人の愛も仮面も変わるもの
「・・・その上で言わせてもらいますが、貴方達はさっきは俺達に仲の改善の為の口添えだったり別居の改善だったりを要求してきましたが・・・二人の間の問題に関して元に戻って欲しいと願うこと自体は別に構いません。けれど蘭に毛利さん達もそうですし美鶴さん達は新一との関係や行動に関してこのままではいけないと思ったからこそ、今のような別居生活をした方がいいとなったんです・・・なのに、貴方達が言ったことはなんですか?別居生活をどうにかしたいということだけに着目して解決したいっていうだけ・・・そしてその上で聞きますが、別居生活についてだったり今までの話を聞いて、自分達が新一達の為にも日本に拠点を完全に戻そうだったりしばらくでもこっちで暮らそうみたいな考えは浮かばなかったんですか?」
「そ、それは・・・その・・・」
「え、えっと・・・な、なんでいきなりそんなことを聞くの湊君・・・?」
「言葉を選ばずに言ってしまうなら、今後のことも含めて本腰を入れて日本に帰るつもりもなくて調子のいいことだけしか言う気がないなら、もう部外者でいてほしいというのが俺の本音です」
「「っ!?」」
・・・そしてここで不穏な問い掛けをした上で湊がハッキリと告げた飾らない本音に、二人は絶句して信じられないといった顔を浮かばせるしかなかった。新一達の家族の筈なのに、そこまでのことを言われるなんて微塵も思ってなかったというように。
「・・・俺も新一達の事に関してを聞いたのは美鶴さんからなので詳しく関与していないだろうと言われたらそこまでですが、それでも俺も話を聞いたからには二人の事に関してどういう結論を出すにせよ終わるまでは関わろうと思いました。その結果としてどちらもなのかどちらかだけなのかはともかくとしても、涙を飲むような結末になるとしてもと・・・だからこそ俺は納得出来る結論を出すためにも時間をかけた方がいいという荒垣さんの意見にも賛成しましたし、それで毛利さん達に蘭も真剣に考えて別居生活をすると決めました。その上で新一は毛利さん達程はこの事に関しては真摯に受け止めてないのは伝わりますが、この問題の核は蘭と新一の事だから真摯じゃないからだとかで新一を省くことは出来ないのは確かです・・・それは分かりますよね?」
「そ、それくらいは分かるけれど・・・私達に部外者でいてほしいって、なんでそんなことを・・・?」
「二人は一年という期間を経てどういう結論を出すかという流れになってますが、その話と結論にどちらかが納得しなければ以降も引きずることになると思われるます。そうなったら蘭や毛利さん達だけでなく新一もどうしようかと考えて動くと思うんですが・・・そこまで来たら蘭達だけじゃなく新一も今のままの生活を続けているのにたまに戻ってきて言葉をかけるだけの事をしても、今更って風にしか思えませんよ。新一は仲良くまた元のようになってほしいみたいな気持ちはありがたいって言うとは思いますけど、新一は貴方達には助けを求めないと思いますし蘭達は助けどころか口を出してくることすら望まないと思います・・・帰ってくる時だけしか口出ししないし事態の把握もその時に聞いてから初めて知るような人達の言葉を今更聞く気になんてなれないとね」
「そ、そんな・・・新ちゃんに蘭ちゃん達がそんな風に私達の事を思うなんて・・・」
「貴方達の関係からすればそんなことになり得ないんじゃないかという気持ちになると思います。ですが俺が聞いた話では少なくとも毛利さんは貴方達がこの問題に関して二人なら元に戻ってくれると楽観した上で、自分達も腰を据えて解決をしようとしてくることはしないと見たらしいんですが・・・それは俺から言ってしまうと貴方達からすれば悪く聞こえるかもしれませんが、貴方達に言っても役に立たないだとか言う意味がないというような一種の諦めがもう毛利さんの中にあるからだと思います」
「「っ!?」」
だが更に湊が話を続けていくのだが・・・以前の話を踏まえての小五郎の内心を考えたといった話の中身に、二人は絶句して顔色を青くしながら目を見開くしかなかった。どう控え目に聞いても小五郎の信頼が二人には向けられていないといった中身に。
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「そ、それは・・・その・・・」
「え、えっと・・・な、なんでいきなりそんなことを聞くの湊君・・・?」
「言葉を選ばずに言ってしまうなら、今後のことも含めて本腰を入れて日本に帰るつもりもなくて調子のいいことだけしか言う気がないなら、もう部外者でいてほしいというのが俺の本音です」
「「っ!?」」
・・・そしてここで不穏な問い掛けをした上で湊がハッキリと告げた飾らない本音に、二人は絶句して信じられないといった顔を浮かばせるしかなかった。新一達の家族の筈なのに、そこまでのことを言われるなんて微塵も思ってなかったというように。
「・・・俺も新一達の事に関してを聞いたのは美鶴さんからなので詳しく関与していないだろうと言われたらそこまでですが、それでも俺も話を聞いたからには二人の事に関してどういう結論を出すにせよ終わるまでは関わろうと思いました。その結果としてどちらもなのかどちらかだけなのかはともかくとしても、涙を飲むような結末になるとしてもと・・・だからこそ俺は納得出来る結論を出すためにも時間をかけた方がいいという荒垣さんの意見にも賛成しましたし、それで毛利さん達に蘭も真剣に考えて別居生活をすると決めました。その上で新一は毛利さん達程はこの事に関しては真摯に受け止めてないのは伝わりますが、この問題の核は蘭と新一の事だから真摯じゃないからだとかで新一を省くことは出来ないのは確かです・・・それは分かりますよね?」
「そ、それくらいは分かるけれど・・・私達に部外者でいてほしいって、なんでそんなことを・・・?」
「二人は一年という期間を経てどういう結論を出すかという流れになってますが、その話と結論にどちらかが納得しなければ以降も引きずることになると思われるます。そうなったら蘭や毛利さん達だけでなく新一もどうしようかと考えて動くと思うんですが・・・そこまで来たら蘭達だけじゃなく新一も今のままの生活を続けているのにたまに戻ってきて言葉をかけるだけの事をしても、今更って風にしか思えませんよ。新一は仲良くまた元のようになってほしいみたいな気持ちはありがたいって言うとは思いますけど、新一は貴方達には助けを求めないと思いますし蘭達は助けどころか口を出してくることすら望まないと思います・・・帰ってくる時だけしか口出ししないし事態の把握もその時に聞いてから初めて知るような人達の言葉を今更聞く気になんてなれないとね」
「そ、そんな・・・新ちゃんに蘭ちゃん達がそんな風に私達の事を思うなんて・・・」
「貴方達の関係からすればそんなことになり得ないんじゃないかという気持ちになると思います。ですが俺が聞いた話では少なくとも毛利さんは貴方達がこの問題に関して二人なら元に戻ってくれると楽観した上で、自分達も腰を据えて解決をしようとしてくることはしないと見たらしいんですが・・・それは俺から言ってしまうと貴方達からすれば悪く聞こえるかもしれませんが、貴方達に言っても役に立たないだとか言う意味がないというような一種の諦めがもう毛利さんの中にあるからだと思います」
「「っ!?」」
だが更に湊が話を続けていくのだが・・・以前の話を踏まえての小五郎の内心を考えたといった話の中身に、二人は絶句して顔色を青くしながら目を見開くしかなかった。どう控え目に聞いても小五郎の信頼が二人には向けられていないといった中身に。
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