人の愛も仮面も変わるもの

「・・・そもそも今回の新一と蘭の件に関しては、蘭が園子に相談という形で苦悩を口にして助けを求めてきたことから始まっています。その上で園子から美鶴さんに話が行って毛利さんや荒垣さん達や俺にと広まってきましたが、これは話を聞いて蘭の気持ちが分かるから手助けをしたいと思ったから俺も動いているんです。その上で聞きますが、貴方達二人は新一から蘭との関係に関して取り成してくれみたいなことを言われて美鶴さんに連絡したんですか?」
「・・・いや、たまたま日本に帰ってきたらこういう状況だと聞いたから久しぶりに君達に顔を合わせようと思ったのもあってなんだが・・・正直こんな風に言われると思っていなかった上で、私達がいかに軽い気持ちで新一達の問題だったり君達が本気でいるのかをまざまざと知らされたよ・・・」
「・・・私もキツかったけれど、話を聞かせてもらって良かったと思ってる・・・多分じゃなく湊君から話を聞かせてもらえなかったら、私達はただ軽い気持ちで新ちゃん達の事とかちゃんと考えてなかった事を気付いてなかったんだと思うから・・・」
そこで湊が少し話の流れを変えた上で新一に頼まれて来たのかと聞くと、優作が否定を返した上で自身の浅はかさを嘆くと有希子も同じように漏らす。これまでの話がこれまでになく効いているというよう。
「そういうように言うのなら俺が言うようにこの件だけは貴方達は助けを出すようには関わらないようにした上で、今のままの新一が変わらないなら離婚を蘭が切り出す事になると思います。そうなったら今の話を聞いたから予感出来るかと思いますが、新一が最後の頼りにしてくるのは貴方達になるでしょう・・・その時は俺からこういった話をされたというように言っても構いませんから、貴方達は擁護やら仲を取り持ってくれといった要請は断るようにしてください」
「それは今までの話から分かるが、湊君がそう言ったと言っていいのか?」
「むしろ言わなければこれまでの貴方達のことから誰かに何かを言われたからこうなったんだと、蘭との関係だったりについてを考えるよりそう言ったのが誰かという犯人探しの方に執心して、気持ちがそっちに傾くのが目に見えてますから」
「・・・確かに新一からすれば私達がいきなりそうなるのはおかしいと疑問に思うだろうから、湊君が言ったと言う方がこれまでの話の中身だったり蘭ちゃんの方に集中させやすいということか・・・」
「そうなります」
それで改めてこの後の対応についてを言う湊に優作は今の話について話す事を疑問視するが、新一の事を理解しているといった様子の返しにまた否定出来ないと有希子共々何とも言いがたそうな様子を浮かべる。それこそ湊の言うよう、新一は蘭の事より分からないことの解明に集中するだろう光景が浮かび。
「だからそういうように対応してくれればいいですが・・・貴方達が将来的に日本に戻るかどうかも含めてどうするか考えるべきだと俺は思っていますが、同時に新一にも貴方達との関係だったり様々な考え方に関してを含めて考える時間を設けさせるべきだと思います。特に蘭と離婚しないならしないと抑えられたとしてもですが、離婚した場合なら尚更に他者との接し方についてをです・・・その上でまだ新一が言い分は分かるけれど依頼を解決するのが人の為にもなるからいいだろうみたいな考え方を変えられないなら、その時は色々と貴方達もどうするかを決めるべきだと思います」
「色々って・・・」
「一つ例を挙げるなら蘭との再婚もそうだけど他の女性との結婚に踏み切るようなことがあれば、貴方達が是が非でも止めるかもしくはその後の尻拭いはしないと突き放すか・・・そもそも新一に結婚自体しないように言い含めるかです」
「け、結婚自体しないように・・・!?」
更に湊が今後の対応についてを話す中で色々とと切り出す中身に有希子は恐る恐る問い掛けるが、結婚についての話の中でそうさせることすらとの返しに信じられないと驚愕した。何故そこまでの事をとばかりに。









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