想としてもその方がいいと思いますよ。とてもじゃないですけどこれまでの感じだと新一のようにとなると、余程波長の合う相手じゃないと結婚しても二の舞になるのが関の山だと思いますからね」
更に英理が親としての立場からちゃんと教えと共に厳しく行くという話をしていくと共に、蘭も新一のような子どもにしたくないと強い決意を浮かべていると聞いた湊も感じ入るようにその言葉に同意しながら頷いた。とても共感出来るというよう。


















・・・そんな風な気持ちを聞いた湊は報告も終えたし時間も遅いからそろそろお暇しますと言い、英理の事務所を後にした。









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